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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【90通目】カマキリに感動しない子どもの振り向かせ方!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.11.21
              90通目
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 リーダー様へ

  拝啓 やむのかな 霜月の雨 明日想い
 
  如何お過ごしでしょうか?

  さて、本日は、これまでも何度かございましたが、我が家の生活の
  ワンシーンを切り取り、その事を題材とし、何か御参考になることを
  お届けできたらと思っております。
  早速、進めます。

  〜〜〜
 
  先日のことです。ある所から家路につきまして、我が家の前まできま
  した。すると、アスファルトの上小さな枯葉のようなものが落ちてい
  ます。なんだろうと思って、近づいてみますと、カマキリでです。
  うす茶色のカマキリがこちらを睨んでいます。殺気をはなっています。
  
  確か先々週のことでした。これは珍しい。11月にカマキリを見るこ
  とは、そうはないだろう。我が子(四歳)はきっと驚くぞ!
  とカマキリに一礼しまして、自然教育に協力して頂くことにしました。
  
  首のところをすっと持ち、カマで手を傷つけられないようにします。 
  幼い頃、何度もやってますので慣れたものです。

  家に入り、階段をトントンと上がり、リビングに入りました。
  
   「おい!カマキリだぞ!」
  
  父は興奮しています。
  その時、我が子は、テレビを見ていました。それで、カマキリを一目
  みて、ノーコメントです。テレビを見入ってます。

   「おい!おい!カマキリだぞ!」

  我が子の反応はありません。テレビに夢中です。
  瞬間、怒りが込み上げてきます。心の中のセリフはこんな感じです。
  
  (折角、ためになると思って、驚かそうと思って、持ってきたのに
   なんだその態度は!テレビなんて消してしまえ!)

  (俺が小さい頃は、カマキリをみつけようものなら、すぐに近所の
   子供が5、6人は集まってきて、それは大騒ぎだった。
   ちょっとしたヒーロー気分を味わえたものなのに!
   なんだ!そんなもんか!)

  「折角・・・のに」はいけない。
  そこで、深呼吸を3回しまして、怒りをおさめます。(笑)
  そして、考えます。

  ◆カマキリに対する価値観は、わたくしと我が子では違うのだ と。

   →1)価値観のズレ

  ◆親父がカマキリにびっくりするのは、それまでの体験があったから
   だ。いわゆる「俺の若い頃はな〜」という懐古主義に偏ったものだ。
   俺の子は、カマキリをまだそれほど見たことはない。
   それにびっくりするだけの経験をしたことがない。
   その経験をそれまでさせてきてないのは、ある意味、親父の「教え」
   に責任もある。
  
   →2)他責ではなく自責の念  

 
  ◆また、テレビとカマキリ、どっちか大事なんだ!と思考が短絡的に
   なっている。白か黒かと極端に答を決めつけようとしている。
   テレビを子供がみたいのは、当たり前。
   自分も小さい頃はテレビをよく見ていた。途中で親父に消されるも
   のなら、よく泣いたもんだ。
 
   →3)短絡的思考

  ◆しかし、だからといって、自然の大いなる創造物の素晴らしさに
   感動する心を失ってほしくない。
   「感じる力」というものを是非、育(はぐく)んで欲しい。
   テレビがおもしろいのは、分かる。
   分かるけれども、なとか「感じる力」を!

  【テレビ←(?)→カマキリ】

   →4)混沌

  子供に理屈は通用しません。考えます。5分くらい考えます。
  カマキリ片手に考えます。(笑)
  
  そこで、まずはカマキリを見て、親が感動している姿を見せようと試
  みます。カマキリも長い間手にもたれていたら可哀想です。
  だいだい、カマキリからすれば大変迷惑な話しです。
  もし喋ることができたら
  「勘弁してくれよ!そりゃ人間の都合ってもんだよ!」と言いたいと
  ころでしょう。

  まず、外に放してあげようと、ベランダの花の上に置きました。
  それで、それをすぐにデジカメで撮ることにしました。
  逃げません。赤い花の上でじっとしています。

  「これはすごい!カマキリだ!へ〜!こんな季節に〜!へ〜」

  と、わざとらしく父が声を上げます。
  ちょうど、テレビを見ている我が子の背中で父親が叫んでいるという
  状況です。すると、子供はテレビを見ながら、こちらが気になりだし
  ます。声をあげる度に、チラチラとこちらを見るようになります。
 
  そのうちに立ってこちら来ます。でも、すぐテレビの前に戻ります。
  ですが、また来ます。繰り返しです。

  ◆わたしはカメラを撮り続けます。すると、タイミングよく10分も
   しないで、見たい番組が終わりました。
   小走りでこちらに来ました。
   それで、改めて「ほらカマキリだぞ。珍しいだろ」と教えます。
   すると、さっきとは反応が違います。
   
   →5)教えるのに相手が受け入れる状況になければ効果は薄い

  
  そして、説明します。「捕まえる時は、首のとこを持つんだ。それで
  あのカマに気をつけろ!いいか血が出る時だってあるんだぞ!」と
  ウンチクをたれます。そのうちに、カマキリが協力してくれたのか!?
  首をクルクルと動かしてくれました。すると我が子はそれがおもしろ
  いのか目が輝いてきます。なにかを感じはじめます。

  それで、しばらく一緒に眺めて、今度は撮ったデジカメを早速テレビ
  で見ることにしました。さらに、その中のベストショットを決めて、
  テレビを見ながらカマキリの絵を一緒に描くことにしました。

  「カマがここだろ。目はこうだ。顔をよくみてみろ! 宇宙人みたい
   だろ。これをお父さんが小さい頃は・・・・」
  「これは宇宙人じゃないよ!カマキリだよ!」
  「それはそうだ!でも、なんでカマキリが来たんだろうな?」
 
  と、たわいの無いもんものですが、対話が続きます。
  
   →6)対話

  わたしも色鉛筆を持ちます。
  我が子は、絵を描くのは好きなので、夢中になりだします。
  そのうちに、カマキリはこうだ、あーだと得意の作り話がはじまりま
  した。それで、やっと、わたしも少し安心してきます。

  何を安心したかといいますと、それは、正確には表現できません。
  カマキリにあまり反応しなかった事が、そんなにいけないことか?
  と、言われれば反論できるほどの知識はございません。

  ただ、テレビを見入っている能面のような無表情な我が子の顔を見て、
  「これはちょっとおかしい!」とものすごい“嫌な感じ”がしたので
  す。それは、直感のようなもので、胸がざわざわっとしたのです。
  
  そ安心したというのは、その嫌な感じが薄れていったということです。

  〜〜〜

  一昨日(11/19)縁があって幼児教育を専門にしている方に御会いしま
  した。もう80才を越えている方で、大学の教授は、既に退任されて
  いますが、まだ、幼稚園を訪問したりして、子供に触れることを続け
  ているそうです。
  「80才になっても、子供から教えられることの多さに驚かされるよ」
  と言っておられまして、こちらが驚きました。
  
  そして、その方は、「とにかく子供が自然に触れることをしなくなる
  と駄目なんだ」と言います。それで、その場であれやこれやと指示せ
  ずに、だまって見てろ、すると子供は勝手に自分で考えながら遊びだ
  す、だから、その時はほおっておけと。

  それで、幼少期に、そういった自然の遊びを経験した子としていな子
  では、中学、高校での伸びが違うのだと言っておられました。それは
  学力的なこともあるのかもしれませんが、人間としての心の豊かさに
  差が出るのだと、わたしは解釈しました。

  〜〜〜

  そういったことも考えて、ビジネス(商売)の場面、社員教育や部下
  の教育ということを考えてみます。
  本屋さんのビジネスコーナーに並ぶものを多数読み、そして、子供の
  教育に関するものも読んでみます。ここのところ少し読み始めました。
  
  すると、子供の教育についての書には、実際のビジネスの現場におい
  ても、ヒントとなることが多数隠されていることに気がつきました。
  
  それは、なぜかと言いますと、

   ★「人間を育てる」

  ということが前提になっているからです。人間の教育です。

  実際のビジネスの場面では、大人を対象としているわけですから、
  それは、置き換えをしていかなくてはいけません。が、新鮮な視点が
  いくつもありますし、本質的なことに多くふれているのに驚きます。

  偉そうなことは言えません、最近、やっと知ったのです。

  他業界、他分野から学ぶことは、とても大切なこと。
  これは、ビジネス(商売)ではよく言われること。痛感した次第です。

  本日は、本文通して私的な色合いが強く、また、ビジネス(商売)的
  内容が薄いと思われるかもしれませんが、私と子の「交流」の過程の
  中で、「教える」ということについて何か気づくことが一つでもある 
  のではと思い、論を進めてきました。

  しかし、ここまで書いて思います。果たして、わたくしのとった行動
  は適切だったのかということです。
  子供に自然を押し付けているという見方もできるのではないか。
  いわば、大人の価値観の押し売りだということです。
    
  と同時に、一人の人間を育てるのに「正解」などないのだろうとも考
  えます。その「答」を親が自分で求めながら、手痛い失敗もし、その
  難しさに茫然と立ちつくすような経験もして、それでも 向き合って
  いく。それで、気がついたら成人しているものでしょうか!?

   子供は親に何をつきつけているのか?

  まだまだ新米の父親は、迷う日々です。  

  〜〜〜

  ただ、不思議なのは、迷っていることを子供は敏感に感じとりますが、
  それを単純に「情けない」とは思っていないようです。
  むしろ、その背後にある「僕のことを真剣に考えている」という姿勢
  や思いのようなもの、そこを見ようとしている気がします。
  心の奥底をみられている気がしてなりません。
  
  これは、上司と部下との構図においても同じであると思います。 

  上司の相談に行きます。

  「う〜ん、わからないな〜任せるから、適当にやっといて」と言われ
  た時、なんとも悲しいものです。
 
  「う〜ん、よくわからないな〜ちょっと考える時間をくれないか?
   明日の午前中には必ず判断するから!」
  
  即断即決、意志決定の速さが、叫ばれる昨今ですが、わたくしが部下
  であれば、後者の方が嬉しいに決まっています。
  その時は、困るかもしれません。「情けない」と思うかもしれません。
  が、問題に対峙する姿勢の中にひそむ、その真剣さを人間は、無意識
  に、敏感に、感じとるものです。
  そして、その真剣さが嬉しいはずです。

  なぜなら、そこに「部下への思いやり」を感じるからです。 
  
   ★「思いやり」

  何やら赤面しそうですが、時に思いだしたい言葉です。
  
  さて、子育ての話しから、また流れに流れてきました。
  いろいろなポイントが入り交じっていますが、その中から一つでも腑
  に落ちたものがあれば、何かお役にたてて頂ければと思います。  
  
  本日も“あなた様”がリーダーとして、溌溂した心持ちで、活躍され 
  ますことお祈りしています。  

  どうぞ風邪など召されません様お体だけは大切になさって下さい。

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月二十日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、自分の思考パターンをチェックしているだろうか?

 2)私は、放任主義になってないだろうか?

 3)私は、真剣さを失ってないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
「その夢を叶えるのは!今!何をしているか!」

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 ◆追伸◆
    
   ここのところ、週末行事がたてこんこんで
   子供と一緒に公園にも行ってませんでした。  
   カマキリはいませんでしょうが、何かを探しに行ってみます。

   どうぞ“あなた様”にとって良い週末となりますように・・・
      
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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■部  数:3892部(03.11.20時点)

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】

「ほとんどすべての人間は、もうこれ以上アイディアを考えるのは不可能だという所まで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに」   
   
(エジソン)
                   
「割りきり」も大事ですが、「ねばる」ことも・・・・
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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