ビジネスリーダーへ元気・勇気・やる気を贈るメールマガジン

『リーダーへ贈る108通の手紙』

HOME > メルマガ > 2003バックナンバー >【30通目】

【30通目】清洲城修繕で、なぜ、秀吉は信長を呼んだのか?

**************************************************

『リーダーへ贈る108通の手紙』
 http://www.earthship-c.com

              03.08.25
              30通目
*************************************************

 リーダー様へ

 拝啓 らしき葉月の嬉しさや
 
  如何お過ごしでしょうか?  

  東京は、やっとのことで夏らしい夏。気温も相当上がり本日(8/24)
  は、30度をゆうに越えました。ベランダの鉢も朝一番で水を上げま
  したが、午後には、カラカラに土がかわくほどでした。
  と、それに始まり、すだれを直したり、重い荷物を屋根裏から下ろし
  たりと、たまった家の仕事に精を出しました。30分も動けば、もう
  汗が滝のように流れます。ささっと手際よく片付けたいと思いながら
  も、「暑い、暑い」と、口がかり動き、作業が効率的に行われたとは
  いえなっかたようです(笑)

  さてさて、こんな事を言ってますと豊臣秀吉さんに怒られそうです?

  有名な話があります。

  清洲城を瞬く間に修繕してしまったという話しです。

  本日も少々、おつき合い下さいますよう
  宜しく御願いたてまつります!

 

  世は戦国時代。城はまさに命の砦。敵がいつ攻めてくるかわからない
  時代に、その修繕はとても大切なこと。今でいえば、会社で雨漏りし
  たらすぐに直せといったところ。今時、雨漏りは、ないかもしれませ
  んが、とにもかくにも、城の修築は火急の任。
 
  ある日、台風が来て、清洲城の塀が壊れました。信長は普請(ふしん)
  奉行に、すぐ修繕を命じます。普請奉行とは、城の工事を担当する、
  現場監督といったところ。

  ところが、この奉行では、遅々として作業が進まない。御存知の通り
  の性格、信長ですから、「サルお前がやれ!」とばかり、秀吉にその
  任を命じます。秀吉がまだ、羽柴と名乗る前の話。ですから、ほんと
  は藤吉郎です。若き日の秀吉です。
      
  現場に赴いた秀吉は、ここで名采配をふるいます。
  ポイントは、以下の通りです。

   1)塀の修理箇所を10等分にする
   2)作業員も10組にわける
   3)1組が1箇所を担当する
   4)誰と誰が組むかは作業員に決めさせた
   5)どこを担当するかはクジ引き
   6)作業を最初に終えた組には、信長様より“賞金”が出る

  さてさて、この采配。何やら現在にも通じる成果主義です。
  この時、秀吉は、作業は明日からで良いと、その晩は酒をふるまいます。

  ところが、前奉行が、信長様がそんなことをするわけない、
  と言いふらし、工事人のモチベーションが下がりかける。
   疑念がひろがりはじめる。

  しかし、その夜中、なんとそこへ、信長公が現れる。秀吉も一緒。

  信長公は、「早く修理を頼むぞ!」と一言。

  工事人達は、恐れおののき、腰を抜かす。が、それから、これ以上の
  やる気があるのかといわんばかりに、なんと、作業は明日からで良い
  といったのにかかわらず、その晩から、すぐに始まります。

  といったほどで、前奉行の時には、まるで進まなかった工事が、あっ
  という間に完成してしまう。

  この時、信長公が賞金を出すという確約は、実は、とれていなかった。
  前奉行の言う事が正しかったわけです。
  ただ、秀吉は、約束の期日を守ったら、賞金を下さいという御願いは
  してあった。いわば、秀吉にとって、これは、“賭け”であったので
  すが、結果は大成功。信長に一目を置かれるようになっていきます。

 〜〜〜

  それから、時は流れ、本能寺の変。信長は、世を去ります。その報を
  聞き、秀吉は、山崎の合戦で明智光秀を討つ。

  その後、信長公の重臣達が集まり、織田家の後継者と領の配分を決め
  る会議が開かれる。この時、秀吉は、後継者問題で、柴田勝家と対立。
  感覚としては、柴田勝家が、専務取締役で、秀吉は、平の取締役とい
  ったところ。羽柴秀吉の柴とは、柴田勝家からもらっているというこ
  ともあり、それまでの恩もある。
  
  しかし、この時参加した、重臣、丹波長秀と池田恒興が、最終的に
  秀吉を支持し、勝家案は却下となる。

  ここで、実質的に秀吉の天下人への下地が完成されたと言われていま
  す。それほど、重大な会議でした。

  その会議が開かれた場所。それが、清洲城。

  世に言う、「清洲会議」とはこの事であります。

  運命とは不思議なり・・・

 
  
  と、まー日本史の授業みたいになってしまいましたが、“成果主義”
  を語る時、この話しがよく出てきます。

  目標を決め、グループ単位、または、個人で、その目標到達へと競争
  させる。そして、成績優秀者には、給与が上がるなり、賞与が増える
  なり、何らかの報奨がある。  
    
  まさに、秀吉の名采配の通りです。ですが、この例え話がされる時に、
  上記の1)〜6)までのような、その“仕組み”が語られることは、
  多いのですが、あの信長公が、夜中にわざわざ現場までやってきて
  「頼むぞ」という一言があったという話しは、もれていることが多い
  ようです。

  秀吉が、現場監督というリーダーとして、報奨や競争というものを巧
  みに利用しながら人心を掌握し、“やる気”を引き出す仕組みをつく
  り上げたことは、もう、さすが後生に名を残す人であると敬服極まり
  ありません。
  
  しかし、さらに凄いのは、信長公を引っ張り出すという、いわば
  「とどめを差す」ことを成し遂げたところに、このプロジェクトに
  魂が入ったのだと、わたくしは思います。
  まさに、働く人の心に火がついた瞬間とは、信長公の一言があっての
  ことです。それが、この逸話の核になるところであり、つまりは、
  この部分抜きにしては、「画龍天晴を欠く」だと思っております。

  社員が、数万といる会社が日本にはあります。会社員として、そうい
  ったところで働く人を少なからず知っています。
  話しを聞くと、社長を直に見たのは、入社式の時を最後に、ここ5年
  くらい見たことがない。だから、直に話ししたことは1度もない。
  見るのは、テレビや新聞紙上だけで、話しをしたことは、10年たっ
  ても1度もない、なんて人もいます。
  こういったことは、決して珍しくない話しなのです。

  先の秀吉の話しを今に直しますと、こういった大企業において、本社
  の引っ越しか何かを徹夜でやっていたら、突然、代表取締役社長がや
  って来て

  「この仕事は、辛いだろうけど、とても大切なことだ!どうか、がん
   ばってくれ!」

  と励ましてくれた、という感じでしょうか?
  
  こういった環境にないと、なかなか御理解しにくいものがあるのです
  が、では、あなた様の“憧れの人”、ハリウッドのスターでも、グラ
  ミー賞の歌手でもなんでもいいのですが、とにかく滅多に会うことで
  きない恋い焦がれる、尊敬する人が突然あらわれて、
  「がんばってくれ」と励まされたと想像してみて下さい。  

  世は戦国時代ですから、感覚としては、こなんものでは表現できない
  いや、表現していはいけないほどの開きがあります。

  では、この時、働く人の心に満たされたものは何か?

  それは、その仕事に“意味”を見い出したということです。

  その“意味”とは、

  「自分は、この仕事になくてはならない、“必要な存在”」

  と感じることができた!

  そんなことです。  

  ですが、そんなこと、これが・・・・

  さて、さて、この先、長くなります。
  本日、中途半端ですが、ここで終わりまして明日へのつづきとさせて
  頂ければと思います。

  どうぞ宜しく御願いします。  
  

  さて、今をさかのぼる43年前、1960年の今日は、ローマにて
  オリンピックが開催された日です。御存知の通り、来年2004年の
  開催地は、そのお隣、ギリシャ(アテネ)です。
  オリンピックで見られる世界最高峰の競技の数々。その強さ、美しさ
  は、外面的なものだけでなく、内面的なものにも感じることができます。
  勝った選手が注目されがちですが、負けた選手が、涙を流し悔しがる
  その姿。時に、みっともないまでに乱れてしまう、その姿。しかし、
  そこまで悔しがれる、心を“あらわ”にできる、その表情を見ている
  と、それも一つの“人生の勝利”なのではと思います。
  そんな人らしい姿が見られる、祭典。来年が楽しみです。 

    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮し、部下のやる気を引き出し、
   お仕事がますます御発展されますことを心よりお祈り申し上げます。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年八月二十四日

                           松山 淳より

========================

 ◆自問◆

 1)私は、自身の“やる気”のために何をしているだろうか?

 2)私は、部下の“やる気”のために何をしているだろうか?

 3)私は、リーダーとして何をしているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

=======================
 ◆102℃ WORD◆

 「10年後の自分は、今の自分を好きですか」

=======================

 ◆追伸◆
     
  今日は(8/24)本当に暑かったです。
  しかし、またまた曇り空とのおつき合いがはじまるようです。
  心までは、曇らない様にがんばりたいと思います。
  8月総仕上げの週。はじまりました!
  どうぞがんばって下さい!!!

  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

*****************************************

■発 行 者:アースシップ・コンサルティング  松山 淳
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■疲れた方:『そこにある優しさ』
       http://www010.upp.so-net.ne.jp/SOKOYASA/
■発  行:まぐまぐ(http://www.mag2.com/)
      melma! (http://www.melma.com/)
      Maky! (http://macky.nifty.com/)
      Pubzine(http://www.pubzine.com/)

■部  数:920 部(03.8.24時点)

 ※本メルマガの著作権は松山にあります。文面について、社内資料、アル
 バイトへの配付資料などに対して許可なく使用した場合、私は喜びます!
 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

****************************************

【ことば】

「人から影響を受けようと努めれば自然と人に影響を与えられる」
                       
 (社会学者 ダニエル・ヤンケロビッチ)
   
 リーダーシップとは対人影響力と言われることが多いです。 
 信長に限らず、誰からも学ぼうとした秀吉にぴったりの言葉です。 
 リーダーである“あなた様”にぴったりです!
 今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

リーダー層のマインドセットをチェンジする。世界50ヵ国以上の企業が導入するMBTI自己分析メソッドを活用したリーダー研修。資料(PDF)をメールいたします!

サーンバントリーダーシップ研修

「強さ」「有能さ」を全面に押し出すのはなく、「支える」ことでフォロワーたちを導くリーダーシップ・スタイルがあります!女性管理職、次世代リーダーに向いたリーダーシップとして好評!

アースシップ・コンサルティング・ロゴ

アースシップ・コンサルティング
〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 TEL&FAX(03)3725-4277

e-mail:j@earthship-c.com