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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【82通目】『GMとともに』に学ぶ問題と対峙する礼儀作法!

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              03.11.11
              82通目
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 リーダー様へ

 拝啓 霜月の 雨に濡れて 歩く道
 
  如何お過ごしでしょうか?

  さて、本日、昨日からの続きでございます。

  時代を越えて心得るべきものがある。
  そんなテーマのもと、キーワードは、「★危機感」でした。
  早速、論を進めます。

 
  
  私たちは深く考えることを怠ってきたようだ。これも改めなければ
  ならない。難題は積み重なるばかりで、しかもタイムリミットは
  迫ってくる。会議が長引けば、疲労感にさいなまれる。これに様々
  な要因が重なると、判断が狂い、ミスを犯してしまう。
  無計画あるいは軽率に何かを始めるよりは、たとえ事業チャンスを
  逃すことになったとしても、動かずにいるほうが安心ではないだろ
  か。チャンスはいずれまた訪れるに違いない。長い目でみれば、
  問題に徹底的に向き合うことが利益につながるのだ。

  『GMとともに』(アルフレッド P.スローンJr.ダイヤモン社)

  1931年1月9日に出された社内文書の一部です。
  GMが世界恐慌に飲み込まれた時、社長が書き、そして社に出された
  ものです。

  この前段に著者のスローン氏は「GMのような企業の経営者は、極限
  的な状況に置かれるとどのような姿勢を示すのだろうか。その臨場感
  のようなものに、読者の皆さんも関心があるかもしれない」と述べて
  います。

  何かもう、殆ど心のままを私的に述べているような文書であり、
  スローン氏が言う臨場感が伝わってきます。
  そして、御察しの通り、ここに書かれていること、そのものが正しい
  とか正しくないという話ではありません。
    
  スローン氏は、この著作を通して、

   ★「たゆまざる自己変革」

  の重要性を説いています。

  その人が、「動かずにいるほうが安心ではないだろか。」と述べるほ
  ど事態は深刻だったのであり、これほどの苦悩を感じる言葉の中に
  むしろ、わたしなどは、痛いほどの危機感を感じます。

  世界規模の会社のトップが、殆ど愚痴とも思えるようなものを文書を
  社内に出し、理解を求める。

  これはもう人間としての本音が出た、そこに一つの誠実さを
  垣間見ます。

  「疲労感にさいなまれる」なんどとは、何だか情けないようですが、
  ところが、この文面が一つのきっかけとなり、「ありとあらゆる問題
  に関するメモが洪水のように押しよせてきた」と氏が述べるように、
  社は結束を強めていきます。

  好調の時にも危機感を。
  そして、危機に陥った時の誠実さ。

  そんな事をスローン氏は、わたしたちに問いかけているような気がし
  ます。社内文書を公開し、そして、人間としての弱さを露呈している
  がごとき内容までも明らかにして、先人は何を伝えようとしているの
  でしょうか?

   ★問題と対峙する礼儀作法
  
  そういったものをスローン氏は言いたいだと思います。
  どんな会社でも、日々、問題が発生しそれを処理している。
  勝ち組み企業と呼ばれ、マスコミがどれだけ騒いでいる企業とて、社
  内に問題は山積みのはずです。それと向き合い、そこには、人がいて、
  そして、汗くさいドラマがある。

  問題はできれば、隠し、陽のもとにさらされる前に処理してしまいた
  い。これが人の心です。
  ですが、これがなかなかうまくいかない。

  問題を問題として認めない。自覚しない。その心理。
  
  その奥には私心、エゴが潜みます。
  
  個人、課、部、組織、会社それぞれの単位で、エゴがあり、それに
  執着していくと、自然と風通しが悪くなっていきます。
  情報が流れなくなります。血のめぐりが悪くなっていきます。

  組織が硬直化していきます。同じ職場にいながら、連係すべき、他部
  署の人が何を考えているかわからなくなります。

  〜〜〜
  
  さて、ここで一旦話しをそらします。 

  〜〜〜
  
  「棟方志功」(1903〜1975)という世界に名を馳せた版画家がいました。
  世界にその名をとどろかせる程の人ですが、若い頃には不遇の時代が
  続きました。その時、志功を支えた人に、「柳宗悦」という人がいま
  す。金銭面でもかなりバックアップしていました。

  この方は、商業主義デザインへのカウンターとして「民藝運動」を
  起こした人です。そして、「アノニマス」、これは「匿名性」という
  意味ですが、名も知らぬ、デザインなど意識しないで作ったものの中
  にも優れたデザイン性を備えたものがあると主張した人です。
  「アノニマスデザイン」という概念がそれです。

  そして、東京目黒は駒場に「日本民藝館」まで作ってしまいます。
  今もそれはあります。

  さて、ちょっと話がそれたのですが、そういった柳宗悦氏が、
  棟方志向氏にアドバイスをします。
  
   「小我と大我」

  についてです。これは元は、仏教用語です。

  では、わかりやすい一般的な意味はと言いますと。辞書を引きます。

  
 
  ■小我:自分一人にとらわれた狭い我。利己的な立場の主体性。
 
  ○大我:利己的な立場を克服し、より広く公共的な立場をとる主体性。
 
                        (「大辞林」より)
  
  棟方志功氏が、この言葉の意味をつかみ、大我に目覚めた時
  その作品は変貌をとげます。そして、不遇の時代から脱します。

  さてさて、前段GMの話と関連性が薄いようですが、明日、
  二つを絡め、何か一つのものに仕立てていきたいと思います。
 
  首が治る気配がありません。
  どうぞ!どうぞ!お体だけは大切になさって下さい(笑)

  本日はこれにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十一月十日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、常に危機意識を持っているだろうか?

 2)私は、問題と向き合っているだろうか?

 3)私は、自分のエゴを見つめたことがあるだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
「バットを振って三振ならばまだいい」

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 ◆追伸◆
 
   東京は1日中、雨でした。
   そして、その雨が寒さを連れてきたようです。
   霜月も中盤に突入。寒さはこれから。
   来月は12月です・・・・ 
              
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
 バイトへの配付資料などに対して許可なく使用した場合、私は喜びます!
 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「意見を戦わせないかぎり、互いを理解することはできない。
 そして理解し合わないかぎり、正しい判断は下せない。」   
 
(ピーター・ドッラカー)
(『GMとともに』(ダイヤモン社)のより)
    
危機感は事をあらわにし、問題を未然に防ぎます。
その過程には相互理解が不可欠です。
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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