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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【86通目】ティッピング・ポイントとは?!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.11.17
              86通目
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 リーダー様へ

  拝啓 霜月が 深まり気づく 時の中  
 
  如何お過ごしでしょうか?

  霜月が中盤から後半に突入していく週です。
  今日は、何より、週の始まり月曜日です。
  
  やらなければいけない事が山積みになっていますでしょうか?

  ですが「〜ねばならぬ」という強制的なニュアンスを含む言葉を口に
  するのは止めるに限ります。
  「〜するんだ」「〜をやるんだ」という自分の意志で歩む、自分の考
  えで突き進む。そういった顔を前に上げた、背筋がピンと伸びるよう
  な心持ちで、目の前の仕事をとらえ直し、どうぞ今週も“あなた様”
  が勇往邁進されますことをお祈りします。

  〜〜〜
  
  さて、先週の金曜日(85通目)は、「社内の共通言語が、実は共通
  言語になっていない」という話で横道にそれました。
  
  本線の話から週末を挟んで、時間がたってしまいました。
  ですので、再度、ポイントを確認したいと思います。
  
  では、本線はなんだったかと言いますと・・・
  これまで、わたくしをビジネスの場面で育てくれた人たちは、皆 
   
   ★「いい意味でお節介」
 
  だったということ。

  そして、2002年度マッキンゼー賞金賞を受けた
  「失敗に寛容な組織をつくる」(Richard Farson/Ralph Keyes)の
  イントロ部分には、
 
   ほとんどの社員が「失敗」を恐れている。
   しかし、大半のリーダーが「失敗は成功の母」とうそぶく。
   いまマネジャーに求められているのは「エンゲージメント」、
   すなわち、部下のアイデアや行動を全面的に支援すると同時に、
   管理するのではなく、コラボレーションしながら、
   リスクへの恐れを払拭させるマネジメントなのだ。
        
  〈by Richard Farson/Ralph Keyes〉
 『ハーバードビジネスレビュー12月号』(ダイヤモンド社)
  
  といった文面があり、 

   ★「エンゲージメント」

  積極的に関与すること、あるいは関心を寄せること。
 

  という言葉が登場してきた。これは「いい意味でのお節介」に通じて
  くるものだということ。
 
  そんな話でした。
  
  〜〜〜

  では、その先に進んでいきたいと思います。

  以前の職場、上司の話です。
  わたくしが新人の頃、業務が集中しますと、会社に泊まり込みが続く
  という感じでした。
  
  実際に作業をするのは、4〜5人の担当者で、さすがに、次長、部長
  クラスは、それを手伝うことはありません。
  もちろん、それでいいわけで、そのクラスの人たちは、トップセール
  スもしなくてはいけませんし、夜は人脈を広げるために、がんばって
  もらわなくてはいけません。
  そちらも、ある意味、残業といえば、残業です。(笑)

  さて、繁忙期、わたしたちが目の下にくまをつくってひたすら作業し
  ているのをみながら、きっとだと思いますが(笑)後ろ髪ひかれる思
  いで、その上司は、何らかの宴席に出発していきます。

  新人の頃ですから、あまり会社の仕組みもわからず「少しは手伝って
  くれたらな〜」などと心の中で思っていましたが、そうもいきません。
  
  それで、「今晩も徹夜か!」と覚悟を決めて、チームリーダーの指示
  に従い、作業を進めます。デスクワークですので、皆が集中している
  ときなどは“し〜ん”となり、静かなものです。

  ところが、夜の11時頃になると、数時間前に出ていった上司が戻っ
  てくる のです。顔を赤らめて、手には栄養ドリンクです。

  それで、「俺にはこれくらいのことしかできんからな〜」

  といって、一人、一人に声をかけ、一人、一人のデスクの上に、それ
  を置いていくのです。
  それで、さっと帰っていってしまうのです。
  
  最初の頃は、「一体なんなんだろう!?」と不思議に思っていました。
  ですが、繁忙期になると必ず、その上司はそういった事を欠かしませ
  んでした。もちろん、帰ってこない時もありますが、そういった時に
  は、必ず、電話がありました。

  「大丈夫か〜、寝むくないか〜、寝れるなら少しは、寝ろよ〜」

  などと、業務について、あれこれ聞くでもないのですが、そんな些細
  な会話の電話をかけてくるのです。

  それで、今思い起こしますと、これは一つの

    ★「エンゲージメント」
  
 積極的に関与すること、あるいは関心を寄せること。
  

  だったのではと思うのです。
  
  作業に集中している時などに、バタバタと少し酔っぱらって会社に 
  戻ってくるわけですから、それこそ、「お節介だな〜」と思ったりも
  しました。それで、栄養ドリンクですから(笑)

  ですが、こうした事も繰り返し律儀にされますと、やっぱり人間とは
  おもしろいもので、最初は、「どうなんだろう」といぶかっていたわ
  けですが、チームのことをしっかり気にかけてくれているんだなと心
  の奥底では思いはじめるわけです。「信頼」のようなものが、心に芽
  生えてくるのです。

  もちろん、それは、根本的に「積極的な関心」があって、その一つの
  象徴的な行動をここでは書いています。 
  つまり、それは表面的なことだということです。
  ですが、それは、「エンゲージメント」があって、それではじめて
  自然と表に“にじみでてくるもの”でもあります。
  表に“にじみでたもの”それが、行動なわけです。

  そして、これはまた、社によって、また、その上司のキャラクターに
  もよるのでしょうが、やっぱりその行動を、部下がどう受け止めるの
  かは、様々だと思います。

  で、わたくしの場合は、今は、こう感謝の気持で書いておりますが、
  やはり、「うわ〜次長がまた戻ってきたぞ〜」などと、どこかで、そ
  の好意を素直に受け取っていない部分がありました。

  ですので、上司からみたら、「折角戻ってきたのに!冷たいな!」な
  どと思っていたかもしれません。ですが、それで止めない。継続する。
  
  これは確信しているのですが、その継続することの大切さを、その人
  は完全に理解していたと思います。
  
  「ローマは1日にして成らず」ではないのですが、チームをまとめあ
  げることに、これといった正解などはなく、それは、不断の努力が必
  要なのであり、終わりはないのだということです。

  組織は崩壊に向かう力と、その反対の秩序に向かう力が常に存在し、
  働いている。そのことについて、74通目(10/29)、75通目(10/30)
  で「シントロピー」と「エントロピー」という言葉で説明しました。

  【バックナンバー】
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000112707  

  ですから、終わりはないわけです。
  
  そして、秩序へと向かう「引き金」をひかなければならない。
  何らかの行動を取り続けなければならない。
  小さな変化が大きな変化を呼ぶのだということ、 
  それを信じて、「いい意味でのお節介」を続ける。
  それが、肝要だと思うのです。

  すると、大きな変化に変わる瞬間がある。それを

   ★「ティッピング・ポイント」(Tipping Point)

  そんな言葉で表現することもあります。「臨界点」という意味です。
  
  その文字通りのタイトル『ティッピング・ポイント』(飛鳥新社)
  (著者:マルコム・グラッドウェル)という本があります。
  そこでは、それをこんな風に定義しています。


  あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に
   流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。
 

  つまり、この瞬間を向かえるまでは、チームにまとまり感がなかった
  りするわけです。それで、「いろんな本読んで、いろいろとやってみ
  たけど効果がないや」とあきらめない。続ける。その瞬間を向かえる
  には時間がある程度必要なのだと腹をくくる。
 
  だから、今、メンバーをまとめあげようと努力されていることは、
  決して無駄ではないのだと思います。
  「何だか全然駄目だな〜」と実際にされていることの効果が実感でき
  なくても、それは、「ティッピング・ポイント」の前の時期にすぎな
  いのかもしれません。ですので、あきらめない。続ける。

  人はそうは変わらないけれども、ある日突然変わる。

  そんな事を目の当りにしたことがありませんでしょうか?
  これは、良い方向、悪い方向、双方の場合があります。
  
  ですが、もちろん、これを良い方向へ向かわせる。
  その向かわせるにあたって、一つ心にとめておくのが
  
   ★「いい意味でのお節介」

  これなんだと思います。

  〜〜〜

  毎度のことですが、まだこの先続きます。
  ちょうど、ここできりがいいので止めまして、明日への続きとさせて
  頂きます。

  「継続は力なり」本日も“あなた様”がリーダーとして、ますます
  御活躍されますことお祈り申し上げます。

  寝違えた首の完治まで後一歩!
  どうぞ!どうぞ!お体だけは大切になさって下さい(笑)

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月十五日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、部下の仕事を気にかけているだろうか?

 2)私は、部下に任せっぱなしにしてないだろうか?

 3)私は、「ま〜いいか」が口癖になってないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

=========================

 ◆102℃ WORD◆
          
「苦労は必ず糧となる」

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 ◆追伸◆
 
   郊外にある大きな園芸店に行きました。
   花の種類が多いので、いつもそこまで足を伸ばします。
   雨が振りそうな雲行きだったので、それほど混んでいないだろうと
   思いましたら、相変わらずの盛況ぶりでした。
   妻は、せっせっといろいろなものを選んで買い込んでました。
   私は、380円で室内用のガーベラを買いました。
   今、机の上、わたしの目の前にあります。黄色い花が咲いてます。
   なかなかいいようです・・・・ 
     
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング  松山 淳(35)
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 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
 バイトへの配付資料などに対して許可なく使用した場合、私は喜びます!
 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「積極的に関与するために十分な時間をかけながら対話をすることで、失敗に臆することなくイノベーションを追求し続ける環境をつくり出せる。」   
   
 (「失敗に寛容な組織をつくる」リチャード・ファーソン/ラルフ・キーズ)
『ハーバードビジネスレビュー12月号』(ダイヤモンド社)より
               
     
 「対話」と言ってしまうと、簡単すぎますが、これほど大事なことはありません。

今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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