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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【74通目】シントロピーとエントロピー!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.29
              74通目
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 リーダー様へ  

  拝啓 秋雨が 寒さをつれて 神無月  
 
  如何お過ごしでしょうか?
    
  東京は、昨日(10/28)本格的な雨でした。朝方、随分と冷え込みまして
  我が子は、鼻水をたらしていました。
  ですので、どうぞ、風邪など召されません様おきをつけ下さい。
  今日は、週の真ん中、水曜日です。どうぞ、背筋を伸ばし、“あなた様”
  の誇りというものを高らかに掲げ、勇猛邁進されますことお祈りします。

  さて、昨日からの続きでございます。

  組織には、「無意識」の部分がある。そして、その「無意識」の部分が
  思いのほか力を持ち、私たちの行動に影響を与えているものだという事
  でした。
  さらに、その「組織における無意識」が社風と呼ばれる、つかみどころ
  のないものを形成しているという事でした。

  さて、「無意識」というのは、意識できなわけですので、もともとが、
  分かり難いものなのですが、なんとかその輪郭を少しでも現すことに
  挑戦したいと思います。
  

   □「意識できる」 →顕在意識→「わかってそうしてる」
   ■「意識できない」→無意識 →「なんとなくそうしている」
                  
  昨日の図式にこんな言葉を追加したいと思います。
  ここで、一つ、言葉が浮んできます。それが、

   ■「暗黙の了解」←「なんとなくそうしている」

  というものです。
  かつての会社に入社したての頃、こんな事を経験しました。  

  〜〜〜 

  新人の頃、あるイベントの担当になりました。外部のイベント企画制作
  会社の方と一緒になって、その企画やブースデザインを練っていきます。

  すると、ある時、その外部のスタッフのチーフが、こう言いました。

  「先方の担当取締役は、この色が大好きなんだから、この色さえ
   使ってれば間違いないよ!」

  先方とは、私の担当企業です。得意先です。
  そのチーフは、もうその世界ではベテラン。新人のわたしよりも、クラ
  イアントの趣向を熟知しているわけです。
  そして、いつもその色を使うことによって、デザイン案を通してきたわ
  けです。
  ただ、この点は、納得いきませんでした。
  新人ということで、まだ、目が曇ってなかったのがよかったのかもしれ
  ませんが、これには反論しました。
  
  簡単なことです。本当のお客様が、その話しの中にいないからです。
  つまり、イベント会場を訪れる、人達、家族やカップル、お年寄り。
  そういった本来意識すべき人々の事を忘れてしまっているからです。
  その人達がどう思い、どう考えるのか、どう感じるのか?そういった
  議論がすっぽりと、抜けおちてしまてっているからです。

  そういった事を指摘しましたら、何だか、もの凄い勢いで反論されたの
  を覚えています。
  「新人に何が分かるんだ!(怒)」という感じですね(笑)
  「世の中、綺麗ごとばかりじゃ通用しない」ということでしょう! 

  それまでは、担当取締役お気に入りのその色を多用して、最終決済を
  とり、スイスイと仕事を進めてきた。
  まるで、無意識のごとく。誰も疑うことなく。
  「暗黙の了解」がそこには、横たわっていたわけです。

  〜〜〜〜

  こういった事から感じますことは、その「暗黙の了解」に目を向けます
  と、必ず、激しい拒絶反応を示されるということです。
  何か「そこから動かないぞ」「変化しないぞ」という、強いエネルギー
  を感じます。
 
  ですが、ここを勇気を出して、誰かがさわっていかないと、議論の対象
  にしていかないと、変わっていかない。
  結果、組織というものがバランスを失い、変調をきたしていく。
  その事を私たちは肝に命じ、それは、「組織の顕在意識」下に置いてお
  かなければいかない。そう思うのです。

 「組織の顕在意識」下に置くとは、これまた抽象的な表現ですので、
  具体的言いますと、以下の通りです。

   ★いつでも「疑問」を持ち
    「大切なのは誰が正しいかではなく、何が正しいかだ」
              (哲学者 トーマス・ハスクレー)
    この問いを常に発しつづける人達の集団になるという事です。
    職場の日常会話の中で、「何が正しいのだ?」が繰り返されるとい
    いうことです。

 
  昨日、御紹介しました、『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができる
  のか』(ダイヤモンド社)の著書カール・アルブレヒト氏は、
  

   「集団の愚かしさに対して免疫のある企業などはないのだ」


 
  と喝破します。
  しかし、その一方で   
  
   ★組織の知性(OI- Organization Intelligence)

  というものがあるのだと指摘しています。

  それは、企業の不祥事などに象徴される「集団の愚かさ」とは、反対の
  定義として、やはり、組織が一丸となり知恵を出し合って、素晴らしき
  チームワーク発揮し、まとまり、業績を成果を上げていく。
  そういった事もまた、事実としてあるのだと。
  
  そして、そのヒントとなる概念として

   ★「シントロピー」

  という言葉を上げています。

  これは、「エントロピー」の逆です。

   熱力学でエントロピーというと、外部のエネルギーや物質の出入り
   がない状態(孤立系)での乱雑さを指していて「成果につながらな
   いエネルギー」とも定義できる。  
 
  と、アルブレヒト氏は説明しています。
 
  ちょっと難しいのですが、これを会社に当てはめるとどう考えるかとい
  いますと、私は、こう解釈しています。

   ■会社(組織)には、エントロピーというエネルギーが存在し、
    絶えず、秩序を崩壊させる力がそこには働いている。

  そして、その逆の望ましい状態が「シントロピー」です。
  それについて、氏は

   シントロピーとは、人、考え、資源、制度、リーダーシップなど
   何せよ、個の力を合わせて、全体としての可能性をフルに引き出
   す状態をいう。
   エントロピーは、さまざまな無秩序によって失われたエネルギー
   だが、シントロピーとは、資源をうまく組み合わせたことで増え
   たエネルギーを指す。  

  と説明します。

  さて、そのエネルギーなるものは、会社の組織において存在することは
  間違いないのですが、わたくしが、それを痛切に感じるのはスポーツの
  世界です。
  学生時代、ラグビーをしていました。今思い起こしますと試合中には、
  何かこういった目に見えない、“気”のようなエネルギーの存在を肌で
  感じてきました。

  〜〜〜

  さて、それを話し始めますと、また長くなります。
  大変失礼ながら、またも、明日のつづきとさせた頂きたく思います。 

 
    本日も“あなた様”がリーダとして益々の御活躍されますことを
    心よりお祈りしています。

    どうぞ風邪など召されません様、お体御自愛下さい。
 
    これにて失礼します。

 

                               敬具

   平成十五年十月二十八日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、会社の中で「なんとなくそうしている」事を疑ってみたことがあ
   るだろうか?

 2)私は、「暗黙の了解」について社内で話しあったことがあるだろうか?

 3)私は、本質的な正しさを追い求めているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
「今を懸命に!それが未来の自分へのプレゼント」

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 ◆追伸◆
 
    昨日(10/28)は、本格的な雨でした。
    秋雨といいますと、何やら趣がありますが、寒さもあり
    それとは、ほど遠かったようです。
    ただ、ベランダの草花は喜んでいたようです。
           
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「リーダシップや影響力といった問題についての理解は人格や振る舞いといった従来の要素に加え思考スタイルを考慮することで、飛躍的に深まるだろう」

(カール・アルブレヒト) 
『なぜ、賢い人が集まると愚かな組織ができるのか』より
                  
思考スタイルを変えて行くのに「自問」の習慣は極めて有効です。
今日も一日是非ともがんばって下さい!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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