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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【19通目】アッシュ実験(集団圧力実験)とは?

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.08.01
              19通目
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 リーダー様へ

拝啓 1年ぶりの葉月です
 
  如何お過ごしでしょうか?  
  
  8月が始まりました。今年も暑くなりそうな予感がします。
  7月は、ほとんど、陽が照ることがなく随分と青空が恋しかった東京
  でした。これは、わたくし個人の意見ですが、もちろん、涼しくてよ
  かったという方も多いのでは思います。これを書いている段階では、
  誰からも圧力はかからず、ここに述べることができますが、これが、
  会議などで圧倒的に“涼しくてよかった派”が優勢となりますと、
  急に声が小さくなるような気がします。

  集団の意見対個人の意見では、個人は、なかなか心理的にその壁をつ
  き崩すのが難しいようです。

  またもや、心理実験です。
  “人の心”についての洞察が大切なことは、昨日、センブンイレブン
  の一件からも述べた通りでございます。
  今後もたびたび取り上げていきたと思っています。
  さて、本日は、人は、賛成多数に弱いという話しです。
  
  会議などで、安直に賛成多数で決まることがあります。しかし、本当
  のところは、会議が終わってからの方で本音が飛出したり、それから
  流れる夜の酒場で激論が交わされるというのは、よくあることです。
  できうれば、会議という公の場において、建前と本音を一致させるこ
  とができれば、最良なわけです。

  そんなことを考える上での一つの材料になると思い、以下、述べさせ
  て頂きます。

 アッシュ実験(集団圧力実験)

   本日も“あなた様”が被験者です。
   実験会場に行くと待ち合い室での待機を命じられました。そこには
   すでに数人の人間がいて、9人全員が揃って会場に入りました。

   会場には、大きな机が置かれて椅子が9個。あなたは8番目に答え
   る席につくことになります。
   机の上をみると、2枚の紙がおかれ、一つには線が1本、もう一つ
   の紙には、線が3本引かれています。

 [一例]
   
 (紙1)     (紙2)    

             │
   │     │ │ │ 
   │     │ │ │
   │       │ │
         A B C
                    

   問題は、(紙1)にある線の長さと同じものを(紙2)から選び出
   すというものである。
   なんだそんな事かと、一安心し、実験がはじまります。
   
   全部で18パターンの問題が用意されている。線の長さがいろいろ
   と違うわけである。
   上記の例では、明らかに、正解は(B)である。
   1番左の人から「Bです」と順に答えていく。2回目も簡単な問題。
   
   3回目も簡単な問題。誰も間違えるわけない。
  
   明らかに正解は、(A)である。ところが、何を見間違えたのか、
   左の人は、(C)であると答える。次の人も、次の人も、そのまた
   次の人も(C)であると。あなたまでの7人の人が全員(C)の答。
   
   あなた様は、あれおかしいと思いながらも、周囲に同調してしまい
   思わず(C)と答えてしまう。すると、9番目の人も(C)と答え
   る。「あれっ?じゃーやっぱり良かったのかな」と内心思う。
   
   しかし、明らかな間違えがそれからも、何度も繰り返される。
   「おかしいなー」と思いながらその場の意見に流されてしまう。

   ちなみに、あなた様以外の8人は、もちろん、“サクラ”です。
   わざと答えを間違えているわです。


  
  という至極簡単な実験です。でも、そんな実験で流されるわけない
  と思われるのではないでしょうか。

  では、その結果や如何に?

  50人に対して試験が行われました。

  その中で、これはおかしいと、他人に流されず、終始一貫、正解を主
  張した人、自説を曲げなかった人、これは

   13人(36%)しかいなかったのです。    
   
  残りの37人が1度は間違えてしまします。
  さらに、その中で、半分以上間違えた人は、なんと

   15人もいたのです。  

  しかも、これは、日本ではありません。
  個人主義の国、自己主張の国アメリカにおいてのことです。

   如何でしょうか?

  ただ、こういった実験結果は、それが、絶対ではございませんので
  予め申し上げておきます。
  あくまで、リーダーとして、組織なり、集団というものを考える上で
  の、一つの材料としてとらえて下さることを御願い申し上げます。

  わたくしの経験上、会議において、皆がある一つの意見に同調しはじ
  めると、一気にそちらに流れてしまうという場面に何度もでくわして
  います。いやいや、ほぼそのパターンといってもいいのではないでし
  ょうか?
  それで最悪なのが、決着がついたのかなと思うと、会議の後、その結
  論を気にいらない人がでてきて、もう一度、検討しようなどと上役の
  人間にかけあう。そして、もう一度会議が開かれる・・・・・

  もう、これ以上に言うに及びませんので、これくらいにします。

  ですので、リーダーである“あなた様”ですと、会議の議事進行を
  握られることもあると思いますので、是非とも、その場の雰囲気をみ
  てとり、本当に納得しての結論なのか?いやいやその場の多数の意見
  に流されて、同調して“意見の放棄”をしているのか?これを見極め
  ることが肝要であり、それが、意思決定のスピードを速める事につな
  がります。  

  そこで、あなた様が、もし、同じ議題を何度も話しあう会議が開かれ
  る、そんなことに疑問をもたれているのであれば、一度、人間の集団
  における、意見の同調性について、こんな実験があると、上記の
  「アッシュ実験」のことを例にだし、会議のやり方そのものについて、
  話し合う機会を是非一度、もたれることをおすすめします。

  いろいろと、会議の進め方についての本も出ています。

  しかし、わたくしの経験上は、会議とは何かと会議について、その
  会社なりの考え方を明確にすることが肝要かと思っています。

  日産などは、カルロスゴーン氏がきて、会議の仕方が180度かわっ
  たと聞きます。キャノンも会議には必ず、結論を持ちよるようにと
  厳しく決められています。

   リーダーとして、日々の会議を如何にうまく進めていくかは
   とても、大切なこと。
  
  恐縮です。

  以上、何かの参考になりましたら、小生、笑みの1日となります。                         
  さて、1590年の今日は、徳川家康が江戸城に入った日です。
  それから続く、徳川体制という日本史上稀にみる長期政権は、
  司馬遼太郎さん曰く、西郷隆盛、桂小五郎、坂本竜馬など、今でいう
  ところの都庁や県庁の課長クラスの人間が中心となって倒されたんだ
  と言います。坂本竜馬にいたっては、脱藩していますから、無職のよ
  うなものです。彼らに学ぶべき点は、多いようです。
   
   最後になりましたが、本日、今日、この日。
   あなた様がリーダーシップを発揮され、速やかなる意思決定をし
   実りある葉月となることを心よりお祈り申し上げます。
     
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年七月二十五日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、会議をどう考えているだろうか?

 2)私は、意思決定について何を基準としているだろうか?

 3)私は、下につく者と“本音”を共有できているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

======================

 ◆102℃ WORD◆

 「時は流れ戻りはしない」

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 ◆追伸◆

   2003年の8月が始まりました。
   時の節目というのは、何かを始めるに、とてもいいきっかけを
   くれるものと思います。
   今月の目標を密かにたてられるのは如何でしょう?
   もちろん、プライベートなことでも・・・

   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】

「会議の席について『さて、これから考えよう』などというのは言語道断、時間の無駄使いです」
                    
(キャノン社長:御手洗富士夫)
  
時間は有限なり。時間を大切に 
今日も一日ぜひともがんばって下さい!!!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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