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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【23通目】上杉鷹山に学ぶ改革の精神!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.08.07
              23通目
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 リーダー様へ

 拝啓 向日葵追いこす葉月の道
 
  如何お過ごしでしょうか?  

  本日は、少々長くなります。
  早速、昨日のつづきに入りたいと思います。

 ★“誰かの気分は、その近くにいる人達へ伝わる”
  
  という話がありました。
  そして、第35代アメリカ大統領ケネディが、最も尊敬する日本人、
  米沢藩主「上杉鷹山」について最後の方で触れました。
  
  鷹山が新たな藩主として、江戸から米沢に向かう途中、その領内のあ
  まりにも“すさみきった”風景に愕然とした、ということでした。
  「ここまでひどいのか!」と。
  
  以下、つづけます。

  そして、鷹山は、“かご”に揺られながら、後悔の念、悔恨の情がつ
  きあげてきます。「これはとんでもないところにきてしまった」と。
  そんな絶望にも近い気持ちで手元をみると、“かご”の中に煙草盆を
  みつけます。その中には、灰皿がはいっており、灰皿には灰が入っています。
  鷹山は、その灰を見て、なんともまさに今の米沢領内のようじゃない
  かと、ますます暗い気持ちになっていきます。

  そして、すっかり沈みきった心で、何気なしに、キセルでその灰の中
  をいじっていると、小さな火の残りを発見します。

★★★その瞬間、鷹山の目は輝きます。★★★

  かごの中にあった炭箱から炭を取り出し、その小さな“残り火”を
  その炭にうつし、新たな火をおこし始めました。

  そして、突如、駕篭を止めるように指示を出し、行列をしていた家来
  に向けて演説がはじまります。

  この朽ち果てた国の風景や希望を失いきった人をみて、正直いえば、
  絶望した、後悔している。
  けれども、今、灰の中から小さな火種をみつけた。火種は、それを次
  ぎに移せば、新たな火となる。そして、それをまた移す、また移す、
  と繰り返す。そうすれば、いつかは大きな火となるであろう。
  そして、わたしは、この小さな火種が、今、伴をしているお前達であ
  ると気がついた。
  これから向かう地には、湿った炭、濡れた炭、わたしの改革に反対す
  る炭がたくさんあるであろう。しかし、一つや二つは、火のつく炭が
  あるであろう。

  だから、今目の前にいるお前達が火種となり、藩士の心に火をつけ
  その火をどんどん別のものに移し、大きな改革の火にしてほしい。

  と・・・
  
  家臣団は、その話しを聞き、感動し、その中から是非ともその火種を
  頂きたいという声があがりました。そして、鷹山は、その場で多くの
  家来のもつ炭に、そのかごにあった残り火をその場で移したのです。

  この時、1769年。今から、約230年も以上も前のこと。
  12月半ば。東北は、雪つもる道。そこに赤々とその火が燃え上がっ
  たそうです。

  この時、上杉鷹山なんと19歳。

  年表をしっかりと見ましたので、もう一度書きます。

  19歳です。

  とまーなんとも言えない美談です。が、その後、鷹山は、前藩主に使
  えていた保守派の人間に徹底的に抵抗されれます。
  徹底的にです。ですから、決して改革は、平坦な道のりではありませ
  んでした。それは、胃が口から飛び出るほどのものであったと思いま
  す。

  何やらどこかの国に似ています。

  しかし、鷹山の繰り出した施策により、藩士の心に火がつき、領内の
  人間は、希望を取り戻し、米沢藩は見事に蘇るのです。

  是非、一度、一連の書籍をお読み頂きたいと思いますが、わたくしが
  感じた、それが成功に至った一つの大きな柱となるもの、それは

   ★究極の理想論を実施しきった
  
  ということにあると思います。
 
  (いつかお話する予定ではありますが、これは日産のカルロス・ゴーン
  社長の日産復活劇の雰囲気にとても似ています。)

  そして、まさに、鷹山のもつ強烈なる改革の気分が、火種となって多
  くの人にうつっていったのです。伝わっていったのです。

  大海に朱色のインクを一滴落としても何も変わりませんが、小さな火
  はそれがどんなに小さくても、燃え出せば森や山を焼きつくす可能性
  をひめています。

  その差は何か?

  その差は、熱さです。

  会社を変えていこうとするときには、「情熱」という表現がぴったり
  くるかもしれません。
 
  だからといって、大きな声を出して、みんなの前で演説をするとか
  元気百倍で、しゃべりまくるという事ではないと思います。
  
  それは、反対意見という水をあちらこちらから、どれだけかけられて
  も、決して冷えることのない、“心のあり方”です。
  
  口数少なくとも、燃えている人はいます。
  
  静かに燃えるという言葉があります。ロウソクにつく火は、音はしま
  せん。ですが、闇にあれば、確実にあたりを明るくしてくれます。
  野球のイチロー選手やサッカーの中田選手などはこのタイプだと思い
  ます。ジュビロ磐田の中山ゴン選手などはその反対でしょうか。
    
  さてここまで、リーダーである“あなた様”であれば、感じるところ
  大なりだと思いますが、如何でございましょうか?

  と同時に、やっぱり理想論であるなという気分がどこかにあるのでは
  と思います。

  ですが、わたくしは、それでいいと思っています。それを否定しませ
  ん。なぜならば、

 ★改革とは、「理想」を「常識」にしていくことだからです。
  
  さらに、
  リーダーは、人格者でなければとか、風格がなければといいます。
  もちろん、その通りですが、わたくし風の言い方をさせてもらえれば
  いつもどんな“気分”で、その人がいるかということが根底にあって
  そこから、経験とともに風格はおのずと、でてくるものだと思ってお
  ります。
  それは、決して素質のあるなしではなく、その人が日頃どんな気分を
  持ち合わせているのかだと思います。
  
  愚痴ばかり吐いて、人の悪口ばかり言って、赤ちょうちんでくだを巻くのか?
  赤ちょうちんにいっても、公私を織りまぜ、楽しい時間を部下ととも     
  に過ごそうと努力するのか?

  その差は、数年で歴然とした差になって現われてくるのではないでしょうか?

  しかし、そこで反論がくる。

  大きな会社ですと、役員クラスに、部下から慕われない、あまり評判
  のよくない人が偉く、出世しているじゃないかと・・・

  しかし、道は二つある。
  嫌われて出世するのか?好かれて出世するのか?

  それは、どちらを選ぶかだと思います。
  なぜならば、人間はそのどちらにでも意図してなれるからです。

  少々話しがずれました。戻します。“気分”の話しです。

   ★“誰かの気分は、その近くにいる人達へ伝わる”
  
  言いたい事は、リーダーである“あなた様”がもつ、“気分”は、常
  に部下に伝わっているということです。
 
  昨日でてきました、『EQ こころの知能指数』の著者、心理学の
  博士号をもつダイニエル・ゴールマンの表現では、「情動の伝染」と
  いうことになります。
  つまりは、医学の世界でもそのことはしっかりと認識されていること
  です。
  ですので、そのことを強く意識することが、極めて肝要かと思うのです。

  「わかった」とか「知っている」とレベルではありません。

  敢えて、少々オーバーな表現をします。
  
  ★今日この日からもつ“気分”によって、
   
  会社の未来が決まる。人生が決まる。
     
  そのくらいのことです。

  繰り返しになります。
  
  なぜならば、リーダーであるあなた様の持つ気分は、その立場から
  常に近くにいる人に、大きな影響を与えつづけているからです。

  ですから
  どうぞ、あんた様の下につく人々に「元気・勇気・やる気」がでるよ
  う、その“気分”において導いてあげて下さい。

  そう!かの上杉鷹山のように・・・

  本日も大変恐縮ながら当たり前のこと、敢えて申し上げさせて頂きま
  した。失礼がございましたら申し訳ございません。

  少しでも、参考になりましたら、小生、幸せでございます。
 
  どうぞ宜しく御願いします。

 
  さて、1923年の本日は、司馬遼太郎さんが生まれた日です。
  その著書『竜馬が行く』には、すっかりわたくしやられてしまいまし
  た。今こうして、これを書いているのも、あの本がなくしては、あり
  得ないのではと思います。楽天の三木谷社長やソフトバンの孫社長が
  大きな影響を受けたという話しは有名です。
 
    
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、その“熱き心”がまわりの
   人々へとうつり、さらに飛躍されることを心よりお祈り申し上げま
   す。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年八月六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、今、どんな“気分”だろうか?

 2)私は、“情熱”をもって取りくんでいるだろうか?

 3)私は、“理想論”という言葉を逃げ文句にしていないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「何のために働くのか」

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 ◆追伸◆

   スイカがおいしい季節です。ですが、冷蔵庫の大きさの関係上
   ついつい買うのを先延ばしにしてしまいます。(笑)
   今週末にはチャレンジしようと思います。
    
  
  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】

「自分の限界がどこにあるか発見するためには自分の限界を超えて不可能だと思われるところまで行ってみる他ない 」     

(アーサー・C・クラーク:「2001年宇宙の旅」の原作者)
    
理想論とは限界に近いところにあるようですが
それを達成すれば理想であることも真実です。   
  
       今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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