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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【53通目】日産カルロス・ゴーン社長が考える信頼とは?!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.09.29
              53通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 虫の音 高からか 長月の夕べ   
 
  如何お過ごしでしょうか?

  すっかり秋らしくなってきました。
  夜になりますと、虫の音がよく聞こえてきます。以前、新聞の記事で
  虫の音を聞くとアルファ波の出る人が多かったという実験結果を目にしました。
    目をとじ耳をすましますと、何やらそのこともうなづけます。
   月が輝き、虫の音。秋のこころ静かな風景です。
  
  さて、月といいますと、わたくしはすぐに“月の石”を思いだします。
  正確に記憶していないのですが、小学生の時に東京は晴海の展示場に
  “月の石”が来まして、父に連れられて見に行きました。
  1時間以上も並んでみたものは、なんだかちっぽけな石で、少しがっ
  かりしたのを覚えています。ですが、その石にこれだけの人が集まっ
  てくることには、驚いたものです。


 「この一歩は、一人の人間にとっては小さな進歩だが、
  人類にとっては偉大なる飛躍である」
 

  御存知、1969年のこと、月面着陸に成功したアポロ11号の船長
  であるニール・アームストロング氏の言葉です。月面から生中継され
  たこの言葉は、世界中で流行語になったとか。
  わたくしが、まだ、1歳になる前の話です。

  それから時は流れ、1996年、平成八年。約7年前のこと。
  わたくしは、以前の会社でマーケティング研修をうけました。
  まだ、サラリーマンだった頃です。27歳のときです。
    
  内容は、講議と研究発表。5人くらいのグループになって研究結果に
  ついてプレゼンテーションもありました。
  わたくしが所属したチームの研究テーマは
  「組織とマーケティングの関係性」なるものでした。
  メンバーは、大手企業の部長、課長さんがずらり。年配のかたが多く
  20代はわたくしだけ。そんな状況で、なんとも意見が言い難かった
  のを覚えています。

  ただ、そこで印象的だったのは、組織について、それぞれの経験から
  あれやこれやと意見をぶつけていますと、やはり愚痴のようなものが
  こぼれてくることでした。わたくしと一番年齢の近い、といっても
  35歳くらいの方ですが、某大手電機メーカーにお勤めのその方が、
  よくこぼしていたことは、

 

   「自分のしている仕事が、果たして、世のためになっているのか
    全く実感がない!」

 

  というものでした。
  総社員数、何万人という会社で、その方は、本社勤務でした。わたく
  しなどは、単純ですから、“大手企業で本社勤務”というだけで、羨
  ましい感じがしたのですが、どうも、話を聞いていると、そうでもな
  い気がしてきました。仕事の内容は、簡単に言いますと、社内から集
  まってくる様々な数字をまとめて管理するというものです。
  日々、書類を作りつづける日々のようです。

  この方は、非常に真面目な方ゆえに、実感がないということに対して
  悩まれていました。

  今そのことを思いかえしまして、52通目(9/26)の話にも通じますが、
  一ついえることは、やはり、「お金や地位だけじゃない」ということ。
 
  そして、もう一つは、リーダーが、

   ★“仕事の意味”について“対話”
  
  していかないと、やはり、なんらかの形で部下のモチベーションが下
  がるのだということです。

  といいますのは、この方との話を思いだしますと、書類を作ったのは
  いいんだけど、それが、

  ■どういった使われ方をしたのか?
  ■どんな会議で使われたのか? 
  ■結果どうだったのか?     
      
  などなど、書類作成の意味や意義、その結果について、何も教えてく
  れなかったことをとても残念がっていたからです。
  35歳ですが、その部署では、その方が一番下の立場でありました。

  これは、つまり、その方の上司が“情報封鎖”をしていたと考えられます。
  
  “情報封鎖”は、自身の地位を優位なものにします。
  
  部における情報の流れをつかめなければ、その方は、仕事に対して、
  次の手をうてません。やる気があるのに先廻りして貢献することもできません。
  極端な言い方ですが、指示がなければ身動きがとれないという状態に
  おいこまれていたのです。それが、実感のなさにつながっていたと思われます。
  
  いわば、その上司は、“情報封鎖”によって部下をコントロールしよ
  うとしていたのではないでしょうか?
 
  部下のやる気を育てるとか、能力を引き出すとか、創造的な仕事がで
  きるように環境を整えるとか、そういったことに主眼がなく、

 ×××部下を“統制”する×××

  この考えが強すぎたのではないでしょうか?

  確かに、役職に応じて

“知らせてよい情報”←→“知らせるべきでない情報”

  はあります。人事に関する情報などは、その最たるものですが、
  しかし、このケースですと、自身の指示でつくらせた書類なわけです
  から、それを作った部下に対しては、何らかのフィードバックがあっ
  てもいいのではないでしょうか?

  そう感じるのは、恐らくわたくしだけでないと思います。

  これをお読みのリーダーである“あなた様”であれば、当然のことだ
  と御賛同頂けると思っております。

  こういった話を「嘘だろ?そんなことホントにあるの?」と不思議が
  って下さりますと、大変助かるのですが、なかなかこの手の話は、
  後をたちません。
 
  リーダーシップのスタイルとして、「自分の思い通りに部下を動かし
  たい」というエゴが出すぎてしまいますと、この事例にでてきますよ
  うなことになってしまうようです。

  若輩者の提言で大変恐縮ですが、どうぞ、一度、御自身のスタイルが
  “統制”に傾き過ぎていないか点検されますことを御願い申し上げま
  す。もし、そうかもしれないかなと思われましたら、その傾きを少し
  戻す事だけです。簡単でございます。

  戻すということは、経営改革などでよく言われます“情報の透明性”
  をあげるということです。
  情報の透明性をあげるということは、“対話”をするということです。

 

 「これまでの日産で決して行われてこなかったこともやりました。
  それは日産が進む方向性について、社員たちに詳しい説明を行ったこ
  とです。明確な目標を挙げて、『私たちがこの目標に達することがで
  きたら、二年後の日産は、あるいは五年後の日産はこうなったいるだ
  ろう』とはっきりとしたヴィジョンを示して、いわば社員に向けた
  コミュニケーションを行ったのです。」  

『カルロス・ゴーン経営を語る』(日本経済新聞社)より
  
     
  日産が瀕死の状態だったとき、経営の教科書に書いてあるようなこと
  が行われてなかったようです。
  それも人間のなすことですが、それを直す事ができてしまうのも
  人間ならではです。

  そして、この著書の中で、ゴーン氏は企業の“信頼”について、この
  ように述べています。
  
 「信頼とは二つの柱の上に成り立っています。まずひとつめは成果です。
   成果があがらなければ信頼されません。もうひとつの柱は透明性です。
   成果があがっていなくても、透明性があれば会社は信頼を得ることができます。」
  
  この透明性については、上司と部下との関係にも言えるのではないで
  しょうか?
  
   ★部下に対しての情報公開は信頼を得る。

  人間と人間との基本的な関係を考えてみれば、それは、当然のことか
  もしれません。秘密の多い、何を考えているかあまり人に話しをしな
  い人は、どうも近寄りがたいものです。

  もちろんできうる範囲で結構ですので、情報の透明性に一歩踏み出し
  てみて下さい!

  さすれば、

 
   「この一歩は、一人の人間にとっては小さな進歩だが、
    人類にとっては偉大なる飛躍である」
 

  大きな飛躍が“あなた様”を待ち受けていることと思います。
  会社をそして日本を元気にするのは、リーダーである“あなた様”で
  ございます。
  
  何卒、何卒、宜しく御願い申し上げます。   
            

〜〜〜
  
  本日も若輩者の弁でございます。大変恐縮ながら、リーダーである
  “あなた様”にとって、何か参考になる事がありましたら、
  小生、幸せでございます。
 
 
  さて、1872年(明治4年)の本日(9/29)は、横浜にて日本初の
  ガス灯が点灯された日です。今はガスといいますと、コンロなどに
  使われ、料理になくてはならない存在ですが、そのはじまりはこの
  ガス灯だったのです。その普及にともない渋沢栄一氏らが発起人と
  なり東京瓦斯が設立されるのです。
  しかし、ガス灯は、電気の台頭によって姿を消していきます。
  ですが、なんと「日本ガス協会」のサイトで調べましたら、今だに
  全国のあちこちにガス灯が健在とのこと。東京では、浅草や恵比須。
  今度見にいってみようと思います。 

    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、情報の透明性を高め、部下
   との良好な関係のもとチームまとめ、ビジネス(商売)がますます
   発展されますことを心よりお祈り申し上げます。

   お体くれぐれもご自愛下さい。     
    
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年九月二十八日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、情報の透明性を意識しているだろうか?

 2)私は、部下と“対話”しているだろうか?

 3)私は、下手な意地を捨て切れていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「未来をみつめると今が輝く」

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 ◆追伸◆

   本日は、月の話がでてきましたので、書いている途中、
   月を見にでました。火星が見えるほど晴れていたのですが、
   月は見えませんでした。
   それで、カレンダーをみましたら、26日が「新月」でした。
   納得したのですが、「新月」などという言葉は久しぶりに使いました。
   明後日には、新たな月が始まります。
  
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

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【ことば】 
「私たちがやっていることは大海の一滴にすぎないことは、
 私たち自身感じています。
 しかし、大海はその一滴分は少なくなっているのです。」
                    
 (マザー・テレサ) 
 
 あれだけの功績を残したマザー・テレサのセリフです。
 27歳当時、わたくしがこの言葉を知っていれば、本日の話しに
 出てきました研修で知り合った方に贈っていたかもしれません。
  
 今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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