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【59通目】樋口廣太郎「仕事10 則」第七条〜他人の悪口を言うな!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.07
              59通目
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 リーダー様へ  

  拝啓 神無月 秋の雨に 天を見る
 
  如何お過ごしでしょうか?
  
  さて、昨日(10/6)からの続きでございます。
  
  アサヒビール復活の立て役者、樋口廣太郎氏が社員に向けた
  「仕事10則」の中から二つほど紹介しました。

  その七条目が
  
  「七、他人の悪口を言うな、悪口が始まったら耳休みせよ」

          『経営の極意』(著者:田原総一朗 幻冬社)より

  でした。この言葉からわたくしの感じるところは、

   ★他人の悪口は「社会的手抜き」を生む
  
  ということです。以下、そのことについてご説明します。

  〜〜〜

  「あの部が悪い」「あの課が悪い」悪口というものは、なかなか無く
  ならないものです。人間ですから時には、愚痴の一つや二つもいいか
  と思いますが、年柄年中それを仕事にしているような人もいます。
  
  そんな人が、リーダーとしてある程度高い役職にいますと、
  不思議なことに、課や部がその悪口に同調し、それを容認するように
  なっていきます。

  悪口を容認しているということは、それ自体が一つの「社会的手抜き」
  なのですが、それは、その悪口の主の反応に部下の行動が影響されて
  しまっていることに他なりません。
  すると、こんな心理が頭をもたげていきます。

  「部長が、課長が、あんなあの部の悪口を言っているんだから・・」

  すると、昨日の実験4)サクラのケースのように、他人の反応によっ
  て個人の行動は、影響されてしまうこともあるわけですから、これが
  部や課という単位で、つまり集団としてそれが起きてくることがあります。
     

  悪口を繰り返し聞き、そのことが記憶に残り、他の意見を聞く機会がない。
 すると、どうもそれが正当のように思えてきます。
 悪口が正しい意見だと思ってしまうということです。

  すると、部下のレベルでも自然と他部署との意見対立が頻発します。
  そして、部や課を越えた連携、協力が少なくなる。
  そんなことが起きてきます。
  
  これが、いわゆる「組織の壁」の存在であり。
  壁が高く、厚くなっていくということです。
  経営者の悩ましい課題である「なわばり意識」横文字でいいますと
  「セクショナリズム」の発生です。

  セクショナリズムが会社にとってどれだけ害が大きいかは、リーダー
  である“あなた様”であれば、もう御存知だと思います。

  部同士の相性みたいなものによって、本来であれば、すぐに処理すべ
  き仕事を後回しにしたり、わざと難くせをつけてくる。
  会社全体の目標を忘れ、部や課という部分的目標に終始する。
  
  部内の人間は、もう「部長があんな悪口言ってんだから、俺だってい
  いか!」と自己正当化です。傍観者意識の芽生えです。  

  まさに、これこそが、会社全体に蔓延していく「社会的手抜き」です。
 
  わたくしは、サラリーマン時代、痛切にそのことを感じてきましたの
  で、どうぞ、そんなことが無い事をお祈りしております。
  
  以上のことが
  
  ★他人の悪口は「社会的手抜き」を生む

  への説明です。

  そして、樋口氏の言葉をその通りに受け取るならば、そんな悪口が飛
  び交う状態が、復活前のアサヒビールだったようです。
 
  「耳休みせよ」とは、つまり、「悪口に影響されるな!」そして
  「自分がやるんだ!」という当事者意識を持て!と10条にも通じる
  ものだと、わたくしは、考えます。

  念のため10条はこれでした、
  
 「二人で同じ仕事をするな。お互いに相手がやってくれると思うから抜けができる。一人でやれば緊張感が高まり、集中力が生まれ、良い仕事ができる。」
  
  以前、アサヒビールの営業の方とお話する機会がありまして、樋口氏
  が社長だった頃のことを聞いたことがあります。すると、その方は、
  顔をゆがめてわたくしを見つめ返しました。あまり多くは語れません
  が、その表情は、氏がアサヒビール復活に向けて、とても厳しかった
  んだということを言おうとしていたようです。
  
  会社を少しでもよくしようと「過去の成功体験を捨てよ」などと言葉
  で言うのは簡単ですが、それを実践し続けるということは、やはり、
  それなりの道のりが必要なのかもしれません。

  そこに、近道というものはないのかもしれません。

  今でも、あの営業マンの方のゆがんだ顔を思いだしますと、痛切にそ
  のことを感じます。

  アサヒビールの復活は、おそらく日産の復活と並び、今後、10年先
  20年先にも経営学などの中で語られていくものだと思います。
    
  この2社における復活劇の共通点、そのほんの一部ですが

   1)仕入れ先の見直しによるコストダウン
   2)トップが外部からの人材

  といったことが上げられます。
 
  この二つは密接に絡みあい、外部から来た人間だから、“しがらみ”
  がなかったから、成功したんだとよく言われます。
  “しがらみ”が無かったからこそ思いきって、それまでの長いつきあ
  いだった会社との縁を切ることができた。それによる、大幅のコスト
  ダウンが可能だった。

  樋口氏は元住友銀行。ゴーン氏はルノー。確かに外から来た人間です。

  しかし、“しがらみ”がなかったから改革が成功したんだという見方
  は、それもそうですが、もう一歩踏み込んで考えてみると、昨日から
  テーマであります当事者意識に通じてくるようです。
 
  
  といったことで、そのことは、また少し長くなりそうです。
  恐縮ながら、明日へのつづきとさせて頂ければと思います。
  
  どうぞ宜しく御願い申し上げます。

 
  さて、1969年の本日は、5代将軍綱吉のとき、「生類憐みの令」
  の一環として「鳥を大切にしなさい」というおふれが出た日です。
  「生類憐みの令」と言いますと、すぐに犬を思い浮かべますが、実は
  他の動物に対するものもありました。本来は、動物を大切にするとい
  う現代にも通じるものでしたが、それが、行き過ぎて、犬を虐めたら
  何やら投獄されるということもあり、人は犬と関わらないよになって
  いきました。結局、捨て犬が増加し、次の将軍家宜のときには、
  廃止されました。行き過ぎはよくないという過去の教訓です。
   
    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、当事者意識のもとチーム
   をまとめあげビジネス(商売)をますます発展されますこと心よ
   りお祈り申し上げます。

   お体くれぐれもご自愛下さい。     
    
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十月六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、傍観者になっていないだろうか?

 2)私は、組織の壁についてどう考えているだろうか?

 3)私は、互いに助けあっているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「あなたを支える誰かがいる」

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 ◆追伸◆
 
   昨日(10/6)東京は雨がふり、かなり冷えました。
   時間を作り、舞台芸術家の朝倉摂さんの展示が都内であったので
   みてきました。
   素人ながらですが、その絶妙な色づかいと匠なる技にため息が
   もれました。精進せねばと思いました。   
           
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】 
「全体の流れの中で、どのような責任を果たしていくかということを考えることが、ロボットにない、人間ならではの力なのである」
                         
 (「貫く」(日本経済新聞社)より ワコール創業者 塚本幸一) 
        
         
 なるほど、人間だから組織の壁などは破壊できるようです。 
 今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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