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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【76通目】幸田露伴『努力論』に学ぶ“無我夢中”!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.31
              76通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 神無月 また来年 会いましょう  
 
  如何お過ごしでしょうか?
    
  さて、2003年10月が終了します。
  今月は如何でしたでしょうか?
  記憶に残るような月となりましたでしょうか?
  一期一会という言葉を噛み締め、また、わたくしも微力ながら
  がんばっていきたいと思います。
  
  さて、これまで何度か目的本位に行動していく事の大切さを述べて
  きました。

   ★「何のためにそれをしているのか?」

  そんなことを問い続けていますと、インターネットがここまで発達し
  社内でもメールがいくつも飛び込んでくる、そんな情報過多の傾向に
  ある職場の中で、その渦に巻き込まれずに済むからこそでした。

  それは、情報の多さに起因するストレスから“あなた様”を守ること
  になると思うのも一つです。
  また、リーダーというポジションは、決して情報の渦に飲み込まれて
  はいけない。近視眼的になりがちな部下をそこから引き上げるのがと
  ても重要な役割でもあります。

  ですので、目的本位の行動を望むわけです。

  さて、その言葉は、森田療法という精神療法の考え方からわたくしが
  学んだものです。関連書籍を読み、実際に講議を受け、先生(医師)
  から教わったものです。

  さて、その中で、目的本位とも関連してきますが、一つとても注意し
  なければいけない言葉があります。そして、その言葉は、巷(ちまた)
  にあふれています。それは、

   ★「ありのままに」

  という言葉です。
  
  以下、なぜ、その言葉に注意しなくてはいけないのかについて、説明
  し、本日の主旨とさせて頂きます。

  〜〜〜
  
  幼稚園に我が子を送っていった時、子供達が、とても伸びやかに、
  楽しそうに、「自然体」で遊んでいました。
  その時に、大人の目から見ますと、何か、こんな恨めしい思いが浮ん
  できます。

   「あ〜いいな〜何だか心配事も無いみたいで!」
   「子供達は、ホントにありのままだな〜自然体だな〜」

  そして、
   
   「この自然体でいることが大事なんだよな!そうなれるよう意識し
    よう!心掛けよう!がんばるぞ!」

  などと思ったりする。

  〜〜〜

  さてさて、ここで矛盾が生まれてきます。

   ★「ありのままに」

  いることは、とても大切な事だと、わたくしも思っています。
  誰もが本来の自分を出して、自然体でいられたら、こんな良いことは
  ないと思います。ですが・・・
  
   ★「“ありのままに”いようと意識することは、その事自体がすで
    に“ありのままに”ではないのです。」
    
  これは、講議の最中に、再三、注意されました。

  〜〜〜  
  
  さて、再度、幼稚園児のような、まさに「ありのまま」を体現してい
  る、その子の心を考えてみます。
  ちょっと園児に質問をしてみます。こんな風に・・・

   「いいね〜ありのままで、いつも自然体だね〜!」

  と。すると、こう言われるでしょう!

   「おじさん何言ってんの!今、砂場遊びにしてるんだから
    あっち行ってよ!」

  なんとも寂しい感じですが、ここがポイントです。
  つまり、

   ★「ありのままに」

  なんて、意識していない、自然体でいよう、なんて意識していない。
  それこそが、その子の「ありのまま」の姿なのです。
  それこそが、人間の自然な姿なのです。  

  そんな事を考てきますと、一つの言葉が思い出されます。


 
  「努力して居る、もしくは努力せんとして居る、
   ということを忘れていて、
   そして我が為せることがおのずからなる努力であって欲しい。
   そうあったならそれは努力の真諦であり、醍醐味である。
  
  
  文豪、幸田露伴の言葉です。
  これは、『努力論』(岩波文庫)という本の中にみつけることができ
  ます。
  「真諦」(しんたい)とは辞書を引きますと「仏教の絶対の真理。
  根本・究極の真理。」(大辞林)と出ています。

  こういった言葉を使うほどに、露伴はその事の大切さを言いたいのだ
  と解釈します。

   「努力だ!努力だ!と言って、それを意識している内は、
    それは努力ではない」

  簡単に言いますと、そういったことです。
   
  何やら屁理屈に聞こえるやもしれません。
  ですが、、私たちが、勉強でも仕事でも、何かにものすごく集中で
  きた時のことを思いだしてみますと、その時には、

    「あ〜がんばんないと、大変だ!努力だ!」

  などとは考えもしません。
  ただただ目の前にある、課題や仕事に向かう。雑念がなくなり、
  雑音が聞こえなくなり、静けさの中に居座り、時を忘れる。
  はっと気がつくと時計の針が2時間も3時間もたっている。

  そして、それが、後になってみれば、あの時は「がんばったな」
  「努力の賜物だよ」となるかもしれませんが、それは、あくまで
  結果であって、努力という概念そのものに意識を向けていたわけで
  はない。

   〜〜〜

  子供が砂場で遊んでいます。それは、とても努力とは言えません。
  しかし、山を作り、トンネル堀り、友達と力を合わせ、様々な
  造形物をつくり上げて行きます。その時に、その姿を見て、ぴたっ
  とくる形容の言葉とは、「ありのまま」というよりも、むしろ

    ★「無我夢中」

  ではないかとわたくしは思います。
   
  園児にとって、その時期砂場で遊ぶということは、創造性を高め
  る上でとても大切なこと。または、友達と力あわせることの大切さ
  そして、何か満足のいくものができた時に、喜びを分かちあう事の
  大切さ。そんなことを学んでいるわけです。

  それが、大きな目的です。
  ですが、子供は大人と違い、そんなこすら意識しない。
  まさに
   
    ★「無我夢中」

  目の前のすべき事に熱中しているわけです。
  「我を無くし、夢の中にいるがごとし」
  それが故に「自然体」であり、「あるがまま」なのだと思います。

   〜〜〜
 
  園児をみて、「心配事がなくていいな〜」というセリフが出ます。
  わたくしは、しきりに思ってしまいます。しかし、そこに潜む、
  その裏にあるもの、底のほうに隠れているもの、それは、

    ★「無我夢中」

  への憧れであり、もしくは、嫉妬なのです。

  そして、それは、目の前にある「すべき事」に意識を向けるその大切
  さを私に教えてくれている。気づかせようとしているわけです。
  すると、これが、
 
    ★「本来向けるべきところに意識を向ける」

  という、目的本位の行動に通じてくるわけです。

  仕事は、職場は、常に、私たちを成長させてくれるもの。
  だから、そこに真剣になる。
  それが、「ありのまま」であり「自然体」なのだと考える。

    ◆102℃ WORD◆を3日続けて
          
    「今を懸命に!それが未来の自分へのプレゼント」
   
  としました。
  繰り返される日常。なんとも寂しい響きがありますが、その積み重
  ねが未来である以上、そこを懸命に、無我夢中に、そうなった時、
  その時こそ、自らが描いている夢や手にしたい何か大きなものを手
  に入れられるのだと、わたくしは、思います。

  突然、未来にジャンプすることは、まだタイムマシーンがないので
  できません。
  日常が、わたしたちを未来に連れていってくれるのです。
   
  ですので、冒頭の話しに戻りますが、「ありのままに」という言葉に
  は、少し注意をしなればいけないのです。なぜなら、

  それは、本来、意識すべきものではないからです。

  どうぞ、“あなた様”の「無我夢中」を大事して下さい。

  そして、それは、今、そこに、すぐそばにあるのだということを
  お忘れにならないで下さい。

   “あなた様”のますますの御活躍を心からお祈りします。
 
   一段と朝晩冷えるようになってきました。
   風邪などひかれませんよう、くれぐれもお体御自愛下さい。
 
 
   それでは、本日は、これにて失礼します。

 

                               敬具

   平成十五年十月三十日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、逃げ道ばかり探していないだろうか?

 2)私は、今を大切にしているだろうか?

 3)私は、時間が有限であることを忘れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
 「今を懸命に!それが未来の自分へのプレゼント」

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 ◆追伸◆
 
   昨日もここで触れましたが、若手起業家の話しを聞き、それこそ
   無我夢中の時期があったのを感じます。
   20代、30代で、社長ですので、もう既に風格が漂っていますが、
   それも、その時を懸命に生きた証なのだと思います。
   
   ★素敵な週末となりますことお祈りします。      
           
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 「世界史上の偉大なる進歩はすべて熱中の勝利である。」

(哲学者:ラルフ・ワルド・エマーソン) 
         
                  
何か「熱中」という言葉にはなつかしい響きすらあります。
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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