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【16通目】劉邦が補佐役「簫何」を評価した凄さ!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.07.29
              16通目
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 リーダー様へ

 拝啓 半夏生(はんげしょう)終わりに近し文月の朝 
 
 如何お過ごしでしょうか?  
  
 家の中というのは、一体どこに何があるやら、わたくしとっては、
  謎の多い空間です。
 しかし、必要なものは、必要で、妻に「あれはどこ?」「どこにしま
 ったの?」の聞くと、「どうして知らないの?」と聞かれます。内心
 「知らないものは、知らない」と思いながらも、「ありがとさん」を
 口にし、事なきを得ます。覚えるつもりがないのがいけないと反省は
 しますが、さっと出してくる妻がいるのでどうも・・・

 などと、先日、ガムテープをどうしても自力で発見できなかったこと
 を思いだし、昨日の“劉邦”が指摘した3点をよくみますと、3番目
 の“簫何”という名補佐役の名をあげていることが気になりました。
 ちょっと、復習で3点とはこちらです。

 

 ■「謀(はかりごと)を陣営の中でめぐらして勝利を千里の外で決
  するのでは、俺は、“子房”(張良)には及ばない」
   
   →“張良”は優秀な戦略参謀

 ■「大軍を自在に四季して、戦えば必ず勝つというのでは、
    俺は、“韓信”には及ばない」
 
   →“韓信”は戦場にてその力を発揮する大将軍 

 ■「内政を充実させて、人心をまとめ、食糧を戦地に運ぶ道を確保
  することでは、俺は、“簫何”(しょうか)に及ばない」

   →“簫何”は国に留まり、軍に留まることなく食糧を
    送りつづけた名補佐役  

 

 この補佐役というのは、いわば、影の存在。“張良”“韓信”などは
 衆目を集め華々しく活躍するスター選手といったところでしょうか。
 さらに、それに匹敵する群臣は、たくさんいたと聞きます。

  しかし、“劉邦”はそれらの人間をさしおいて“簫何”の名をあげま
  す。影の存在、このポジションの人を評価するというのは、できそう
  で、実は、なかなかできないのではと思います。

  ですから、そこに、わたくしなどは“劉邦”のリーダーとしての器が
  みてとれるような気がいたしております。

  あくまで一般的なイメージです。誤解なきよう御願いします。

  ■“張良”は優秀な戦略参謀
   
   →経営企画、広報宣伝、マーケティング

  ■ “韓信”は戦場にてその力を発揮する大将軍
 
   →生産工場、営業・販売など現場

  といったところでしょうか。

  では、“簫何”はというと、

   →総務庶務

  といったポジションを指していると思います。
   
  業種業態によって、会社の特性によって、もちろん違いますが、
  社内では、どうしても、ハデに見える部署、そうでないところがあり
  ます。総務庶務はどちらかと言えば、そうでない方に分類できるので
  はと思います。

  あくまで一般的なイメージですので・・・・・

  叱られるかもしれません。しかし、むしろ、そうだからこそ、
  社の要(かなめ)になりうるのではと考えます。

  社員10名前後の中小企業ですと、部署の取り決めはなくとも、創業
  者である社長の奥さんや、古参の方がこのポジション占めていること
  が多いかと思います。
  この方は、温厚な性格が故に、社全体の衝撃吸収材のような役割を果
  たしていることが多いようです。
  
  衝撃吸収とは、社員の不平不満を聞いているということです。

  会社には、少なからず社員に不平不満があるかと思います。
  それが無いといったら何やら嘘っぽい感じがします。
  ですからあって当たり前、それがあるからこそ、また、成長もあると
  考えます。
  しかし、この不平不満は、なかなか社長には聞こえてこない。
  トップの機嫌をそこねて、自身の評価に影響があったら困ります。
  これ人間ですから当然の心理です。
  
  そこで、どこにこのエネルギーが向かうのかというと、おうおうにし
  て、衝撃吸収役の社長の奥さんや、古くから社長を支えてきた古参の
  温厚な性格の方に向かいます。影の存在の人です。
  この方々は、実によく話しを聞いてくれます。

  クレーム処理で最大のトラブルは、相手の言い分を聞かないことです。
  すぐに、「交換はできません」「それは無理です」などと結論を出し
  てしまうことです。
  もちろん、最終的な「不可能」という結論は一緒でも、話しを聞かな
  いから、こじれていくのです。
  
  なぜならば、話しを聞かないとは、感情の問題に発展するからです。
  感情には、理論は通用しません。理論が通用するのは、相手が理性が
  あるときです。理性的とは、感情的になっていない時です。
  ですから、クレーム処理の現場では、まず相手の話しを聞くこととあ
  るのです。
  では、話しを聞くと、なぜ怒りがおさまる傾向があるかといえば、
  それは、話しを聞いてくれたという要望がそこで一つ叶うからです。
  自分の想いが相手に伝わっていると感じるからです。
  それは、一つの満足です。
  故に怒りは沈静化するのです。

  話しがそれました。すいません。
  ということで、この“影の存在”の方々は、意識しながらの人もいま
  すが、ほぼ性格的に自然と“怒りを聞く”ということができてしまいます。
  
  そういった人のいる中小企業は、いや、組織は、長続きします。

  なぜならば、社員の不平不満を100%聞いて、それを実現すること
  が、必ずしもいいとは限らないからです。
  一例ですが、社員の言われるがままに、給料を上げていったら会社は
  つぶれてしまいます。
  しかし、不平不満が社員にたまるのは、いけません。
  それは、常に行き場所を求めます。その行き先がある。これが秘訣なのです。

  一時的な感情の高まりから、無理難題もあります。
  それを、うまく吸収し、社長のみえなところで、事を納める。
  こういった方がいると、組織は円滑さを増します。 
 
  さらに、この“影の存在”の方々を社長が、しっかり認め、評価して
  くれていると、いっそう組織のパワーが高まること、言うに及びません。

  “劉邦”が、“簫何”を評価したのは、2200年以上も昔のこと。
  何やら、“劉邦”が、リーダーとして卓越していたことは、その点だ
  けをみてもわかるような気がします。
  
  しかし、なぜそれが、遥か昔の時に可能だったのか?

  不思議ではありません。

  組織は、人の集まりであります。どこまでいっても、そうです。
  すると、人をよく知り、人の心をよく知る。

  それが、できればいいのです。

  これは、人であるからこそできる、人の力です。  

  如何でしょうか?
  
  組織における肝要なる点、2200年前から基本は変わっていないよ
  うです。

  わたくしも、少しは妻を評価しなければいけないようです(笑)
          
  御参考になりましたら、小生、何よりでございます。  

 

  さて、1836年の本日。パリにございます凱旋門が完成しました。
  この建造を命じたのは、かのナポレンオン。戦地において、その弁舌
  により、軍を鼓舞する力は、まさに歴史的なものであったといわれて
  います。
  わたくしが、唸ったその一つ。
  1798年。駿馬を駆る精強なるエジプト軍とピラミッドを背にして
  戦った時。
 
   「4千年の歴史が諸君を注視している!」
  
  名将は勝利のために、大局をとらえると同時に、常に、下につく者の
  事を考えています。  
      
  
  最後になりましたが、本日、今日、この日。
  あなた様がリーダーシップを発揮され、太陽のように、全てを照らし
  メンバーの力が最大となり、さらに御発展されますことを心よりお祈
  り申し上げます。

   本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年七月二十五日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、偏った評価をしていないだろうか?

 2)私は、下につくものの心を考えているだろうか?

 3)私は、リーダーとして何を重視しているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「ここまでこれたのは誰のおかげか?」

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 ◆追伸◆

 先日、教育テレビでフリードリッヒ・グルダというピアニスト
 の来日コンサートの放映がありました。それまで、クラシックには、
  全く興味がなかったのですが、その自由奔放なるスタイル
 にすっかり魅了されてしまいました。
 で、最近、急にクラシックのピアノを聞いています。
 人が何かにのめるこむ転換点というのは、ほんとに些細なことか
 らなのだと改めて思いました。
  
〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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 ですので、どんどん使って下さい!みんなで明るくがんばりんましょう!

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【ことば】 

「この世に存在する一切のものは、すべて不要なものは一つもない。」
                    
(松下幸之助)
    
こう思えるには、なかなか修行が必要のようです。
ですが、苦労に苦労を重ねた人から出た言葉だと思いますと
やはり、それは真実であると思え、何やら元気がでてきます。
     
今日も一日ぜひともがんばって下さい!


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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