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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【11通目】「べき思考」にご用心!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.07.22
              11通目
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 リーダー様へ

 拝啓 向日葵猛る文月 

  連休如何でしたでしょうか?
  
  わたくしは、近所の散歩に精をだしました。
  知っているつもりでも、まだまだ、知らない道があったり、お店があ
  ったりと、新鮮な発見ができました。
  そういった意味では、有意義な連休でした。
  しかし、折角の連休なんだからと、どこか遠くに出かけねば!という
  思いもありました。
 
  しかし、この「〜なんだから、〜べきだ」的な発想。
  これには、どうも、注意しなければならないようです。

  リーダーという立場になりますと、下につく人間に対して、いろいろ
  な御自身なりの判断をされていると思います。
  ところが、自分がこうと思っているのとは、他人が全く違った評価を
  していたりと、まさに見方はいろいろのようです。

  Aという部下は、「明るくて、社交性があってよい」と思っていたら
  他部署の部長から、「あいつは口は達者だが、礼儀をしらん」などと
  一言釘をさされる。
  Bという部下は、「少し根暗で、もう少し積極性があればなー」と思
  い込んでいたら、あるお得意先から「いやーB君は、冗談も達者で、
  いい仕事をします。いい部下を持たれて幸せですな!」と褒められる。

   ★ある人間に対して自分自身が下している判断と他人の判断が違う。

  
 よくございませんでしょうか?

  しかし、よくよく考えてみますと、これは、至極当然のことでして、
  人生30年、50年と様々な経験をつみ、多種多様な知識を得、人間
  として成長していきますが、要は、それまで経た年月の中のみで、そ
  の個人に特有の価値観は、形成されるものです。
  
  その歳月を越えることは、タイムマシーンでもない限り、無理でござ
  います。こう考えると、いわば、ある限定された体験や知識によって
  獲得された基準がある。それをもとに、私達は、ものごとを判断する
  ことになっているのではと思います。

  ですが、これは、どんな偉人とよばれる人でもそうですので、この事
  自体が問題なのではなく、
  そこから、ある特定の判断基準や思考パターンが身につき、固定化さ
  れ、柔軟性を失い、結果、私達の成長を停滞させることがある。
  これが問題と考えます。  

  それが、

   ★「べき思考」と呼ばれるものです。

  これは、心理学やカウンセリングの本を繰りますと、度々目にするも
  のです。わかりやすく、前述の例をとります。
  
  部下A君、B君の話しです。
  ここでは、この上にたっているリーダーをX氏とします。氏は、ある
  一定の判断基準をもっています。
  「部下とはこうあるべき」「ビジネス(商売)をする上で人とは、こ
  うあるべき」というものです。

  このこと自体を否定するのではなく、この「べき思考」が過ぎますと
  時に、ものごとの本質をつかみ損ねます。
  ですので、そういったパターンに陥ってませんか?という、あくまで
  自己点検と思って下されば幸いです。

  もう、だいたいお分かりのことと思います。

  つまり、部下A君、B君、個性はそれぞれであり、双方、長所、短所
  あります。人間ですから。
  X氏は、どうやら「ビジネスマンたるもの、常に明るく、積極性をも
  つべき」というのが持論のようです。
  この持論、大いに結構です。

  が、少し根暗のB君に対して、A君よりもマイナス評価をしてしまい
  ます。いや、そうする傾向が強い様です。

  これが、行きすぎますと、A君は優秀であるが、どうもB君は駄目な
  奴だとなります。
  これが、怖いのです。

  人事系の人ですと、人事考課の課題として、「心理的誤差傾向」など
  とともに、「ハロー効果」「中央化傾向」「寛大化傾向」などという
  言葉がでてくるかと思いますが、
  ここでは、思考パターンの話しですので、そちらには、いきません。

  話しを単純化します。

   ★「べき思考」は、短絡的な結論を招くから問題。
   ★「べき思考」は、思考力を弱らせるから問題。
 
  という話しです。

  「営業マンたるもの売上を上げるべきだ!それが、できないなら、
  駄目人間だ!」
  
  ちょっと、古臭いセリフですが、昔の人であれば、よく聞いた言葉で
  す。ですが、これ、結論があまりにも、極端です。
  営業マンとしては、問題あるかもしれませんが、人間として駄目かど
  うかは、別問題です。

  少々、へ理屈をこねているように思われるかもしれませんが、少し、 
  冷静に御自身のこれまでの御経験、または、何か人を判断する際の、
  心の動きなどを思い起こして頂きますと、皆様、納得して下さること
  が多いので、叱責覚悟で申し上げています。

  如何でしょうか?
        
  さらに、
  もし、部下、後輩、などで、落ち込んでいる方がいたら、このパター
  ンが成立している可能性が高いです。

  「仕事でミスした。上司に怒られた。俺(わたし)は、駄目だ!」  

  
  駄目ではありません。駄目な人間などいません。
  ただ、結論が短絡的です。
  駄目なのは、その時の仕事に限った話です。
  しかし、言葉というのは、思考のもとになってますから、強制力が強
  く、心を支配します。
  駄目だ!は抽象的な、広範囲な表現なのに、自分自身を駄目な人間だ
  と思い込ませます。実に強くです。
  (もちろん個人の性格の問題もありますが)  

  メンバーの人間が、いつまでも、暗くなっていたら、全体の志気に関
  わります。
  リーダーはこれを助け、解決しなくては、なりません。

   御自身のこと。そして、部下のこと。
   その双方に、この「べき思考」について考える機会をもつ。
   これは、なかなか良いようです。

  少々、尻切れトンボですが、本日はここで止めます。
  明日、この「べき思考」を改善するための、わたくしが、このお話を
  する元となった「論理療法」についてお話できればと考えております。 
    
  さて、1967年の今日、高田光政氏が、日本初のアルプス3大北壁
  征服を成し遂げました。登山家や冒険家たる方々の、この勇猛果敢な
  る挑戦の心というものには、頭が下がります。
  登山などは、全くの素人ですのでよくわかりませんが、変わり行く天
  候などの状況を常に判断し意志決定をしていくことが肝要なりと想像
  できます。そこでは、原則はあるのでしょうが、少なくとも「こうす
  べき」という固定化された考え方は、命とりになるのではと思います。  
  
  最後になりましたが、本日、今日、この日。
  あなた様がリーダーシップを発揮され、固定化された常識を打ち壊し
  ますます御発展されますことを心よりお祈り申し上げます。

  本日は、これにて失礼します。

                               敬具

   平成十五年七月二十二日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、狭い考え方をしていないだろうか?

 2)私は、人をどのように判断しているだろうか?

 3)私は、仕事の上で何を重視しているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

       「私は(     )のために生きる!」

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 ◆追伸◆

    ふと気がつくと鳥の声がたくさんするのにホッとします。
    そんな自然を守りぬこうという人々がいました。
    ダム建設やスキ−場計画を見直しまでもっていったそうです。
    群馬県三国です。そんな素晴らしい自然を体験できるツアー
    があると聞きました。お知らせします。
    「第1回ワイルドリバーキャンプ」詳細はこちらです。
    http://www.nacsj.or.jp/event/real/real-camp.html

  〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】「一念をつらぬくことと頑迷さは別である」(松下幸之助)
 
信念が大事だと思います。それが道を拓くものと信じます!
柔軟な思考がそれに加われば。鬼に金棒では・・・
今日も一日ぜひともがんばって下さい!     


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世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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