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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【40通目】「ミラーイメージの法則」とは?

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.09.08
              40通目
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 リーダー様へ  

 拝啓 秋刀魚の味に長月うれし    
 
  如何お過ごしでしょうか?

  一週間がはじまりました。今週のなすべきことは何か?目標を明確にし、
   それに向けた自身の覚悟をみつめ、未来への道のりをよりいっそう
   明るいものにしていることと思います。

  さて、先週末からつづきでございます。一つのテーマで週をまたぎま
  して申し訳ございません。
  少し思いだして頂くために復習をしながら話を進めさせて頂きます。
  
   ★「褒めるとは、自分のため。」

  因果応報という考え方があります。人にした事は、めぐりめぐって自
  分に返ってくる。わたくし、親父に良くいわれました。
  この事を肝に命じ、実践し、目標へつき進む人がいます。それが、
  トップアスリートと呼ばれる人達です。
  オリンピック選手や世界レベルで活躍するスポーツ選手。
  彼らが常にこころがけている、因果応報に似た考え方、これを、スポ
  ーツ心理学の用語でいいますと、「ミラーイメージの法則」と言います。


 ★「ミラーイメージの法則」

  相手に向けた感情や思考が、そのまま自分に跳ね返ってきて自らの思考や行動に影響するといった意味です。まさに因果応報です。
  
  事例を少々述べます。

  ■オリンピックなどを見ていますと、ある国の選手が、競技を問わず
   同国の選手の応援にかけつけているところをよく見ませんでしょうか?
   同じ競技ならなおさら。柔道なら柔道で必ず、自分の試合が終われ
   ば他の選手を応援します。それが、例え、自分が期待した結果を出
   せなかった後でも、笑顔を絶やさず応援しようとする姿をよく見ます。
  
  ■イアンソープ選手が、7冠達成なるかと騒がれた福岡の世界水泳大
   会の時。金メダル確実といわれた200M水泳で、彼はなんと4位
   に終わってしまったのです。メダル無しでした。
   しかし、その後すぐに観客席にて、同国の選手を笑顔で応援する
   ソープ選手が見えました。
  
   普通であれば、ふてくされて控え室にでもこもるようなものです。
   もしかすると、内心は、そうしたかったのかもしれません。実は、
   無理をして応援していたのかもしれません。かりにそうだったとしたら、
    なおさらの事、因果応報をよく心得て、
 
   「俺がこんな結果で終わっしまったから、他の選手が少しは、負け
   てくれれば面目がたつよ!」
 
   などとは、決して、思わないのです。思ってはいけないのです。
   相手に向けたその否定的な考え方が、自身を悪くすることを経験上
   知っているのです。
   
    ★「ミラーイメージの法則」を守っているのです。
 
   結果は、御存知の通り、その後6種目で全て金メダルでした。

  ■先日、大騒ぎになりました、ベッカム選手の来日。
   レアルマドリード対FC東京の試合をテレビでみてました。
   レアルの選手が味方の選手に大きなパスを出す。明らかなパスミス
   となり、ボールがラインを割り、外に出ました。
   その時、パスを受けようとした選手が、ミスをした選手に向けて、
   手を高くあげ、拍手を送っていました。印象的なシーンでした。
 
   「何やってんだよ!バカヤロー」という気持ちをぐっと抑えてなの
   かどうかは、わかりませんが、とにかく、相手がミスした時でも褒
   めようとする姿勢がそこにありました。

   めぐりめぐって自分のところに返ってくる。

   その根底にあるものは、自分のこころを汚すような、ネガティブな
   発想をもつと自分のプレーを乱すことになる。決して自分のために
   ならない。その事を世界レベルの死闘を数多く経験した選手達は、
   知っているのでしょう。
   また、そういった考え方が、そこにはあり、教えられているのです。
   まさに、

    ★「褒めるとは自分のため」

   スポーツの世界では、多くの優れた選手の経験から導きだされた、
   一つの“知恵”と言えるものです。

    
   さて、ビジネス(商売)の場面に話しを転じます。

   わたくしがサラリーマン時代。実話です。

   ■あるプロジェクトのため、チームが編成されました。リーダーは
    わたくしの上司Aさんでした。ですが、他部署のリーダーBさん
    が、本来であれば、自分がそこに関わるべきとの思いがあったの
    か、なんだかんだと、会議に参加したり、横やりを入れてくるのです。
    Aさんより、Bさんの方が役職が上なので、Aさんはやりにくく
    て仕方ありません。

    わたくしには、プロジェクトをかきまわされるという感があり、
    正直、その人に対して、よい感情を持てませんでした。
    チームのメンバーもそういった考え方が大方。その人を次第に
    けむたがるようになり、最後までBさんは中途半端な立場でした。

    そうはいいながらも、時は流れ、プロジェクトは、一応無事終了。

    上の人間も含め、プロジェクトの結果などについての報告の場。

    Bさんは、さも自分がやったのごとく喋ります。わたくしは、
    「人間とはなんてこうも醜くいのかな〜」とその人の話しを聞き
    きながら少し気分が悪くなりました。
 
    しかし、リーダーは、わたくしの上司ですので、細かい事に関し
    ては、Aさんが話します。20分くらいの報告だったと思います。
    出席した人達が黙って、その話しを聞きます。
    静まり返る、会議室。

    最後に、Aさんは言いました。

    「今回のプロジェクトは、Bさんのおかげです。Bさん、どうも
     ありがとうございました。」

    と、そして、Bさんに対して深く頭を下げたのです。

    一瞬。場が異様な雰囲気に包まれました。
    大方の人間は、がんばったのは、Aさんであり、Bさんは口だけ
    出していたのだと知っています。それに、Bさんの横やりに、
    一番苦労していたのは、Aさんのはずです。上の人だって知って
    いるのです。ですから、誰もAさんから、そんな言葉が出てくる
    とは思っていません。
    わたくしはびっくりし、平然とその事を言うAさんの顔をみつめ
    どうしてそんなことを言うのか?言えるのか?瞬間、不思議でな
    りませんでした。
   
    しかし、言うまでもありませんが、プロジェクトを無事終了させ
    たという事以上に、この一言で、Aさんは想像以上に評価を上げました。

    少なくともわたくしは、役職の差こそあれ、人間としての格の違
    いをいそこに見ました。一人の人間としてどちらに魅力を感じた
    のか?もちろん、そこにいた多くの人間は、Aさんに魅せられました。
    
    ★褒める

  少し、この話しを始める時にあった、「褒めて人を部下を動かす」
  という事とは、ニュアンスが違ってきたかもしれませんが、こういっ
  たことも、人を褒める事が、自分のためになるという良き例であると考えます。

  先にありました、「ミラーイメージの法則」はここでも、しっかりと
  成立してます。Bさんを褒めたことがAさんのためになったのです。

  Bさんが、この「褒め言葉」をどうとらえたのか?本人に聞いてませ
  ん。ですので、わかりません。しかし、少し恥ずかしそうに顔を赤ら
  めて、ニヤニヤとした顔をみると“まんざら”でもなかったようでした。

  もちろん、Aさんとしては、皮肉を多分に含めたのでしょう?
  それは、わかります。
  しかし、わたくしだったら、頭まで下げられるか?
  自信はありません。  

  「人を褒める」という事はかくのごとくにして、深きものと思わざろ
  うえない出来事でした。

  つまりは、
   
    “人を褒めることができる”とは、
    “他を認めることができる”という
   
     人間としての“度量”の問題なのかもしれません。

  部下が簡単な書類を作った。

  そんな事当然と、何も言わず、ふんぞり返り、受け取るのか?
  
  「いつもありがとう。なんか!今回もうまくまとめたな!」という
  言葉とともに受け取けとるのか?

  もう言うまでもないと思います。

  しかし、人の上にたつリーダーとなりますと、人一倍忙しい時もあり
  ます。悩みも多く、気がたっている時もあります。
  また、御自身の性格のこと、それまで培ってきたキャラクターもあると思います。
  ですので、そう褒めてばかりもいられない。それは、わかります。

  ですが、少し落ち着いた時に、部下が自分に何をしてくれただろうか
  と、思いだし、メールでその意を伝えるのは良いのではないでしょうか?
   もちろん、直接言えればそれに越したことがありませんが、どう
  も苦手だという人が多いので・・・

   「いつもありがとう」

  その言葉の積み重ねは、間違いなく後になって大きなものとなり、
  リーダーである“あなた様”のもとに返ってくると思います。

  なぜならば、褒めるとは自尊心を満たすものだからです。自尊心が満
  たされるとは何か?それは、「自分が必要とされている」と思えると
  いうことです。これは、人間の強い欲求であり、これが満たされると
  モチベーションが高まることは、もう御存知の通りです。

  ですので、褒め讃えれば

  部下の「元気・勇気・やる気」

  そんなものも“あなた様”のもとに返ってくるのだと思います。

   ★「褒める」
   
  どうぞ、その事を少し強く意識されますこと御願い申し上げます。  
           

  本日も、大変恐縮ながら、当り前の事で言葉を重ねてきました。
  「褒める」については、まだまだお伝えしたいことが多いので
  また、この先、何通目かで別の角度でお話をしたいと思っております。
  何か参考になる事がありましたら、小生、嬉しい限りです。
 
  ※参考図書「ほんとうの社会力」(辻 秀一 日経BP社) 

  さて、1868年の今日は、明治になった日です。つまり、元号が慶
  応から明治となったのです。江戸時代が終わり、明治時代が正式には
  じまった日とも言えます。明治維新の立て役者と言えば、なんといっ
  ても薩長同盟を成立させた坂本竜馬。この同盟がなかったら、
   しばらく江戸は続いていたと言われます。
  ドラマや映画に何度もなってきましたが、そこで描かれる竜馬像は、
  いつもなんとも明るく、冗談好きで、人を褒めるのがうまいといった
  感じがします。まさに、一つのリーダー像として参考になるのではと思います。 

    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、褒めることをはばからず、
   チームの結束を固め、ますます御活躍されますことを心よりお祈り
   申し上げます。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年九月七日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、“褒める”ことを意識しているだろうか?

 2)私は、部下の“こころ”について考えているだろうか?

 3)私は、“つまらぬ意地”をもっていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「昨日より素晴らしき今日を」

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 ◆追伸◆

   なんとも嬉しいことに、この拙いメルマガを「社員に配りはじめた
   ところ、何やらみんなに活気がでてきた」とのお便りをいくつか頂
   きました。本当にありがとうございます。
   わたくし単純なもので、我が子に自慢しようとプレゼンテーション
   したところ、まだ4歳、その意味を理解したのかしないでか
   「お勉強がんばってよ!」とのことでした(笑)
   まーそういわれてみればそうかと、苦手な椎茸をごくりと飲み込み
   ました。
   子に励まされ、秋の気配が濃くなる日曜日。夕食の時でした。     
          
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりんましょう!

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【ことば】

「あらゆる出来事の最も良い面に目を向ける習慣は
 年間1千ポンドの所得よりも価値がある。」
                    
(詩人:サミュエル・ジョンソン) 
 
 良い面に目を向ける習慣とは、褒めることによってできあがるとも言えます。
 なぜなら、良いところをみつけられるからこそ
 褒めることができるからです。

        今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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