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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【32通目】指示命令は顔を見て行った方が効果が高い!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.08.27
              32通目
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 リーダー様へ

 拝啓 光る葉月に葉の香り
 
  如何お過ごしでしょうか?
 
  懸命なる心をたずさえ、情熱の炎をたやすことなく、日々、奮闘され
  ていることと思います。

  本日は、嘘のような本当の話から始めたいと思います。
  少し前、某一部上場企業に勤める知人から聞いた話です。
  
  今や、情報交換の主役は、電話とメールが二分するほど。部署によっ
  てフロアが分かれますと、メールはもう大活躍です。
  会社によっては、メールの割合が多くなっているところもありますで
  しょうか?
  わたくしも、仕事のやり取りにおいては、それのおかげで、かなり
  業務が効率化できていると感じています。
  なんといっても、こうしてあなた様にお手紙をお届けできますことを
  考えますと、何よりだと、その文明の力に感謝しております。

  さてさて、知人の話です。
  彼の会社では、なんと同じ部屋にいる、目の届く範囲のいる人間から
  も、ちょっとしたことで業務に関するメールがくるそうです。
  しかも、すぐ後ろに座っていて、椅子をちょっと回転させれば、話し
  ができる状況なのに、内容も1分も話しをすれば済むようなものなの
  に、それにもかかわらず、わざわざメールでくるそうです。

  知人は、首をかしげます。
  
  さてさて、こういった状況は、如何なものなのでしょうか?
  リーダーである“あなた様は”どう思われますでしょうか?

  わたくしは、何かがずれていると思います。
  
  かりに、百歩譲って、目の前に座っている人から、メールが来ること
  を良しとしても、その内容に業務における“命令”や“指示”が
  含まれているとしたら、これはもう、少し立ち止まって考え直した方
  が良いのではと思います。
  
  以下、そう思います根拠を述べます。
  
  『経営は戦術に学べ』(太陽企画出版 松村劭)という本を参考にします。
    
  御存知の通り、インターネットは軍事のために開発されたものです。
  近代戦においては、マッハのスピードで飛行機が飛び回る時代。
  あらゆる局面で、スピードが飛躍的に高まりました。
  そんな状況下ですから、瞬時に戦局を把握し、情報交換し、命令を下
  さなければなりません。
  
  そういった中でインターネットは、発達していったわけです。

  そして、その第一の開発目的は、戦況把握など、あくまで状況の認識
  を統一するためだったのです。つまり、ネットによる情報交換は、
  “状況把握”をその主目的としていたのです。
 
  “命令”には必ず、その根拠となる背景があります。    

  その根拠となるのが、“状況把握”です。

   これこれこういった状況(状況把握)
 
    だから

   これこれしてほしい(命令)  

  つまり、インターネットの情報のやり取りは、
   
   ★“命令”の下達を目的としたものではないということです。
  
  重要ですので、繰り返します。        

   ★“命令”の下達を目的としたものではないということです。

  なぜそうなのかと言われれば、
  それまでの経験上、それでは、うまくいかなかったことが多かったか
  らです。そのことは、容易に推察できます。
  
  “命令”の下達を通信手段に頼っていると問題が多発したのです。

  第4次中東戦争では、無線でばかり、命令を下していた指揮官の信頼
  が損なわれ、部隊が動かなくなったそうです。
  
  ナポレオンが、その雄弁さによって、部隊を奮い立たせ、歴史に残る
  勝利をいくつもおさめた話は有名です。
  それは、皆の眼前において行われたわけです。

  米陸軍の指揮参謀大学の授業では、情報通信網の技術がさらに進化し
  ている今なおもって、顔と顔を合わせた、口頭による“命令”の下達が、
  重要な教育科目となっています。

  それは、とりもなおさず、いざという時には、“命令”とは人間から
  人間へ、顔を見て、目を見て、伝えるべき、いやいやそうしなければ
  うまくいかないのだということが、それまでの経験上、常識になって
  いるわけです。

  

  “命令”の下達に関しては、メールはその効果を十二分に発揮すると
  は言い難いようです。
    
  これが、わたくしが首をかしげるが根拠です。
  
  ここまで述べまして、そんなことは当然である、と憮然とされている
  顔が思い浮かぶのですが、それであれば安心でございます。
 
  コンピューターの画面に映し出された文字だけでは、それがどれだけ
  理路整然とされたものであっても、それをどれだけしっかり読んだと
  しても、どこかで、現実感が欠落しているがために、命令された側は、
  行動が100%でなくなるということのようです。
  ですので、開発の本家本元は、そうしないのです。

  人間のコミュニケーションとは、相手の表情や身ぶり手振りなど、言
  語以外の部分を含んで成立していることは御存知の通りです。
  相手の微妙なニュアンスや、“気”のような目にみえないものを感じ
  とることができる能力が人間はあるわけです。
  それらを含めて、人は、相手の“意”を理解するわけです。
  
  残念ながら、メールではその微妙なものが欠落します。

  ただ、恐らく、メールを導入したての企業などでは、それほど問題に
  はなっていないと思います。
  それは、まだ、口頭によるコミュニケーションが活きているからです。

  わたくしは、、イントラネットやインターネットを否定しているので
  はありません。

  あくまで、“命令”に電子メールを多用するようなことがあると
  それは、いつか、大きな問題になるのではという話しです。  
  
  すぐそこに座っている上司からメールで、“命令”がくる。それが、
  優秀な人間の集団であるはずの大企業において、何の疑問も持たずに
  行われている。
  そこでは、何か、人間が忘れられているような気がします。

  やや詩的な表現になりますが、
  
   「人間がうすまてっいる」

  そんなが気がするのです。
   
  と、そんなことを考えますと、もう、随分と古い表現で、そんなこと
  言っている人もいないという感じなのですが、今さらながらに  

   ★ハイテク&ハイタッチ

  という言葉が胸に迫ります。

  技術が高度に進化し、利便性が高まれば高まっていくほど、人間的な
  触れあい、人間の感性が大事になっていくという意味です。
     
  電子メールは、業務の効率化、経費削減、意思決定のスピードを速め
  るために大いに利用されるべきだと思います。
  
  但し、以上のことから、いざという時の部下への“命令”は、それが
  物理的に可能なのであれば、膝をつきあわせて、目を合わせての方が
  宜しいかと思う次第です。

  それが、本日のわたくしの主張であります。
  
  何か参考になることがありましたら、小生、幸せでございます。
  明日も、これに関連したお話ができればと思っています。
 
  どうぞ宜しく御願いします。


  さて、本日は、1896年に、かの宮沢賢治が生まれた日でございます。
  『雨ニモマケズ』は御存知かと思います。あまりにも欲のない、何か
  悲しさを感じる詩です。
  ですが、わたくしは、この詩を読みますと何やらリラックスできます。
  肩から力が抜けるといいますか、“りきみ”がとれるのです。
  “人間らしさ”をそこに感じることができるからでしょうか?
  全文を記憶していることは、そう滅多にないと思いますので、
  本日、もし、本屋さんに寄ることができましたら、是非、一読してみ
  て下さい。この時代、何か感じるものがあるのではと思います。
  天才と呼ばれている人の文章ですし・・・
 
    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、コミュニケーションの大切
   さを念頭におき、ますます御活躍されることを心よりお祈り申し上
   げます。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年八月二十六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、部下へ“命令”する時どうしているだろうか?

 2)私は、“対話”をしているだろうか?

 3)私は、一方通行になっていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

   「人らしく」

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 ◆追伸◆

   家の近所でツクツクボウシが鳴いてました。
   小学生の頃のたまった夏休みの宿題を思いだしました。
   ツクツクボウシは、晩夏に鳴く蝉。
   ちょうど、今頃、やっていたわけです(笑)   

   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】

「人間は思考する手間を省きたいがためにありとあらゆる方便に頼ろうとする。」
                    
 (トーマス・エジソン)
                 
 顔みて。目をみて。心みて。     
 今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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