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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【94通目】小林秀雄の心の動揺に堪える方法!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.11.28
              94通目
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リーダー様へ

 拝啓 霜月の 終わりに思う ありがたさ
 
  如何お過ごしでしょうか?

  2003年霜月、最後のお手紙となりました。 
  本日も“あなた様”にとって少しでもお役にたてるよう、微力ながら
  言葉を重ねていきたいと思います。どうぞ宜しく御願いします。

  さて、とある言葉から始めさせて頂きます。
  

  
  「堪へ難い心の動揺に、どうして堪えるか。逃げずに、ごまかさずに、
   これに堪え抜く、恐らくたった一つの道は、これを直視し、その性
   質を見極め、これをわが所有と変ずる、さういう道だ。力技でも難
   難業でもない、それが誰の心にも、おのづから開けている「言辞の
   道」だ、と宣長は考へたのである。」


                                
  『生きること 生かされること 兄小林秀雄の心情』(海竜社)から
  のものです。著者は、小林秀雄の実妹にあたる高見澤潤子氏です。
  この文は、小林秀雄氏の著『本居宣長』から高見澤氏が引用したもの
  です。ですので、実際には『本居宣長』にあるものです。

  小林秀雄氏(1902-1983・明治35年-昭和58年)は
 「批評の神様」「現代のソクラテス」と呼ばれた人です。

  小林秀雄氏と言いますと、わたくしには苦い思いでがあります。
  受験の時に、予備校の先生から、氏の本は、参考になる、一度、目を
  通しておくように、と助言されました。
  当時は、よく図書館で勉強をしていたので、はたとその言葉を思いだ
  し、氏の本を手にとりました。何ページ読んだでしょうか。10ペー
  ジ程度だったと思います。が、これはお手上げだと、すぐに

  それから、氏の名は、強烈に記憶しているものの、一度として、その
  文を目にすることはありませんでした。

  ただ、いつかはと思っていたのでしょうか、この本を古本屋で目にし
  た時、恐る恐る手にとりました。さっと読んでみました。
  すると、実妹の高見澤氏が丁寧に解説してくれています。購入を決定
  しました。予感は当り、小林秀雄氏が非常に身近に感じられました。
  図書館での出来事は19才のとき。現在、35才。16年ぶりの再会
  でした。

  余談でした。が「逃げた」という点で、多少関連もあります。   
 
  〜〜〜
 
  さて、前掲の言葉、わたくしにとって耳の痛いものです。
 
  ★「逃げずに、ごまかさず」

  今だもっても、できずにいます。
 
  かつて、サラリーマン時代。徹夜してチームで企画書をまとめます。
  それをもって、プレゼンテーション。お客様に受け入れてもらえない
  時があります。受注の失敗です。心が動揺します。
  
  「折角みんなであんなにやったのに!なぜ?」と。

  すると、他責的になります。

  「お客さんが理解してくれなかった!」
  「今回は、プレゼンまで時間がなかった!」
  「会社のバックアップがなかった!」 etc.

  責任を他に求めます。自分達の非を直視せずに愚痴だけが虚しく響き
  ます。企画の何がいけなかったのか?その性質を見極めることをしま
  せん。なんとなく終わりにしてしまいます。

  つまり、失敗を失敗と受け入れようとしません。 
  
  自己正当化であり、会社では認められないことでした。
  しかし、心の中では、ブツブツと理由探しをしています。

  自分に責任はないのだ!と・・・・なんとも未熟です。

  「悲しみを真実をもって、そのままうけ入れ、ようく悲しみを理解し
   て、自分のものにしてしまうのが、悲しみに堪える方法であり、
   それから自然と和歌となり、言葉となってあふれでるものだ(後略)」

    

  高見澤氏は、兄の文にこんな解説をつけています。
  和歌や言葉というのは、「言辞の道」に対応しています。
  「言辞」とは「ことば。ことばづかい。」(大辞林)です。

  失敗を自分のものとする。失敗を認める。受け入れる。それが失敗の
  悲しみに堪える方法。

  わかっていながら、なかなかできないものです。

  しかし、その作業をするならば、そこから、また新たなものが生まれ
  くる。
  新たな発想。新たな企画。新たな展開。新たな場。新たな時。
  できるならば、そうしたいもの。

  同じ失敗を繰り返す。
  できるならば、そうしたくないもの。
 
  これは、もしかすると、その受け入れるという作業をしないがために
  同じところにい続けている結果なのかもしれません。
  だから、新たなステージを向かえることができない。失敗を原動力と
  して成功に結びつけていくことができない。

   ★責任は自らにあり
  
  この心構え。勇気のいることです。

 

  「哲学をするために最初に求められる要件は、第一に、心にかかるい
  かなる問いをも率直に問いただす勇気をもつということである。
  そして第二は、自明の理と思われるすべてのことを、あらためてはっ
  きりと意識し、そうすることによってそれを問題としてつかみ直すと
  いうことである。」

 

  『知性について』(岩波文庫)にある一節です。
  著者は、ショーペン・ハウエル(1788-1860)。ドイツの哲人です。
  本居宣長の考えたことと似通っています。
  ちなみに、本居宣長の生きた時代は1730-1801です。
  時代が少し重なっています。同じ時代を生きています。

  日本とドイツ。国を越えた考え。
  すると、これは現代の我々が心に留めておいても損はない、いやいや
  素晴らしき先人の教えなのではないでしょうか。

  リーダーは、チーム率い、勝利を目指すものの、必ずしも成功ばかり
  ではない。時に、挫折を味わうことも・・・

  その時、先人の言葉を思いだす。
  勇気をもち、失敗を認める。直視する。他のせいにしない。

  すると、“あなた様”のその

   ★「潔さ」

  に、メンバーは何かを感じ、その絆が深まっていくのかもしれません。
  そして、場面の転換し、新たなステージへ

  そこに、栄光が待っているはずです!

  失敗を受け入れる!

  どうぞ、「元気、勇気、やる気」で、今日も一日、悔い無きよう
  勇往邁進されますことお祈りしています。   
  
  風邪など召されません様お体御自愛下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月二十七日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、勇気をもって失敗を受け入れているだろうか?

 2)私は、失敗を次に活かしているだろうか?

 3)私は、潔さを忘れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
 「誇り」

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 ◆追伸◆
    
   いよいよ霜月も終わります。
   しかし、1年の締め師走がはじまります。
   それは、それで胸の高鳴ること。
   何かとお酒を飲む口実があっていいものです。(笑)

   どうぞ素敵な週末をお過ごし下さい!
     
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】
「苦痛が人間を浄化する時、人間は苦痛に敬礼する。
  此の敬礼こそ人間の歓喜である」        
                    
 (小林秀雄)
〈『生きること 生かされること 兄小林秀雄の心情』より〉
                 
 辛いことは、きっといつかプラスにもなるもの!
今日も一日是非ともがんばって下さい!!

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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