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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【8通目】複雑系「ポジティブ・フィードバック」から考える!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.07.16
              8通目
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 リーダー様へ

 拝啓 陽射し恋し文月
 
  如何お過ごしでしょうか?
  
  わたくしの部屋。窓際においてあるポトスが、ますます勢いをまして
  います。
  曇天つづきの毎日ですが、そんなこととは無縁のようです。
  本来、日光には、それほど当てる必要はないそうですが、ここのとこ
  ろ急激に、葉の数が増え、背がのびています。
  
  これも、本日、お話するポジティブ・フィードバックなるものなので
  しょうか?本当に、自然の力は偉大です。 
 
  さて、また昨日からの続きです。
  昨日は、
  
   ★「摂動敏感性」   
   “ほんのささいな変化が、極めて大きな変化を引き起こす”
      
   についてお話しました。
   これに関連しまして、複雑系にある概念の一つ。

 ★「ポジティブ・フィードバック」   

  “ものごとは、その最終局面に向けて加速していく”
   
   そして、この考え方に、もう一つの特性
   “もてる者が、ますますもつ”

   大胆なのですが、この二つの性質が「ポジティブ・フィードバック」
   の中心です。
   
   この事例として、VHS対ベータの戦いが、その書籍では、何度か
   紹介されています。日本という国で、起こった規格争い。そして、
   これに勝利をおさめたベータ陣は、あっという間に、世界を席巻し   
   世界の標準規格の地位を独占してしまう。
   
   ■余談ですが、このあたりのことが最近映画になっております。
   西田敏行さん主演の『陽はまたのぼる』というものです。
   NHKの『プロジェクトX』がお好きであれば、なんともいえない
   元気・勇気・やる気のでる映画です。もうレンタル開始しています。
   御参考までに。御存知でしたら、あしからず。
   
   話しを戻しまして。
   
   私達が、この「ポジティブ・フィードバック」を理解するときに
   身近な例、それは、

   “行列が行列をよぶ”というものではないでしょうか。

   また、飲食店などで
   最初、ガラガラな状態。入店する。そのうち、一人、二人と入り始
   じめる。すると、あれよあれよという間に、お客さんが入りはじめ
   満席になる。こんなことをご経験されたことはないでしょうか?

   私は、よく、街中で、あまりうるさくない、すいている喫茶店に入
   ろうとします。で、この最初の客になることが本当に、多いのです
   が、数分もしないうちに、一人入り、二人入り、気がついた時には、   
   いっぱいになっています。

   で、ある時は、おもしろいので、何度も試した時期もありました。
   冗談半分で、わたくしには、特殊な能力がある、などと友人に言っ
   てましたが、もちろん地下のお店では、この力は半減します。

   路面店で、ガラス張りで店内が、みえるお店でこそ、その力が発揮
   されます。

   もう、基本中の基本ですね。できうれば、路面から見える、窓際に
   最初のお客様を座らせる。
   コンビニがどうして、雑誌コーナーを必ず、路面に向けて、配置す
   るのか。立ち読み客の姿を外にみえるようにするのか?
   それは、これを忠実に守っているのですね。

    ★“人が人を呼ぶ”ということ。

   しかし、ときに地下でも、私には、同じことがおきるので、これは
   なんともわかりません。何か力があるのでしょうか?(笑)
   
   知人の飲食店では、これを忠実に守ってます。が、やはり、どんな
   人が、窓際に座るかによって、差がでるんだといいます。
   そして、それは、やっぱりその人の“気”のようなものがあるんだ。
   そういったことでしか説明できない、と言います。
   この意見に、実は、ほとんどの飲食店経営者の方は、賛同されると
   思います。ある常連さんがくると、必ず、その日は、繁盛するとい
   うこと。これは、本当にあるのです。まさに複雑系なりです。  

   脱線してしまいました。
   
   では、その現象というものは、わかったよ!
   
   ほんの小さな出来事が、大きな結果を引き起こす、それは、最終局
   面に向けて加速していく。そして、一度、あるところ(人)に、あ
   るものが集まりはじめると、さらに、それは、その度合いをまして
   いく。

   で、何なの?だから何? ですね。

   このお手紙で、ここまで、一見、関係のうすい分野のことを申し上
   げてきたのは、以下のことに御賛同頂きたいという強い想いがあっ
   てのことです。それは、

    
    ★言葉には、とてもつもない力が秘められている!   

  
  ということです。失礼千万で、もう一度、申し上げます。
  
    
    ★言葉には、とてもつもない力が秘められている!   
  
    
  リーダーとして、日々、人を動かす立場にある、あなた様であれば、
  ほんの小さな一言というものが、如何に重要か!を御存知だと思います。
  
  リーダーが発した言葉。たったのその一言が、メンバーの心を揺り動
  かし、想像以上の成果を上げる。ところが、ちょっとした、こころ無
  い、小さな言葉のために、志気が停滞し、何やら、部の、課の、チー
  ムの、お店の、雰囲気が悪くなっていく。

  会議などでも、ある一言がきっかけで、俄然、議論が活発化するかと
  思えば、ネガティブな発言により、突然、あっという間に、場の力が
  そがれ、不毛な会議となってしまう。これ御経験済みだと思います。
  さらには、たったの一言が、ややもすれば、その人の社内でのポジシ
  ョンを危ういものにしてしまう。そんなことが、発言内容と人の能力
  とが同等だと、扱われてしまう日本の組織では、珍しいことではあり
  ません。
  
  たったの一言でです。

  政治家の方は、これで随分とやれています。
  
  某雑誌社のたった一つの記事が、議員を辞職にまで追い込む。
  多発しました。
  
   ★悪事千里を走る。これ、まさに
  
  「摂動敏感性」であり「ポジティブ・フィードバック」です。

  しかし、もちろん、失言に気をつけるという話しが主意ではないです。

  その複雑系の特性を生かし、ちょっとした、言葉によって、社にお店
  に、あふれんばかりの「元気・勇気・やる気」を生み出しましょう!
  という話しでありまして、そして、それが、可能だという話しです。
  さらに言えば、
  ほんの小さな言葉。
  それを、強く、強く、意識してすると、とても、良いことが、たくさ
  ん、たくさん、起こりますよ!という話しでございます。
  
  これは、わたくしの実体験です。サラリーマンとしては、たかだか9
  年間弱という歳月でした。が、その少ない時間の中でも、その当時、
  上についていた方の一言で、どれだけ救われたか、ということを何度
  も体験しています。すると、やっぱり、この人のためにがんばらねば
  と思います。だって、人間ですから。

  だからといって、明日から朝礼を始めるぞとか、朝のミーティングを
  色濃いものにしようという話しではありません。

   ★リーダーが個人に語りかける という話しです。
   ★リーダーが個人と向きあう  という話しです。  
  
  なぜならば、人とは、常に評価を求めているからです。それは、金銭
  的な評価だけではないということは、もう御存知かと思います。

  モチベーション・マネジメントの話しに傾いてきましたが、リーダー
  が、個人にだけ、語りかけた時、そこに意味が発生します。
  それは、“なぜわたしは、ここで働いているんだろう?”という疑問
  への回答なのです。
  
  リーダーにかけられた言葉は、
  その人の働いている“意味”を充足させるのです。
  
  今や時の人である精神科医である和田秀樹氏の本に、
  『壊れた心をどう治すか』(PHP新書)という本があります。
   
  その中で、
 
  北欧諸国は、福祉先進国であり、極めて高齢者に対するケアができて
  いる。なのだけれども、実は、自殺者が多いのだと言います。
  これは、社会に食べさせてもらっているので、高齢者に対し敬意が払
  われない。それがいけないのだと言っています。
  それは、つまり、生きる“意味”を減少させてしまうという、なんと
  もいえない、逆パラドックスが起きてしまっているんだということの
  ようです。
  
  そして、アジアの国々では、比較的、自殺が少ないのは、高齢者に敬
  意を払う風土があるからだそうです。
  
  これは、高齢者に限った話ではありません。

   ★人の理(ことわり)です。
 
  つまり、意味がなくなると人は、おかしくなるのです。

  語気を強め言います。
  
  「わたしは、ここで働いている意味がある。」
  そう思える環境とは、つまり、リーダーが、その人へ投げかける、
  小さな言葉しだいなのだと。
  
   言葉の投げかけ、それが“敬意”です。

  現実問題は、全ての人が、自分の望む部署や仕事についているわけで
  はありません。そこには、不満や失望感が漂い、働く意味を探してい
  る毎日なのかもしれません。
  
  ですから、リーダーのその人だけに向けられた言葉。

  これが大事なのです。しつこいですが、もう一度言います。

   ★その人だけに向けられた言葉。これが、大事です。
  

  さてさて、
  犯罪学から入り、複雑系にいって、言葉の大切さ、そして、
  モチベーション・マネジメント的な話しまでに及びました。

  果たして御賛同頂けるか不安ではありますが、御自身の姿勢を点検す
  るにあたり、何かの参考になりましたら、小生、幸せでございます。
  
  1872年の今日、探検家アムンゼンが生まれました。
  彼は、南極点初到達をなしとげた人です。
  
  リーダたるもの、大いなる冒険心を!
   
  それは、着眼大局であり、着手小局でもあります。
  私自身、小さな言葉を大事にし、未来に向け、奮闘する所存です。
 
  最後になりましたが、本日、今日、この日。
  あなた様がリーダーシップを発揮され、力をかしてくれている、下に
  つくものに、敬意を払い、メンバー全体が、ますます元気になられる
  ことを心よりお祈り申し上げます。
  
  本日は、これにて失礼します。

                               敬具
               
   平成十五年七月十六日                
                           
                           松山 淳より

====================        
 ◆自問◆

 1)私は、ねぎらいの言葉をかけているだろうか?

 2)私は、「ありがとう」を下につくものに言っているだろうか?

 3)私は、私を支えてくれている人に感謝しているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

====================

 ◆102℃ WORD◆

 「100年後の人に、この時代は何と言われるのだろう!」

====================

 ◆追伸◆
    
   ラグビー部時代。頚椎捻挫をしました。
   梅雨に入りその古傷が妙に痛みます。
   なぜ雨の日になるとそうなるのか?いつも不思議です。
   お体にはくれぐれもお気をつけ下さい。

   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】 「信言は美ならず。美言は信ならず。」(『老子』より)
                     
飾らない言葉だからこそ、胸を打つことがあります。
いや本当に心がこもると、自然と言葉は削ぎ落とされ、素朴になる!
「ありがとう!」いい響きです。


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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