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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【61通目】エステー化学鈴木喬社長に学ぶ「言葉の力」!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.09
              61通目
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 リーダー様へ  

  拝啓 金木犀 散って 橙 神無月
 
  如何お過ごしでしょうか?
  
  さて、本日の前段、私的なことが長く続きます。
  お忙しいところ大変恐縮ですが、少しだけお時間下さい。
  どうぞ宜しく御願いします。

   〜〜〜

  先週のこと、幼稚園に通う我が子四歳に、悩み事が発生しました。
  どうもある子に目をつけられているようです。園内で遊んでいると突
  然よってきて、手を出されるらしいのです。かといって、もう幼稚園
  に行きたくないという程のものではありませんので御安心下さい。

  ですが、本人としては、こんな気持ちです。

  「どうして僕は何も悪いことしてないのに、ただ遊んでいるだけなの
   に、A君は僕に悪いことするの?」

  わたくしに質問してきます。
  ここで、一つ安心しているのは、その事について話しができていると
  いうことです。A君が僕をたたくんだ!A君は、なんでくるんだ?と
  状況を語れているので対応ができます。

  その事を妻から聞いて知っていましたが、四歳ながらに、いじめられ
  てしまう自分に対して、何か非常に強い劣等感、罪悪感、羞恥心みた
  いなものがあるようで、その事をわたくしに、口にしませんでした。
  やっと口にしたその時の顔は、眉間にしわをよせ、まさに何か重くた
  まったものをやっとのことで吐き出す。そんな感じを受けました。
 
  まず、わたくしの基本的な姿勢は、それも成長するための一つの過程
  として受け入れるというものです。
  人に叩かれれば、人の痛みが分かるようになります。
  どうすると、人が嫌な気持ちになるのか?
  それを知ることができます。
  その出来事を通して、人の気持ちを推し量るようになる。
  それは、わたくしがとても大切にしている“共感力”を養うことになります。
  ですので、一緒にそのことについて話し合い、考えるという姿勢を取りました。
 
  もちろん、精神的にまだまだ本人に余裕がある。つまり事態はそれほ
  ど深刻ではなかった。ですので、こういった事を言っていられるのだとも思います。 
  これには、いろいろと異論もあるかと思いますが、あくまで一つの考え方としてお聞き下さればと幸いです。

  さて、そんな出来事の中で、時間をとって、対話をし、結論を急がず
  やってみたわけですが、やはり「言葉」というのは大事だなと思い知
  らされることになりました。

   ★言葉には力がある

  まだ四歳ですから、「悪い事していないのに、悪い事される」という
  事が矛盾に満ちていると感じていて、その点をどうしても理解しきれ
  ないようです。
  
  そこをなんとか説明しようとします。が、納得いかないという顔です。
  理屈はあまり通用しません。ロジカルシンキングなどは、役にたちません。
  「とほほ・・.」です。

  はじめて、我が子が、そのことを口にして、話し合いをして、3日目
  のときだったかと思います。

  その日も手を出されたようです。家に帰ってくると

  「どうして、○○君はあんなことするの?ね〜どうして?」
  
  と聞いてきました。
 
  そこで、前段10分くらいあって

  「それはね○○君の中にある心が変身しちゃうんだよ!お前だって
   おもちゃ屋さんに行ったら、心が変身して、欲しい欲しいって泣く
   だろ!そんな風に、○○君も変身しちゃう時があるんだよ!」

  と言いました。
  すると、突然、なんだか妙に顔が晴れやかになり、幼稚園児にふさわ
  しくない表現ですが、「腑に落ちた」という顔をしたのです。
  何か心の中で整理がついたようなのです。
  わたくしの感じたところでは、「心が変身」という言葉が妙に心に響
  いたようです。
  それは、「悪い事していないのに、悪い事される」ことへの答には程
  遠いものだと思います。
 
  恐らく、“あなた様”も、それでなんで納得するんだとお思いのこと
  ではないでしょうか?
  実は、わたくしもびっくりしたのです。

  それから、本日までですが、もちろん偶然かと思いますが、あまり
  その子が、寄ってこなくなっているようで、元気にやっています。
  
  つい先日のことですので、まだ記憶に新しく、今思い起こしてもこの
  「心が変身」という言葉なくしては、まだ、話し合いはつづいている
  のだろうと思われて仕方ありません。

  その一言があったから、大きく前進できた。一言で何かが変わる。
  そんな事を家の中で経験しました。
  
  幼稚園でその後、何があったのかは知りません。が、口を開けば話を
  しようと思っています。また、日頃からのコミュニケーションも忘れ
  ないようにしたいと思っています。

   ★言葉には力がある
    
  そんなことを痛切に感じました。

  〜〜〜
  
  と前段、私的なことで随分と長くなりました申し訳ありません。
  ですが、もう、お分かりの通りです。
  あくまで、上の話しを部下と自分との関係に置き直して、考えてみて
  下さい。かなりのエッセンスが含まれていると思います。
 
  さて、そこから話しをつなげまして。本命は以下の言葉です。  
  
 
  
  「社長の武器は言葉しかないんです。どんなにすごいことを考えた
   って社員や販売店が動いてくれなければどうしようもない。
   細かい数字を並べても理路整然と話しをしてもだめで相手の心に
   響くような言葉で納得させることです。」

 (日経新聞 9月29日付 夕刊 より)

 

  これは、エステー化学社長の鈴木喬氏の言葉です。
  わたくしは、大変失礼ながら知らなかったのですが、エステー化学は
  かなり低迷していたそうです。そこで鈴木氏が社長に就任し経営改革
  を行い、今三月期には経常最高益を達成する見込みとのことです。

  これは、「人間発見」というコーナで紹介されたものですが、その
  タイトルは

   ★「言葉がいのち」

  でした。
  このことを支えるもう一つの言葉を紹介したいと思います。

 
  
  「言葉は力です。言葉には言霊(ことだま)といわれるように、
   人を動かす霊的な力さえあります。しかし、その言葉には骨組
   みに太い精神がなければなりません。このように言葉を力とし
   て操れる人には、リーダーの資格があると言えます。
    私が言いたいのは、人間が人間に会って言葉を送ることは
   大きな力を伝えるということです。しかし、もし会うことがで
   きなくても、人間らしい手段でメッセージ伝えることは、人間
   を動かす上でとても大きな力になるのではないでしょうか。」
              
 
  
  これは、以前にも御紹介しました、資生堂元社長の福原義春氏の
  言葉です。(「部下がついてくる人」より 日本経済新聞社)
      
  ちなみにこの言葉がのっていた章のタイトルは

   ★「言葉は力」

  です。

  これに関連しましたことは、8通目(7/16)にも述べております。
  もしお時間があれば・・・・

  【バックナンバー】

   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000112707

  といったことで、これを書きながら、前段先日のことを思いました。
  我が子が、何かきっかけを掴めたのは、もちろん「言葉の力」による
  ものと確信しています。
  ですが、その前提として真正面から我が子と話をしようとした姿勢が
  あったからこそ、その言葉が伝わったのではとも思っています。
  
  それが、福原氏の言う、「太い精神」だったというのは、とてもおこ
  がましい気がしますので遠慮致しますが、精神論といって一蹴してし
  まいがちなそんな事が、何かとても大切な気がしました。

  「太い精神」そんな考えがあってはじめて「言葉」は生きてくる。
  それを抜きにしたら、「言葉」はテクニック的な問題に終始してしま
  う。「こんな表現が人を動かす」「この言葉で部下を操る」的な非常
  に表面的なノウハウの話しだけが繰り返されてしまう。

  そんな気がします。

  「あの人が言うんだからやってみよう!」

  職場でたびたび耳にする言葉です。
  このセリフの意味を考えてみる。すると、何か上記の話しが、御理解
  頂けるのではと思います。

  言葉には力がある。そして、それを発する人によっても、同じ言葉が
  生きもし、死にもする。
        
  「あの人が言うんだからやってみよう!」
  
  そんなことを言われるリーダーは、一つの目指すべき姿かもしれません。

  しかし、リーダーシップのスタイルは、それぞれ。
  どうぞ、“あなた様”らしさを失わず、「元気・勇気・やる気」を
  みなぎらせ、皆が目をみはるほどの活躍をお祈りします。
    
       
  どうぞお体だけは、くれぐれもご自愛下さい。     
    
  本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十月八日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、言葉の大切さを意識しているだろうか?

 2)私は、部下に自分の考えをしっかりと伝えているだろうか?

 3)私は、部下の心を理解しようとしているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「逃げ道を歩いてないか再確認」

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 ◆追伸◆
 
   金木犀の花が散って道に落ちていました。
   それが、並んで咲いていたところは、道が橙色に染まっていました。
   なんとも言えない不思議な感じでした。
   我が子から出された宿題、まだまだ考え中です。
              
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】 
「深い理念さえあれば、やたらに修飾を加えないストレートな表現が理想です」
                         
   (福原義春) 
        
      
  “あなた様”の 想いをつのらせ 言葉を発する!
  今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


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世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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