ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

HOME > メルマガ > 2003バックナンバー >【91通目】

【91通目】なぜユダヤ社会では全員が賛成した案は否決されるのか?

**************************************************

『リーダーへ贈る108通の手紙』
 http://www.earthship-c.com

              03.11.25
              91通目
*************************************************

リーダー様へ

  拝啓 霜月が 足を速めて 雪便り
 
  如何お過ごしでしょうか?

  いよいよ霜月、最後の週です。
  月末でお忙しいかと思います。ですが、そんな忙しさの中でこそ、
  自分を見つめる時間を持ちたいものです。
  なぜなら、忙しさの中でこそ見い出せることがあるからです。
  それは、忙しい時の自分です。忙しいさに紛れる自分は、忙しさの中
  でしか確認できないことです。
  落ち着いてから、後でゆっくり考えるとなりますと、その時の自分は
  過去の記憶の中にいる自分です。正確さに欠けます。現実味も薄れま
  す。ですので、今、見つめてみることが肝要かと思うのです。
  忙しい時の自分とそうでない時の自分。
  もし、そこにギャップがあるのなら、“あなた様”にとって良き課題
  を発見することになると思います。
  
  もちろん、時間に余裕があるのであれば、それはまた、深く自分につ
  いて考える良い機会でございます。

  いずれにしましても、

   ★自分自身のため
  
  どうぞ、月の終わりという節目を良いきっかけとされますこと
  お祈りします。

  〜〜〜
 
  さて、前段の話は「組織に埋没」してしまわないための一つの方法で
  す。組織には風土があります。その力は強く、個人に独特の考え方を
  生み出します。ただし、この独特というのが、「個性的」ということ
  ならいいのですが、ここでは、「考え方の均質化」ということを意味
  します。傍からみて「そこの会社独特の考え方」というものです。  
  
  つまり、誰もが似た考え方を持つようになり、「出ない釘」になって
  いくことです。  
  では、「出る釘」がなぜ必要かと言えば、同じ意見の集団は、過ちを
  犯すことが多々あるからです。「異見」を尊重しなければ、ある案は
  ブラッシュアップされません。反対意見をくぐり抜ける力があるから
  こそ、その意見に真価があると言えます。

  〜〜〜
  
  なるほどと思った話があります。
  『リーダーシップの本質』(著:掘紘一 ダイヤモンド社)
  という本の中にそれは、あります。  


 ユダヤ社会では全員が賛成した案は否決される。

 
  全員が同じ意見であることを危険だと言っています。
  その事を著者の掘氏はこう説明しています。

 

  「全員賛成は、採用しようとしている案の長所の裏にある短所を誰も
  考えていない。他の案の持つよさを誰も考えていない。そうした危
  うさをはらみ、道を間違える可能性が大きいということで全員一致を
  否決にしたのがユダヤ人の知恵である。」

 

  もちろん、A案、B案、C案あって、さんざん激論を戦わせた結果
  例えば、多数決でA案になりました、であれば問題はないのです。
  また、その場のリーダーが、皆の意見を聞いて、それに流されずに
  最後の決断を下す。それも一つのパターンです。
    
  会議が長時間に及べば、それを早く終わらせたいという思いから
  とにかく同意してしまおうという心理が働きます。

  リーダーとして全体をまとめなくてはいけないという思いから
  それが恥だと感じることから、つい「そうだろ!」と同意を求めてし
  まうことがあります。

  そうして全体として集団が同調していくことを
  
   ★「同調行動」

  と呼びます。
  これは、規律を皆が守ることも入りますが、やっかいなのは
  「みんながそうだから私も・・・」です。
  
  そして、組織の中で個人として気をつけるべきは
  
   ★「追従(ついしょう)」

  です。これは、本心ではそうは思っていなけれども、そうですと同意
  することです。相手から好意的な評価を得たい時に本心と異なった同
  意をすることです。
 
  経営トップの気を引こうとする時などが良い例です。
  俗っぽい言い方ですが「おべんちゃら」はこの最たるものでしょう。
  会議などで、「まったく社長の言う通りでございます」と言っておき
  ながら、夜の街で「まったく社長は何もわかってない」と愚痴る。
  このパターンが、まさに「追従」です。

  ところが、「追従」というものは、その殆どが見破られているのでは
  ないかと思います。仮にその時にはそうでなくても、時間の問題です。

  「いやそんな事はない、私の回りの人間はそれで、うまく出世してい
  っている。うまくやっている。」
 
  という意見もあるかと思いますが、そのセリフが出る時、その気持を
  みつめてみます。すると、それは、「私はそうはなりたくない」とい
  ことが芯にあるのだと思います。ただ単に、恨めしいだけだと思いま
  す。決して、「追従」を肯定するものではないと思います。

  その時、是非、自問をしていただきたいのです。

  「それが、わたしの生き方か?」

  如何でしょうか?

  この問いを発っしていく時、少なからず組織(集団)に埋没すること
  に抗う意志が働くのではないかと思います。
  
  冒頭に話しが戻ります。
  ですので、自分を見つめる、自問自答、これは、なかなか大切なこと
  だと思うわけです。
    
  霜月も後わずか!6日後には師走です!

  本日も“あなた様”がリーダーとして、時の重みを忘れず、部下を励
  まし、ますます活躍されますことお祈りしています。  

  どうぞ風邪など召されません様お体だけは大切になさって下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月二十四日

                           松山 淳より

========================

 ◆自問◆

 1)私は、自分を見失っていないだろうか?

 2)私は、本心でない行動をとりすぎてないだろうか?

 3)私は、回りに流されてないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

=======================

 ◆102℃ WORD◆
          
「何年か先!後悔はしたくない!」

=======================

 ◆追伸◆
    
   週末、公園にでもと思っていましたら、子供が風邪をひいてしまい
   叶いませんでした。
   うつらないようにと気をつけてますが、同じ屋根の下にいるので
   どうなることやら・・・
      
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

**************************************

■発 行 者:アースシップ・コンサルティング  松山 淳(35)
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■疲れた方:『そこにある優しさ』
       http://www010.upp.so-net.ne.jp/SOKOYASA/
■発  行:まぐまぐ(http://www.mag2.com/) 
      melma! (http://www.melma.com/)
      Maky! (http://macky.nifty.com/)
      Pubzine(http://www.pubzine.com/)
      
■部  数:3900部(03.11.24時点)

 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
 バイトへの配付資料などに対して許可なく使用した場合、私は喜びます!
 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

****************************************

【ことば】

「リーダーは無難な多数には疑いの目を怠らず、安易な妥協をしてはならないし、一見可能性の薄いように見える少数意見を無視してはならない。」   
     
(掘紘一)
『リーダーシップの本質』(ダイヤモンド社)より
                   
    
これほど難しいものはないかと思いますが、
このバランスをとり続けることが集団思考の罠を回避する道です。 
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

アースシップ・コンサルティング・ロゴ

アースシップ・コンサルティング
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 TEL&FAX(03)3725-4277

e-mail:j@earthship-c.com