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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【62通目】問題の根っこを見ると解決策が出てくる!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.10
              62通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 いわし雲 見つけて諭す 神無月
 
  如何お過ごしでしょうか?
  
  悩めることも多い中、未来をみつめ、そして今を懸命に!
  チームの仲間との結束を強め、自身が掲げた目標に向けひた走って
  いることと思います。 

  さて、突然ですが、ある言葉から始めます。 


  
  「ほんとうの答えはだいたい真ん中にあるのです。カウンセリング
   をやっていていつもそう思います。」

  「不思議なことに答えというのは常に真ん中にあって、まん中の答
   がでてくるのです。」
              

  
  これは、『カウンセリング語る(上)』(講談社)という本にあった
  ものです。著者は河合隼雄氏。氏は現在、文化庁長官ですが、本職は、
  心理療法家、カウンセラーです。
      
  さて、この言葉だけでは、意味がわからないかと思います。
  本の中身を引用するには長すぎるので、それをベースにして、昨日の
  わたくしに降りかかった問題と関連させてお話させて頂きます。
  また、私的なことで大変申し訳ないのですが、問題解決のプロセス、
  または、その心構えのようなものが、ビジネス(商売)の場面でも十
  分に応用できるとの確信がございます。
  ですので、恐縮ながら進めさせて頂きます。  

  〜〜〜
  

  昨日、「心が変身」という言葉で、我が子が何やら心の秩序を取り戻
  したようであるとの話をさせて頂きました。
  ですが、これは、投げかけられた

  「どうして僕は何も悪いことしてないのに、ただ遊んでいるだけなの
   に、A君は僕に悪いことするの?」

  ということへの答えからは程遠いものでした。
  ですが、一件落着まではいきませんが、一段落はした。
  ここがポイントです。

  わたくしの姿勢として、成長の一過程だから、これを受け入れるとの
  ことではあったのですが、内心では、A君が悪いのか?はたまた、我
  が子が弱いのが悪いのか?と、揺れ動いていました。何やら物事を二
  者択一でどちらかに決めなくてはとの思考パターンがありました。 

  ですが、答えはそのどちらでもなく、「心が変身」という言葉で
  一気に別の次元を向かえた。これは、体験したわたくしの感覚的なも
  のですが、やはり、あの話しをして、子供の顔が変わったときに、
  ふと新たな幕が上がった。一つ階段を登った。そんな感じがしたのです。

  どっちの答えがいいか悪いかと。右にいったり、左にいったり考えて
  しっかりと定まらないままにも意見を子にぶつけて、納得できないと
  いう顔をされながらも、次の日も、次の日も、投げかけられる質問に
  答えていった。そこで、ふっと一気に収束へと向かった。

  これは、結果論なのかもしれませんが、その「心が変身」という言葉
  が、河合氏の「答えは真ん中にある」だったという気がしているのです。

 

  「クライエンとは、非常にうまいので、悩みの本質をカウンセラーに
   突きつけていく。ぼくらもその中でフラフラになる。不思議なこと
   に、真剣に悩んでいった場合、おもしろい解決がでてくる。」
  
  これも、前述の書からのものです。
  ここでクライエントとは、我が子です。カウンセラーがわたくしだとします。
   ここでキーとなる言葉は「悩みの本質」です。

  本質ですから、表面的なものではありません。
  我が子のケースでは、表面が「A君が悪いことするのはなんで?」
  ですが、その本質は、
  
  「どうやったら僕は強くなれるの?
   ちゃんと僕は成長できるの?
   そのこと一緒に真剣に考えてくれるの?」

  これを子供が親に突き付けているということです。
 
  これは、自分の心に手を当てて、はっきりいってそんな簡単に答えの
  でるものではないと思えます。
  ですので、「これはちょっと真剣に考えないとまずいな」となります。

  河合氏は、心を病んだ人達を相手にしての話しです。わたくしのケー
  スとは、随分とレベルが違いますので、フラフラにはなりませんが、
  それでも、自分なりに真剣に考えてみる。あーだ、こーだと理屈を
  ねってみる。そして子供と話してみる。

  すると、突然、子が納得してくれる日を向かえた。
  予期もせぬ言葉で、予期せぬ瞬間にです。
  氏の本を全編読んで、解釈するならば、これこそが「おもしろい解決」
  ということではないかと思えます。   

  そして、こう書いてきまして、また、一つ思い浮びます。
  お気付きかもしれませんが、55通目(10/1)で紹介した、これです。
 

   「複雑系の科学では、混沌と秩序の間にある領域を  
   「カオスの縁(Edge of chaos)」と呼んでいる。物事が、この
   「カオスの縁」より混沌のほうに転げ落ちると、事態は収拾が
   つかなくなり、組織であれば崩壊してしまう。一方、秩序のほ
   うに転げ落ちると停滞に向かい、変革や進歩が止ってしまう。
   「カオスの縁」とは、ある程度の混沌と、ある程度の秩序が入
   り交じった状態である。そして、本質的に新しいものは、この
   「カオスの縁」から生まれてくる。」

 『知と経営』(著者:常磐文克 ダイヤモンド社)
  

   河合氏の言う「答えが真ん中にある」とは、まさにこの
  「カオスの縁」にあたるのではと思います。

  河合氏は、病んだ心を直すことを仕事としているわけですが、
  直るということは成長していくことだと思います。

  成長とは新たなステージに上がること。
  まさに本質的な新たなものが生まれる瞬間がそこにはあるわけです。

  “あなた様”の職場においても、日々、様々な問題が発生しているか
  と思います。それは、成長するための一つの過程であると取組まれて
  いると思います。
  
  そこで、本日の主張となるのですが、問題が発生した時、その本質を
  考えるという意識をもつことが一つ肝要かと思う次第です。

  表面的なことではなく、その問題は一体何を我が社につきつけている
  のか?その本当の意味は何なのか?
  「問題の根が深い」などという言葉がありますが、その根までいって
  考えるという言い方もできます。

  わたくしの現場の話しで恐縮ですが、簡単な例えでこんなことがいえます。

   〜〜〜

  小さな飲食店です。悩みは「売り上げ」が悪いです。
  その事を店主はわたくしに言います。景気が悪い。立地が悪い。
  競合店ができた。いろいろ言ってきます。売上減少は、様々な因子が
  複雑に絡まりますので、そのどれもが正解です。
  ですが、そういった中で、話しを進めますと何かを「隠しているな」
  と感じるのです。
  隠しているというと言葉が悪いので、
  「触れられたくない部分があるな」と感じることがあります。

  売上が悪いのであれば、少しマーケティングに力を入れて
  「商圏内にチラシを巻いたり、顧客にお手紙を出されては?」と言います。
    すると、「駄目!駄目!あんなのお金かかって効果ないよ!」
  と語気を荒げやけに拒絶します。この“やけに拒絶”がひっかかってきます。
  ここで、何か問題の本質をつきつけているのではと感じます。
  すると、そこにのせる内容に自信がないのではと思います。

  例えば、小さな個人飲食店ですと、店主が同時に料理長が殆どですか
  ら、実は、料理の腕に今一つ自信がなかったりするのです。
  これは、どこかのお店と比べすぎていて、コンプレックスを持ってい
  たりするのです。弱気になっているとも言えます。

  食べてみれば、結構おいしいのにです。
  
  美味しくなかったらなんですけど、おいしいのに自信がない。だから、
  告知をしない。昔からの“おなじみさん”は来てくれるけれども、
  新規客を獲得できない。それで、売上がじりじりと落ちていっている。

  そんなことが考えられます。
    
  この自信のなさが問題の本質です。
  もちろん、いきなりそんなことは言いません。
  いきなり、「自信が無いんですね」なんていったら殴られてしまいます。
  そこは、時間がかかることもありますし、人によって、すっと、
  そこに入っていけることもあります。

  なんといっても、それは、お店の強みとして判断できるので、そこを
  伸ばそうと思います。長所を伸ばすの発想です。
  ですので、そこを話しあいます。どんなお店にでも長所はあります。

  景気が悪いですね。業種不況ですね。と、それは話しますけど、そこ
  は本質ではない。

  本質に触れる、すると、わたくしの様な人間はすぐに必要なくなりま
  す。コンサルタントが不要になる、それが、ある意味、わたくしの
  成功です。ですから、わたくしは、とっとと去るのがいいのです。

  そう思っています。

  すいません話しが脱線しました。

  本質的な問題が、奥や陰に隠れているという例えでした。

  〜〜〜

  そこで、

   ★問題の本質です。問題の根っこを見る意識です。    

  同じ問題が繰り返された時には、必ずといっていいほど、解決する答
  は別のところにある。もっと、根っこのところを見なければならない。

  そして、そこに辿り着くためには、混沌と秩序をいったりきたりしな
  ければならないかもしれません。

  ですから、真剣に。フラフラになることは決していいことではありま
  せんが、河合氏の言うことは、そこまでいくと、根っこまでいくと、
  それを解決したときには、またワンランク上のステージが待っている
  んだという励ましと受け止めたいと思います。

   ★「カオスの縁」を目指して!

  そして、部下が問題を起こしたとき、ミスを起こした時、それは、
  常にリーダーに、会社全体としての何か本質的なことをつきつけてき
  ている可能性がある。そんなことを意識されますと、より一層、深み
  のあるリーダーシップを発揮できるのではと思います。
  
  それは、辛いことも多いかと思いますが、
  何卒、目をそらずがんばって下さい。

  そこで苦闘したことは決して無駄にならず、
  成長の糧となるはずですから・・・・

  ですが、本当にフラフラになったら大変ですので、
  お体だけは、くれぐれも大事になさって下さい。
    
  なんだか矛盾しておりますが、矛盾があるのが人の想いということで
  お許し下さい。
  本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十月九日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、問題から逃げてないだろうか?

 2)私は、問題の根っこに意識を向けているだろうか?

 3)私は、「ま〜いいか」が口癖になっていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「今しかできないことがある」

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 ◆追伸◆
 
   10月10日。というと体育の日だとすぐ思ってしまいます。
   確か、1年の内でもっとも晴れの確率が高い日だったと思います。
   どうぞ“あなた様”にとって晴れ晴れしい日となりますように。

     そして、心温まる週末になることお祈りしています。 
              
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「だいたい真実というのは心痛むことが多いのです。みなさんもそう思われませんか。ウソというのは痛まんほうが多いので、ついついぼくらもウソをつくのです。」
                         
 (「カウンセリングを語る」より 河合隼雄) 
        
      
問題の根っこには“真実”が隠されているのかもしれません。
ですので、「元気・勇気・やる気」で
今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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