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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【17通目】スタンフォード大の模擬監獄実験の恐ろしさ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.07.30
              17通目
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 リーダー様へ

 拝啓 半夏生(はんげしょう)終わりに近し文月の朝 
 
  如何お過ごしでしょうか?  
  
  先日、実家に帰ると、兄が来ました。兄には、二人の子供がいます。
  二人からみますと、わたくしは、「叔父」なので「おじさん」と呼ば
  れます。ただ、気持ちは若いつもりでいるので、少し抵抗があるので
  す。ですが、その時は、そう呼ばれる度に何やら気持ちがすっかりと
  「おじさん」になり、そう行動してしまいます。しかし、親も目の前
  にいるので、「息子」でもあります。同時、我が子も来ているので、
  「父親」でもあります。さらには、妻がいて「夫」でもあります。
  
  よく言われることですが、今さらながら、人というのは、様々な役割
  というものを背負っているのだと気づかされます。

  さらには、その都度、人はその役割に応じた人間になるものだと、
  考えさせられます。  

  この程度でしたら、いいのですが、与えられた役割に応じて、人は
  いかようにでも変身するのだという集団実験の例があります。
  この実験をベースにした『es』という映画もございますので、御存知
  かもしれません。
  この実験例は、内容がちょっとおどろおどろしいので簡単にのべます。
  わたくしの主張は、あくまで、役割というのが人を変えうるが、それ
  は、良き成長の機会であるというものです。
  予め申し上げておきます。

【模擬監獄実験】

   1971年、アメリカ、スタンフォード大学でのこと。
   新聞広告によって学生が集められた。75名の中から精神的に安定
   していると判定された24名が選出された。

   学生は、囚人と看守の役に別れ、2週間大学の地下につくられた
   模擬監獄の中で生活する。
   
   すると、2日目に囚人側が暴動をおこす。看守はそれを鎮圧した。
   それから、看守サイドに、囚人の自尊心を傷つけるような暴言、
   ののしり、おどかしなどが始まった。囚人サイドは、それにおびえ
   うつ状態や自己嫌悪に陥りはじめ、日をおうごとに、精神的に壊れ
   ていった。一人、二人と実験継続が不可能な者がが出る。結局、
   2週間の予定が7日目でその実験は中止せざろうえなくなった。      

   実験後、被験者の学生達はどうして自分達があんな風になってしま
   ったのかわからないというコメントをしたそうです。

 

  ということで、かなり、大雑把に説明しています。
  申し上げたいことは、役割というものが、私達自身が思っている以上
  に人を変える力をもっているということです。

  上記の実験例では、それが悪い方向にでた話しですが、例えば、
  課長になった、部長になった、自分の店をもち店主になったなどの
  ように、ある日突然、自分の役割が変わることがあります。
  すると、なぜか、急に、それらしき行動を取るようになります。
  中には、一ヶ月もしないうちに、それなりの風格がでてきたりする人
  もいます。
   
  これは、本人の自覚の問題と考えられますが、実は、そればかりでは
  ございません。
  課長は、たった一人で課長になるのではなく、課員の長としての存在
  です。部長も部の長であり、下につくものがいます。
   
  つまり、「子が生まれて親になる」ごとし、部下がいて上司になるわ
  けです。それは、その関係があってです。

  さらには、課長を課の長として認めてくれる人がいて、そこに一種の
  風格なるものがでてくるのであって、単独でそうなることは、稀です。
  その長のまわりにいる人間が、実はその人間の成長と深く関係してい
  るということです。
  
   ★この役割が人を変えていく力というものは、相互作用なのです。
  
  つまり、課長が課長らしく行動し、課員が課長を課長らしく扱う。
  互いが互いに作用していきながら課長はその成長のスピードを加速
  させていきます。

  ですから、上役ばかりみているという風評が会社において、その人の
  評価を下げることは当然なのですが、別の見方をしますと、この相互
  作用の良き循環の輪を崩してしまうことと言えるわけです。
  これでは、成長がどこかで止ってしまいます。

  模擬監獄の実験例では、看守が看守らしくふるまい、囚人が囚人ら
  しくふるまい、それは、どんどんエスカレートしていき、最後は、
  実験中止という結果になりました。
  これは、看守と囚人という役割において、互いが如何に作用しあっ
  ているかを証明しました。
  それは、作られた世界においてでさえそうなのです。

  部下に思いきって、プロジェクトリーダーを任せたり、会議の議事進
  行をまかせたりすることがあるかと思います。
  もちろん、その“経験”が成長を生むわけですが、その役割を果たす
  ことによって、まわりの人間との相互作用が働き、それが実現されて
  いくわけです。

  「地位は人をつくる」という言葉。よく言ったものです。
  リーダである、あなた様であれば、すでに御自身が体験しているので
  今更ながらでしょうが、優れたリーダーはその事を常に意識している
  ようでございます。

  当り前のこと誠にもって恐縮ですが、何かの御参考になりましたら
  小生、喜びの極みでございます。
  

  さて、1894年の今日は、北里柴三郎がペスト菌を発見した日だと
  されています。この病原菌というものと戦う人のその精神力には、た
  だ敬服致します。ここのところでは、SARSという人を死に至らし
  める菌との戦いがあります。先日、中国におけるその取組みがNHK
  で放映されていましたが、そこへ乗り込んでいった人々の勇猛もなる
  行動には頭が下がるばかりです。
  医師としての誇りがそうさるのでしょうか?人の命のために、人が命
  をかける。その純粋なる構図に心を震わさずにはいられませんでした。

    
  
  最後になりましたが、本日、今日、この日。
  あなた様がリーダーシップを発揮され、御自身のその素晴らしき地位
  に誇りをもち、さらに御発展されますことを心よりお祈り申し上げま
  す。
      
 
   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年七月二十五日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、自身の役割以上のことをしているだろうか?

 2)私は、自身のポジションに甘んじていないだろうか?

 3)私は、下につく者へ感謝をしているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「なぜ自分は今、ここで仕事をしているのだろう?」

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 ◆追伸◆

   13通目のお手紙で、我が子がまだ、水に顔をつけられないという
   ことを書きました。すると、どうすればいいかというとても御丁寧
   なお手紙を頂きました。
   本当に嬉しく思うと同時に、人は互いに思い、支えあうことができ
   るのだとつくづく思い直した次第です。
   
   弊メルマガをお読み頂いている、“あなた様”に改めて御礼申し上
   げます。
  
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりんましょう!

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【ことば】

「すべての人が尊重されるべきです。
  すべての人がチャンスさえ与えられれば、
 何かを返す潜在的な能力をもっているのです」
                    
 (ダイアナ姫)
    
 チャンスつかむと同時に、チャンスを与える。
 これリーダーの重要な役割なり!
 今日も一日ぜひともがんばって下さい!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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