ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

HOME > メルマガ > 2003バックナンバー >【75通目】

【75通目】組織にはびこる暗黙の了解を打ち壊せ!

**************************************************

『リーダーへ贈る108通の手紙』
 http://www.earthship-c.com

              03.10.30
              75通目
*************************************************

 リーダー様へ  

 拝啓 水たまり 映る自分に 神無月  
 
  如何お過ごしでしょうか?
    
  さて、本日も昨日からの続きでございます。             
  

   ★「シントロピー」←→「エントロピー」
 

   シントロピーとは、人、考え、資源、制度、リーダーシップなど
   何せよ、個の力を合わせて、全体としての可能性をフルに引き出
   す状態をいう。
   エントロピーは、さまざまな無秩序によって失われたエネルギー
   だが、シントロピーとは、資源をうまく組み合わせたことで増え
   たエネルギーを指す。  
 
         『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』
            (著:カール・アルブレヒト ダイヤモンド社) 

  
  といった話がありました。
  そして、私が体験してきたスポーツ、ラグビーにおいてそれを痛切に
  感じてきたという事を申しました。
  まずその事について触れ、それから話を進めていきたいと思います。

  〜〜〜
  
  たった一つの勇気あるタックル。
  
  そこからチームが急にまとまり出す。
  グランドにたっているメンバーの動きが見違えるようになる。
  一人一人の目の色が変わり、力が合わさり、勝利へ。

  〜〜〜
 
  今思いますと、学生時代、随分と危険なことをしていたなと思います。
  全速力で走ってきた相手に対して、こちらもまた全速力で走っていき
  頭からつっこんでいくわけですから。
 
  ただ、誰もが、いつでも、勇気あるタックルができるわけではない。
  練習でも、試合でも、まさに骨が歪むほどの痛みをいつも経験してい
  るわけですから、試合中、恐怖に支配される時もある。
  結果、情けないタックルになってしまうこともある。

  ただ、その恐怖を振りはらい、まるで何かにとりつかれたのではない
  かと思うほどの、相手を仰向けに倒し、気絶させてしまうような
  タックルが出ることがある。

  すると、シントロピーなるエネルギーが生まれるのかどうかはわかり
  ませんが、そこから急速にメンバーの結束が強まる。
  その時、エネルギーの流れであるとか、散漫していた何かが、一瞬に
  して集まってくるという感覚に襲われる。

  接戦を強いられると思ったチームから見事、勝利をおさめる時には、
  必ずこういった“流れるもの”を感じ取ることができます。
  
  その流れを、つかみ、離さない。さらに、それにのっていく、勢いを
  つけていく。
  そんな事を当時、キャプテンとして、また、リーダーとして、強く意
  識していました。
  もちろんその時、「シントロピー」という言葉は知りません。
  後にそれを知り、なるほどと思った次第です。
  
  それが、わたくしの実体験です。
  
  〜〜〜
 
  何やら非科学的かと思われますが、スポーツを実際にされない方でも
  思い当たる節があるかと思います。
  サッカーの試合をテレビでみます。
  チームのメンバーが一人退場になってしまった。メンバーは10人。
  「これは、まずい!」と危機感がチーム全体に広がる。
  すると、そこから突然メンバーの動きがよくなる。連係プレーが綺麗
  に決まりだす。
  すると、10人でも11人を相手にして勝ってしまうことがある。
  
  まさに、「シントロピー」です。

  〜〜〜

  そして、そのエネルギーは、間違いなく会社にも働いている。
  会社が人間の集まりである以上、それは、団体競技に通ずるものがあ
  る。25年もの間、世界の様々な企業で組織の盛衰をながめてきた、
  カール・アルフレド氏は、これまでの話にあったように、その存在を
  指摘しています。
  そして、わたくしは、著書『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織がで
  きるのか』(ダイヤモンド社)の中で、このことに関する、記憶に残
  るキーワードをみつけました。


   エンロピーが生じるのには、何らかの理由、少なくとも何らかの
   引き金があったが、シントロピーも同じである。部門長が他部門
   を出し抜こうとして貴重な情報を抱え込むと、エントロピーが増
   えるが、逆に情報を広め、周囲とアイディアを交わし、部下にも
   それを勧めると、シントロピーが増えていく。

  
   ★「引き金」

  本日の、ラグビーの話「たった一つの勇気あるタックル」
  それが、「引き金」です。今週、月曜日(10/7)2通目で御紹介した
  「伝説のスピーチ」セヴァン・カリス=スズキが世界の要人を前にし
  て勇気を出して放った言葉の連なり。それが「引き金」です。

  この勇気ある行動。それが、

   ★組織の知性(OI- Organization Intelligence)
 
  の一つであり、シントロピーを増加させていく。
  組織の血流をよくし成果を高めていく要素を多く作り出す。
  すると、この話が関連するものとして思いだされてきます。


  『テキサスでチョウが羽をばたつかせると、一週間後、ハイチ上空の
  ハリケンーンのコースが変化し得ることを知った』
  
     『複雑系-科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち−』
               (著者:M・Mワールドロップ 新潮社)

 
  このことを複雑系という最先端科学の用語で

   ★「摂動敏感性」
   
  と言いました。
  
   「ほんのささいな変化が、極めて大きな変化を引き起こす」
  
  ということでした。

  これは、7通目(7/15)にお話しました。もし、お時間があれば!
  
  【バックナンバー】 
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000112707  
  
  〜〜〜
 
  そして、「組織の知性」の定義について考えてみる。
  アルブレト氏はこう言います。

  「組織全員の知性を結集して使命を達成する力、それがOIである。」

  と。

  そこで、リーダーの心構えというものを考えてみる?

  それは、何か難しい経営理論を振りかざし、雄弁さとともに部下を説
  得することではなく。
  その業界での最先端の用語を並べ、会議の主導権を握ろうとするので
  もなく。
  
  日々の業務に真剣に取組み、本質的な正しさへの問いを発し続け、
  その過程において、“あなた様”のすぐ側に鎮座している

   ★「暗黙の了解」

  と言われるものを疑うこと。目をそらさず、それを見つめ、拒絶反応
  があったら睨み返し、立ち向かっていく。
  それが、「勇気あるタックル」であり、
  極めて大きな変化を起こす一つの「引き金」であると肝に命じること。

  それは、小さなことかもしれなけれど、いずれ大きなものとなって
  “あなた様”のもとに返ってくるということ。

  〜〜〜

  かつて、わたくしの知人の会社では、総務から「消しゴム」を一つも
  らうのに上司の判子が3つ必要だったそうです。
  書類を書いて、役職順に判子もらい、それを総務にもっていって、
  総務の担当者に書類のチェックを受けて、棚から出してもらう。
  半日かかる仕事だったそうです。

  今となっては、笑い話に聞こえますけれど、「それがうちのやり方だ」
  と言われれば、新人さんは、そのまま何の疑いもなく、それを繰り返
  すことでしょう!そして、その新人さんも、何年か経ち、新人に聞か
  れたらこう答えるのでしょう!
  
   「それがうちのやり方だ!」

  と。やはり、笑い話しではありません。これは、極端な例かもしれま
  せんが、それに近い話はごろごろしています。
  
  これを小さなことだからと、目をつむり我慢する。
  しかし、「おかしい!」と声を上げ、改善を要求してくこともできる。
  すると、それと関連して、決済の効率化、意志決定のスピードを高め
  るために社全体としてどう取組むべきか?という話しに発展していく
  かもしれない。

   ★「何もしなかったら、何も起らない」

  ウィリウアム・シェイクスピアの言葉です。
 
  この話を始めた2日前、73通目冒頭。
  わたくしが、小学生時代の友人に言われたセリフはこうでした。

  「なんか!お前、すっかりサラリーマンみたいだな!」

  彼は、わたくしかから何を感じとったのか?
  今、改めて思います。
  それは、もしかすると「原因は自分にあり」との精神を忘れた、
  「寄らば大樹の陰」的な発想のかたまりだったのだと。
  つまりは、暗黙の了解の世界にすっぽりとはまりこみ、そこから
  抜け出ようとする意志を欠いた、その精神を読取ったのだと思います。
  もう無意識にすっかりわたしはそうなっていたわけです。

  ですので、“あなた様”はどうぞ、わたくしを反面教師として、そう
  にはならないため、昨日の繰り返しになりますが、

  ★「大切なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかだ」
              (哲学者 トーマス・ハスクレー)

  この言葉は大切になさりますこと御願い申し上げます。
  
  さすれば、“あなた様”はきっと他を導くリーダーとして、きっと
  御活躍され、そして、衆目を集める一人の人間として著しい成長を
  遂げることになるのだと思います。
  そして、それに附随して目標としている成果も上がっていく。
  それは、組織の力が結集されるからです。シントロピーが増大してい
  くからです。 

  3日に渡り、話しがあちこちに飛びましたが、最後、もっとも言いた
  かった事は、やはり、

   ★「暗黙の了解を打ち壊せ」

  そんな言葉を残し、本日は、終わりとさせて頂きます。  
  “あなた様”が組織の中で勇往邁進されますことお祈りします。 
    
    暗黙の了解は打ち壊してほしいですが、お体は壊されませんよう
   くれぐれも御自愛下さい。
 
    それでは、これにて失礼します。

 

                               敬具

   平成十五年十月二十九日

                           松山 淳より

========================

 ◆自問◆

 1)私は、社の「暗黙の了解」に立ち向かっているだろうか?

 2)私は、小さな変化の大切さを忘れてないだろうか?

 3)私は、メンバーの力を結集させているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

=======================

 ◆102℃ WORD◆
          
「今を懸命に!それが未来の自分へのプレゼント」

========================

 ◆追伸◆
 
    昨日(10/29)は、若手起業家が集まるフォーラムを聞いてきました。
    中学からはじめて、現在、大学生で経営の第一線にいる女性が
    いました。資金繰りのため、朝バイトとして、学校行って、
    それから、家庭教師をやって、それが終わって、また別のバイト
    をして・・・・
    そんな生活もあったそうです。それを話す時、当時を思いだし
    込み上げるものがあったのでしょう!言葉を一瞬つまらせていました。
    大学生にして壇上に上がるほどの人です。
    過去、そのバイトを懸命にしたことが、現在の自分へのプレゼントに
    なったことは間違いありません。    
           
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

**********************************************************************

■発 行 者:アースシップ・コンサルティング  松山 淳(35)
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■疲れた方:『そこにある優しさ』
       http://www010.upp.so-net.ne.jp/SOKOYASA/
■発  行:まぐまぐ(http://www.mag2.com/) 
      melma! (http://www.melma.com/)
      Maky! (http://macky.nifty.com/)
      Pubzine(http://www.pubzine.com/)
      
■部  数:3800部(03.10.29時点)

 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
 バイトへの配付資料などに対して許可なく使用した場合、私は喜びます!
 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

**********************************************************************

【ことば】
「混乱に足をすくわれることなく、本当に大切なものが何かを明らかにすれば、その大切な何かを手に入れるために邁進できるだろう。このような能力こそが、知的なリーダーシップとして、高いOIの実現に欠かせないものである。」

(カール・アルブレヒト) 
『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』より
                  
本当に大切な何かを見つめて!
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

アースシップ・コンサルティング・ロゴ

アースシップ・コンサルティング
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 TEL&FAX(03)3725-4277

e-mail:j@earthship-c.com