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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【24通目】人の好き嫌いは「類似性」と「相補性」から!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.08.08
              24通目
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 リーダー様へ

 拝啓 台風近づく葉月の朝
 
  如何お過ごしでしょうか?  

  東京は、長い長い梅雨が終わり、やっと太陽の光りをあびることがで
  きました。と思ったら、もう、台風です。本土を直撃するのかわかり
  ませんが、これをしたためております段階では、すでに、沖縄では被
  害がではじめているようです。
  なにぶん大事にならないことを祈ります。
  
  台風といいますと、わたくしの小学生頃の記憶では、それがくると妙
  に興奮していたのを思いだします。友達と傘もささずに、激しい風と
  雨の中を歩きまわったのです。一種の度胸だめしのようなものだった
  のでしょうか。
  ずぶ濡れになって帰ってくるものだから親には、随分と叱られました。
  わたしは、大喜びだったのですが、そんな馬鹿なことができるかとい
  う友達もたくさんいました。当然です(笑)しかし、その時には、
  「なんでだ?」などと思っておりました。
  今思えば、なんたる単細胞で、おはずかしい限りです。

  人は、それぞれであり、それぞれの考え方をもつ。その組み合わせが
  あるからこそ、人は、成長していく。
    
  とはいいながら、違うタイプの人間とつきあっていくというのは、
  なかなか骨の折れるものです。
  
  リーダーである“あなた様”ですと、まさにその側には、様々なタイ
  プの方がおられるのではと思います。正直いえば
    
  「どうもあの人とはあわない。」
  「なんかうまくいかないんだよな〜」
  「どうしても苦手だなー」

  などなど、こういった事一つで、一日の気分が大きく左右されたり、
  仕事に身が入らなかったりすることがあるのではと思います。

  これを解決するには、もう悟りを開いた仙人にでもならなければと思
  いますが、人間が成長していきますと、こういった人の好き嫌いとい
  うのは、本当に減っていくようです。
  
  このことをその書籍で常に言い続けているのは、船井総合研究所の
  船井幸雄氏です。
  そんなことも頭に入れながら行動してますと、確かに、わたくしも
  昔に比べればと思うこともあります。ですが、まだまだです。

  この相性という問題は、どうしてもつきまといます。
  精神分析の本などを読みますと、その著者、つまりお医者さんですが
  人の心を扱うプロ中のプロでも、カウセンリグ上において相性という
  のは、厳然と存在するとい言います。ですから、自分に合わないと判
  断したら、他のお医者さんを紹介するということをしているそうです。

  ですので、どうしてもそういった事はある。プロの人でもそうなのだ
  と(ちょっと極端な解釈ですが)思いますと、何やら少しだけ気が軽
  くなります。

  と、考え方を変える。すると、その嫌な気持ちを軽減することができ
  ます。わたしの実体験です。

  以下、御存知のことと思いますが、復習ということで述べさせて頂きます。

  さて、人を“好きになる”には、なんらかの要因があります。

  基本的なものは以下二つです。
    
 
    1)類似性
    2)相補性

 1)「類似性」

  
  「似たもの同士」「類は友を呼ぶ」というものです。
  出身地、出身校が一緒。ゴルフ、釣り、山登り、音楽、映画など趣味
  が一緒。また、性格が似ている。のんびりしている人は、のんびりし
  ている人が好きで、几帳面な人は、几帳面な人が好きだったりします。
  互いが似ているから互いに好きになる。これが「類似性」です。

 2)「相補性」

  類似性の逆に近くなりますが、「自分に足りないものをもっている人
  を必要とする」だから、その人が好きになるというものです。
 
  性格的に正反対なのに、妙に仲がいいという人を少なからず御存知で
  はないでしょうか?
  “強気の人”と“弱気の人”。“おおざっぱな人”と“細かい人”。
  
  夫婦関係などでも、ちょっとだらしない旦那さんに、しっかりものの
  奥さんというのは、典型的です。しかし、しっかりものの奥さんは、
  少々神経質なところがあって、悠然としている旦那さんが好きだった
  りするのです。これは、互いの欠点を自然と埋め合わせているので、
  互いが互いを必要とするということです。
  恋愛感情だけでは、夫婦生活が長続きしないというのは、大先輩から
  酒の席でことあるごとに聞かされます。
  いつも喧嘩しているけれども、本当は仲がいいというのはこのパター
  ンの人達です。ですので、「喧嘩する夫婦は仲がいい」というのは、
  よくいったものなのです。  
  相互補完の関係にあるが故に互いを好きになる。
  これが、「相補性」です。 
  

  ということで、以上2点、御自分のケースに当てはめてみまして、
  友達や友人など、仲のいい方々を思い浮かべて頂きますと、少なから
  ず納得できる部分があるのではと思います。

  さて、そこで、“嫌いな人”をどうとらえるかという事でございます
  が、わたくしが着目しているのは、この「相補性」です。
    
  つまり、「何か性に合わない」と言う通り、“嫌い”になる要因の多
  くは、その性格にあります。
  
  しかし、得てしてそういった嫌いな相手にある、長所に着目してみる
  と、実は、それは、自分にとっては欠落しているリーダーとしての資
  質であったり、能力であったりします。

  ドッグアイ(犬の目)とバードアイ(鳥の目)という言葉があります。
  
 ┌───────┬───────────┬─────────┐
 │       │   良く言えば   │  悪く言えば  │
 ├───────┼───────────┼─────────┤ 
 │ ドッグアイ │ 緻密 細心 几帳面  │ 近視眼的 神経質 │
 ├───────┼───────────┼─────────┤
 │ バードアイ │ 大局観 長期展望  │  おおざっぱ  │    
 └───────┴───────────┴─────────┘

  という様に、双方、メリット、デメリットがあります。前述の夫婦の
  ようにです。
  几帳面な人は、おおざっぱな人と合わないことが多く、その逆もしか
  りです。
  
  そして、これが本質なのですが、
  
  「誰かと性が合わない」という感情は、ある能力において、自分より
  もその人が優れているがゆえに、ということがあったりします。

  それは、“無意識の嫉妬”なのかもしれません。
  
  意識の上では、「あいつは細かすぎる」「ずぼらな人間は嫌だ」とい
  うことが表出してくるのですが、心の奥に一歩深く入りこんでみます
  と、実は、その能力をうらやんでいたりするのです。

  ですから、そこに意味があります。
  
   ★「全てのものには意味がある」
 
  このことを繰り返し、書物で主張していたのは、松下幸之助氏ですが
  実は、プロセス指向心理学という分野があり、そういったことを重視
  しながらカウンセリングにあたっている医学もあります。

  これは、自分に当てはめてみますと、まさにその通りでした。わたく
  しの苦手な人は、「そんな細かいことをネチネチと」というタイプの
  人でした。しかし、そういった方は、記憶力がよく、注意力にたけて
  おり、細かい分析が得意だったりします。
  
  なぜ嫌いなのか?

  それは、自分が苦手だったからです。
  そのことを指摘されたくなかった、目をそらしたかったからです。
  
  ですが、だから、がんばれよ!と、その人は、わたくしに教えてくれ
  ているのです。ネチネチとですが(笑)
 
  もちろん、「がんばれ」と直接は言いません。

   ★存在そのものでです。

 
  「天敵」という言葉があります。かえるにへび。シマウマにライオン。
  もう睨まれたら大変です。ですが、自然界において、この関係は、
  必要不可欠です。
  
  なぜならば、個体数全体の“均衡”を保たなければならないからです。
  全体の均衡が崩れると、全体が絶滅するからです。
  
  シマウマばかりが増えますと、草原から草がなくなります。草がなく
  なりますと、シマウマが死に絶えます。すると、ライオンが死に絶え
  ます。そうならないように、相互に補完しあっています。ライオンが
  決して、必要以上の狩りをしないという話しは、よく聞かれると思い
  ます。これが「天敵」の関係です。
  
  というように“均衡”を保つには、「天敵」が必要なのです。

  そして、

   ★バランスが大事なのです。
    
  わたくしにとって、苦手な嫌いな人が存在し続けるのは、わたくしに
  バランスの良い人間になれと、警鐘を鳴らしつづけているのです。
  
  だから、そこに“意味がある”のです。
  といいますか、“意味がある”と意識する、念頭におく、ということ
  です。
  なぜならば、意味があるとは、“必要である”という事だからです。
  
  リーダーとなり、十名なり二十名なり下につくものが増えてきますと
  少なからず、相性がでてきます。
  ずばり言えば、“嫌いなタイプ”が存在しはじめます。
 
  もちろん、表向きあからさまにそれを態度にあらわらすのは、問題外
  です。が、合わない人間がいるのは、自然界の法則であると達観する
  のは、一つの考え方です。
  態度にあらわしたり、評価に反映させるというのは、あくまで、問題
  外です。繰り返し申し上げます。
 
  如何にリーダーとして、成長していくかという話しです。
  人間の器が大きくなるという話しです。 

  ですので、リーダーである“あなた様”をより、素晴らしきリーダー
  へと成長させるために、苦手な人が存在している。
  
  そう考える。

  これが、本日の肝でございます。  

  そう考えてきますと、あなた様が、まだ新人のころ、よくこう言われ
  なかったでしょうか?または、このことを今でも、部下に箴言してま
  せんでしょうか?

  「苦手な上司とつきあえ」
  「苦手なお客様のところには、顔を出せ」

  わたくしは、残念ながら新人の頃、その意味がよくわかりませんでし
  た。恥ずかしながら、正直、ほとんど、その言葉を無視していました。
  ですが、独立し、社会の厳しさにもまれ、少しだけ勉強を重ねてきま
  したところ、その言葉の奥にある、深遠なる意味を嫌というほど思い
  知らされました。今となっては、後悔ですが・・・

  これは、苦手な人と対峙することで、自分の短所に目を向ける最良の
  機会となる。また、その経験を通して、自分でも気がつかない内に、
  短所が自然と克服できてしまうということです。
 
  つまりは、人間として成長していくということです。 

  苦手な人も“意味がある”と考えますと、つまりは、自分自身のため
  に、その人は、存在しているわけです。

  如何でしょうか?

  なかなか実際の場面では、「そうはいってもな〜」と思われるかもし
  れません。
  それは大いに結構であると思います。
  なぜならば、それは、これから大きな成長の可能性を秘めているとい
  うことだからです。
   
  是非とも部下の方との良好なる関係を築くために、そんなことも御考
  えになるのも良いのではと思います。

  本日も大変恐縮ながら当たり前のこと、敢えて申し上げさせて頂きま
  した。失礼がございましたら申し訳ございません。

  さて、最後に補足なのですが、今回は、短所克服というテーマの意味
  合いが強いのですが、「短所を死にものぐるいで克服せよ!」という
  ことではござません。わたくしは「長所を伸ばせば、短所は自ずと目
  立たなくなる」というスタンスをとっております。
  今回は、あくまで、ストレスをなくし、よりビジネス(商売)を飛躍
  させていくための人間関係に着目した話しでり、その中で“短所”と
  いう観点がでてきています。
  ただ、短所や欠点が少なくなるに越したことはありません。

  もし、何か気づくことがありましたら、小生、幸せでございます。
 
  どうぞ宜しく御願いします。


  さて、1443年の本日は、かの世阿弥が亡くなった日です。
  その著書『風姿花伝』には、「初心忘るべからず」という有名な言葉
  があります。月並ですが、わたくしはこの言葉が大好きです。
  天狗にならず、謙虚な自信とともに、歩んでいきたと思います。

    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮し、そのより良き人間関係を築か
   れ、さらなる飛躍をされることを心よりお祈り申し上げます。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年八月六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、それぞれの人の良さを認めているだろうか?

 2)私は、偏った考え方に支配されていないだろうか?

 3)私は、下につく者と話しあっているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

====================

 ◆102℃ WORD◆

 「後で悔やまないように、今・・・」

====================

 ◆追伸◆

   大変勝手ながら、来週、1週間休刊致します。
   8月18日から再開致しますので、どうぞ宜しく御願いします。
   その間、大好きなスイカをたくさん食べたいと思っています。

  
  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりましょう!

 ※8月11日〜15日誠勝手ながら休刊致します。どうかお許しを!
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【ことば】「道草がなければ進歩はあり得ない」
                    
(フランク・ザッパ)
           
一見無駄であることが、大きな進歩のきっかけとなるようです。 
苦手な人の存在もそんな感じでしょうか? 
  
今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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