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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【57通目】傍観者意識から当事者意識へ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.10.03
              57通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 秋風と ひかりたおやか 神無月
 
  如何お過ごしでしょうか?

  突然ですが、こんな話しがあります。

  Aさんがいます。30歳すぎの女性です。非常におとなしい感じの人
  で、社内では口数が少なく、モクモクと仕事をこなすタイプです。
  とても温厚でいい人なのですが、どうも人づきあいは苦手のようです。
  社内の人間とあまりプライベートレベルで親しくなるということは、ないようです。
  
  ですから、はたからみていると少し寂しそうな背中です。ですが、
  あまりそういったことに興味がないというか、しっかりとした考え方があるようです。

  ただ、あまり人づきあいがよくないと、とかく人の世は、よからぬ
  噂がたつものです。Aさんも、自分自身のことをあまり人にはしゃべらないタイプでした。

  噂は、だんだんとエスカレートして、何やら愛人がいるんだとか、そ
  んなことまで言われるようになりました。

  さてさて、大変な状況です。本人もそれに対して弁明をすることなく
  むしろ、心理的反発が働き、口を固く閉ざしてしまいました。
  
  ここで、Aさんの直属の上司であったBさんが登場します。
  そのあまりにもひどい、根拠のない、低落した週刊誌レベルの話ぶり
  また、ワイドショー的なことでもりあがっている社内の雰囲気に嫌気
  がさし、ついに我慢ができなくなり、Bさんは、真実をつげます。

  ある日、会議室で昼食ととっている社員から噂話しがもれ聞こえてき
  ました。Bさんは、そこへ乗り込んで言いました。

   「Aさんは敬虔なるクリスチャンで、仕事の後、また、土日含め
   教会で恵まれない子供達のために懸命に働いているんだ。
   お金ももらわず、奉仕の心を大切に一生懸命やっているんだ。
   それを何だ!お前らは、何もわかってないで!」

  Bさんにだけ、Aさんは、その真実を言っていたのです。ですが、
  口止めをされていたわけです。

   〜〜〜

  さてさて、なんとも言えない話しです。ですが、言いたいことは、
  話しの内容ではなく、以下の3点です。

   1)自己正当化
   2)思考は推論の連続
   3)社会的手抜き

  1)自己正当化……………………………………………………………

   昨日との関連です。この後、噂話しをしていた人間達の反応は
   どうなると思うでしょうか?
   Bさんの口調が厳しかったこともあります。
   「申し訳ない」と謝ると思いきや「それだったらBさんの口か
   ら言えばいいじゃなか?人づきあいが悪いからこうなるのよ」
   と、俗語で言えば「逆ギレ」です。
   不協和の解消であり自己正当化です。
   なかなか美談は生まれないものです。

  2)思考は推論の連続……………………………………………………
  
   噂話は全て推論です。誰々はこうなんじゃないか?あーなんじゃ
   ないか?誰かがこういっていた。あの人が誰かと歩いていたらしい。
   それで、毎日、毎日、話しに花がさきます。しかし、その花は、
   あまり美しいとは言い難いようです。

   ここには、事実確認が一切ありません。
   根拠なしで、あたかも、それが真実であるかごときに繰り返し話し
   がされます。この繰り返しもいけませ。繰り返しは、記憶定着に最
   も有効です。すると、行動にあらわれます。Aさんをみただけで
   体が反応してしまいます。人によりますが「あの人ちょっと何かあ
   るのよ!」と顔に出てしまいます。

   一切の事実確認が無いのにです。
   Aさんは、何も悪いことしていないのにです。

   認知心理学では、思考は推論の連続であるといいます。
   会社に向かうのに、「駅に行こう!」これは、もう無意識です。
   ですが、そこには、いつもの駅がいつもの場所にあるであろうとい
   う推論があります。
   
   思考の基本型が推論だとすると、もう、噂話はその最たるもの。
   だから、人間は噂話にはまりこみやすいとも言えます。

   このとめどもない推論の輪を断ち切るのが、常に根拠が真実なのか
   を求める姿勢です。

    ★「メタ認知」という概念があります。
   
   これは、自分の思考パターンがどうなのかと、もう一人の自分をた
   てて、自分をみつめる、客観視するということです。
   ちょっと待てよと立ち止まり、Aさんのことでいろいろと言ってい
   るけれど、誰がそんなこと言ったのか?それは本人が言っているの
   か?本当は、違うのではないか?そうでないのか?

   と客観視する力です。

   これが、社内に広がる安易な噂話を一刀両断にします。
   
   と、噂話しはあくまで分かり易く説明するための例です。
   企画を立てる、営業予測、経営計画の数値化などなど、ビジネスの
   場面で必須の「メタ認知」です。

   3)社会的手抜き

   さて、この言葉は、先の事例で説明しますと、社内には噂話し
   好きの人達がいます。それに対して、批判的な人もいます。
   そして、その中間にどちらの立場をとらない人がいます。
   この中間派が多数を占めます。

   噂話しが広がりはじめ、Aさんの耳にも入るようになった。
   Aさんは、ひどく傷付いています。心はボロボロです。
   それであれば、誰かが、その噂を広げている人達に何らかの形で
   介入し、あまり根も葉もないことを広げないようにといってもいい
   ようなものです。
   しかし、Bさんが言うまで誰も手を打とうとしない。

   それは、これです。

   「いつか誰かがやるだろ〜」

   これを社会心理学などの用語で、「社会的手抜き」と言います。
   これは、集団心理でもあり、集団に潜む罠です。

   電車に酔っぱらいがのってくる。大きな声でわめきちらしている。
   しかし、なかなか誰も注意しない。

   「これだけ人がいるんだから。いつか誰かがやるだろ〜」

   多くの人は、そう思います。「社会的手抜き」です。

   これは、もちろん集団ですから会社組織にも言えます。

   どうもこのままでは会社はよくならない。誰もが不満を抱え、そう
   思っている。しかし、なかなか腰を上げない。トップに進言する
   人間がでてこない。

   「いつか誰かがやるだろ〜」
   
   ですので、こんなことが無いように 
    
    ★傍観者意識から当事者意識へ
 
   リーダーである“あなた様”が部下をもち、その意識を変えようと
   している時、この問題が根深いものかと思います。

    ★傍観者意識から当事者意識へ

   「やるのは自分!」   
   
   そんな言葉が出始めると会社は変わっていくのでしょう!

   「今!私たちは誰もが社会的手抜きをしている」と話しあうのも
   いいかもしれません・・・

   本日は、3つ観点について述べました。
   必ずしもピンとくるものではないかもしれませんが、それぞれ御自
   分のことにひきつけてお考えになってみて頂けますと幸いです。

   そのどれもが人間のすることです。
   何か参考になりましたら、小生、嬉しい限りです。

   どうぞ宜しく御願い申し上げます。


  さて、1990年の本日(10/3)は、東西ドイツが統一された日です。
  ベルリンの壁の崩壊は、その前年1989年11月9日〜10日かけ
  てでした。若者達が壁をハンマーで壊し、よじのぼり歓喜するという
  衝撃的な映像は、何か時代の転換点を感じさせました。
  それまで壁を越えようとして射殺された人は約200人とのこと。
  会社内にある組織の壁は、そんなことがないようにしたいものです。
  
    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、社会的手抜きを断固排し
   ビジネス(商売)をますます発展されますこと心よりお祈り申し上
   げます。

   お体くれぐれもご自愛下さい。     
    
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年十月二日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、物事を客観視する努力をしているだろうか?

 2)私は、傍観者になってないだろうか?

 3)私は、当事者意識をもっているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「どうしてその問題がおきるのか?その本当の意味は?」

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 ◆追伸◆
 
   朝、道を歩きました。朝から天気がよく、陽射しが緑を輝かせて
   いました。午後、同じ道を歩きました。朝とは違う光に、葉の緑
  色が微妙に変化していました。
   その微妙さゆえに驚きました。
   どうぞよい週末をお過ごし下さい!
              
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「人生というゲームにおいては、汗にまみれてプレーする者のほうが馬鹿にして観ている者より楽しい。」
                         
 (ウィリアム・フェザー) 
        
  自分で作った料理はうまいもの!
  今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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