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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【68通目】黒田官兵衛の異見会!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.21
              68通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 チューリップ 咲いて驚く 神無月  
 
  如何お過ごしでしょうか?
  
  さて、ここの所、わたくしの妻は、どこの雑誌で読んだきたのか知り
  ませんが、まぶたが下がってくるというのはいけないんだ、それは、
  目をよくこする人に多く、どうもあなたはそれらしいと随分と熱心に
  説教をしてくれます(笑)

  とまあそれだけに限らず、目尻が下がったの、お腹がでてきた、最後
  には、結婚した時はそうじゃなかった!契約違反だ!などとという言
  葉も飛出してきて、聞いている方は最初は冗談でも、なんとも言えな
  い気分になってきます。

  しかし、最後には、必ず真剣な顔をして「あなたの健康のことをとや
  かく言うのは、あなたの事、それから家族のことを想ってよ!」と
  殺し文句が出てくるので、また、それが、決して的外れな事を言って
  いるのではないので黙って聞いています。

  経験上、こういった耳の痛い話というのは、それは、それは、聞くの
  は大変ですが、聞いていて損はないようです。

  〜〜〜

  かつて、黒田藩という藩がありました。現在の福岡県にです。藩粗は
  黒田孝高(如水)(1546〜1604)。福岡城の築城は、彼とその息子長政
  によるものです。
  孝高と言うより官兵衛といった方がなじみがあるかもしれません。
  秀吉の右腕と言われた軍師であり、名参謀でした。しかし、そのあま
  りにも秀でた才能が故に、秀吉はそれを恐れ、冷遇もされました。

   さて、そんな類いまれなる逸材だった黒田孝高率いる黒田藩には、
  おもしろいシステムがありました。それは、

 ★「異見会」

  というものです。
  字からだいたい想像がつくかと思いますが、要は、耳の痛い話を聞く
  というものです。
  童門冬二氏が書いた『「情」の管理「知」の管理』(PHP文庫)
  という本の中では、以下のように解説されています。
  

  
  「この会は、なあなあ、まあまあの馴れ合い会議ではなくて、その
   会議に出る人間が、すべて人と異なる、特に、藩主と異なる意見
   を発表する、というのが主眼の会議であった」


  そして、なんとも特徴的なのが次の事です。


    
  「黒田孝高は、この会を始めるに当って、座敷の中央に神を祀った。
   そして、列席者一同に言った。
   「みんな、まずこの神に誓え。この会議に出席した以上は、何を
    言われても、決して怒らないと」
   (中略)
   藩主が自分の耳に痛いことを言われたり批判されたりした時に、
   すぐにかっとならないように、戒めたのだ。」

 

  そして、この「異見会」は、明治維新により黒田藩が消滅するまで
  続いたそうです。

  さすが、秀吉ならず家康までもが警戒したとされる黒田孝高ならでは
  の素晴らしき発想、そして、リーダーとしての度量です。

  タイムマシンが開発されたなら、実際に、その会議を見てみたいもの
  です。本当に怒らなかったのか?

  さて、それは余談としましても、批判されるというのは、決して心地
  良いものではありません。とかく、感情に左右され、対等な立場や
  上の人間から言われるのであればまだしも、部下から言われるとなる
  と実際には辛いものがあります。

  しかし、それを箴言と受け止め組織の改革、自己改革へと繋げていけ
  るのであれば、そんな良いことはありません。

 
    
  「お言葉ではありますが、あなたと私がすべての問題について
   そっくり同じ考えを持っているなら、私たち二人が同じ会社に
   いて、給料をもらっている必要はありません。その場合は、私
   かあなたのどちらかがやめるべきでしょう。この会社がリスク
   を最小限に押さえて、どうにか間違わないですんでいるのは、
   あなたと私の意見が違っているからではないでしょうか。」


   
  これは、ソニーの元社長盛田昭夫氏が執筆した本、
  『MADE IN JAPAN わが体験的国際戦略』(朝日新聞社)の中にあった
  ものです。

  この言葉の背景は、氏が副社長の時、当時の会長だった田島道治氏と
  どうしても意見があわなく衝突し、田島氏が、ソニーを辞めると言っ
  たときにでたものだそうです。  

  田島氏は驚かれたそうですが、結局、それで辞めなかった。

  この場面では、盛田氏が異見を発したわけです。
  
   ◆意見の違いを是とすることの方が正しいのだと。
   ◆意見が違って当たり前なのだと。
   ◆だから、うまくいっているんだと。

  盛田氏は、もしや、黒田孝高の生まれかわりかもしれません。(笑)
  松下幸之助氏に高橋荒太郎氏あり。本田宗一郎氏に藤沢武夫氏あり。
  そして、ソニー創業者、井深大氏に盛田氏ありです。

  大ローマ帝国の皇帝であり、哲人でもあった、マルクス・アウレーリ
  ウスの『自省録』(岩波文庫)にこんな言葉があります。

  「友人が抗議を申し込んで来たならば、たとえそれがいわれなき抗議
   であろうともこれを軽視せずに、彼を平生の友好関係にひきもどす
   べく試みること。」    
 

  盛田氏がこの言葉を知っていたかは、わかりませんが、まさにこれを 
  地で行くかのような発言でした。

  リーダーとして求めるられる大局観。
  それは、意見の対立を前提としながら、会社の、組織の目標を達成さ
  せていく私心なき心。

  部下の苦言は腹立たしい。それは当然です。人間ですから。当り前の
  ことだと思います。
  私心なき心と言いましたが、時にどうしようもない怒りが、こみあげ
  てくることもあるかと思います。
  
  しかし、腹が立っても、その批判が、果たして的を得ているものなの
  か、会社の理念や組織目標にそったものなのか、それを見極めること
  は、とても重要なことであります。
  そこは冷静なる判断を求められる。
  そこは、感情的になってはならぬとこであります。
  
  黒田藩は、江戸300年を越えて、明治維新まで続きました。 
  この事実に「異見会」というものが、どれだけ作用していたのかは、
  わかりませんが、わたくしは、一つの大きな要因だったのだと思いま
  す。
    
  さてさて、福岡は個性あふれる著名な芸能人を輩出するところでもあ
  ります。
  高倉健、井上陽水、タモリ、郷 ひろみ、松田 聖子、チャゲ&飛鳥、
  チェッカーズ、MISIA、浜崎あゆみ、黒木瞳、田中麗奈・・・・
   
  と、あげればきりがありませんが、何か、黒田藩の「異見会」がつく
  りだした

   ★「個を認める」

  という風土のなせるわざなのかもしれません。
  
  悩ましき事もありますが、どうぞ、「異見」を広く受け入れ、それが、
  御自身の成長へと結びつくものだと考え、ゆったりと構え下さい。
  そして、どんどん会社を、組織を、変化させていって下さい。
  
  すると、そこにはきっと何かしらの成果が待っているものと思います。   
 
  “あなた様”の御活躍心よりお祈りしています。

  どうぞお体だけはくれぐれも大切になさって下さい。

  本日は、これにて失礼します。

 

                               敬具

   平成十五年十月二十日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、苦言を受けいれているだろうか?

 2)私は、異見の出る風土作りをしているだろうか?

 3)私は、他の価値観を認めているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「二度とない人生」

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 ◆追伸◆
 
   買い物に行く途中。ソメイヨシノの根元にチューリップが咲いて
   いました。妻と思わず声が出ましたが、さてさて、本当にそうな 
   のか?しかし、外見はどうみてもチューリップでした。
   新鮮な驚きでした!
           
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「他の人たちの考えと衝突するとしても、やむをえないことと考える。なぜならば、そのぶつかり合いの中からさらに良いもの、レベルの高いものが出てくるからである。」
                         
(盛田昭夫) 
         
 異見というものは、正直言えばストレスですが、そんな時は、
 この言葉を思いだし、それを信じ、志し高らかに歩んでいって下さい!
  
 今日も一日がんばりましょう!!!

 


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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