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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【4通目】知っている錯覚は思考停止を招く!

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『リーダーへ贈る108通の手紙』
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              03.07.10
              4通目
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 リーダー様へ

 拝啓 向日葵が咲き出しています

  今年の夏も暑いのでしょうか?
  今から体力をつけねばと思っておりますが、なかなか難しいものです。
  
  本日のスケジュールは如何でしょう?
  やるべきことの優先順位は、決まっていますでしょうか?   

  さて、昨日は、かなり私的なことに触れ、紙面を費やしてしまいまし
  た。すいません。ですので、早速、本題に入りたいと思います。

   ★“知っている”“わかっている”の錯覚★です。

  私達が、ある事を認識して、「あー知っている」「わかっている」と
  瞬間的に判断したとき、意外と錯覚を起こしているものだという話しです。
 
  “知っている”と言うが一体、どの程度“知っている”のか?
  “わっかている”と言うが一体、どれだけ“わかっている”のか?

  知識があれば、あるほど。
  また、一つの会社や職場にいて、専門知識が高まれば、高まるほど、
  この罠に陥る可能性が高まるような気がしてなりません。

  部下のことをよく知っていることが大事!
  そのために、リーダーとして、コミュニーケション力が重要である。

  これは、疑いありませんね。

   部下のこと御存知ですよね? 
 
  名字は、知ってますよね?
  名前ももちろん?
  今、抱えている仕事の進捗状況も? 
  では、会社に入った動機は?
  今、仕事上での悩みは?
  仕事上での将来的な夢は?
  今後、どんな仕事にチャレンジしたいのか?
  今の職場に満足しているか?
  どこに住んでいるか知ってますか?
  出身地は?出身校は?
  両親は健在か?子供は何人?子供の名前は?
  奥さんの名前は?
  趣味は?得意なことは?
          
  いやいや、ちょっと待ってよ!仕事上のことならいざ知らず、そんな
  プライベートのことまで、知る必要ないだろう!
  と、叫び声が聞こえてきそうですが、ここでは、“知っている”とい
  う感覚が如何に、危ういものかを実感して頂くのが目的ですので、ご
  辛抱下さい。
  
  どうでしょう?
 
  満点をとるのは、かなり難しいと思います。

  でも、間違いなく、部下のことは“知っている”という感覚をお持ち
  だと思います。
  くどいですが、知るべきか否かの問題ではありません。
  
  つまり、私達は、知るべき情報を100として、それを80くらい
  知っていても、“知っている”と言い、30くらいでも、
  “知っている”と言います。
  いや、すいません。そう言ってしまう傾向が強いと言えます。
  ただ、80と30では、かなり差がありますよ。
  部下のことをよく知っている場合でも、あまり知らない場合でも、
  本人は、知っているという感覚に陥っているのです。
  
  これが、 “錯覚” です。そして、恐怖の始まりです。

  では、その恐怖とは?
  
  この“知っている”を、言葉にしたり、心の中でつぶやいた瞬間に、
  自分で、もしくは、第三者が、

  では、どれくらい? どの程度?
  
  と“問い”を投げかけないかぎり、そこで、考えることを止めてしま
  います。それ以上、考えなくなります。
  だって、100知っていると思ってしまうのですから。

  そうです、リーダーとして、恐るべき敵の一つ。

  思考停止。
 
  これが、起きるのです。

  さて、昨日、コンサルティングの現場で、この“知っている”の錯覚
  が脅威になっているという話しをすると申し上げました。前述の内容
  と関連させて手短にお話します。

  わたくしの、多くの顧問先は、中小の小売店、飲食店などです。
  課題は、集客、売上・利益増進です。そこで、いろいろと策を練るわ
  けですが、ほとんどのケースで、わたくしは、極めて基本的なことし
  か言いません。なぜならば、それで、充分に売上増進が可能だからで
  す。
  顧客に対して、手紙を出しましょう!などというのは、その代表例で
  すが、最近は、言うのに勇気がいります。なぜならば、
  皆さん口にはしませんが、その表情から、こんな声が聞こえてくるの
  です・・・
  
  「(な〜んだ!そんなこと!そんなの知っているよ!わかってるよ!
   せっかくコンサルタントなんて仰々しい商売している人呼んだんだ
   からもっと、目新しい、なんか画期的なアイディアないの!)」

  まーだいたいこんな感じです。

  よく考えてみれば、これまでに、どれだけの販売促進に関する、その
  手の本が出版され、どれだけの、ノウハウが公開されてきたのでしょ
  うか?ちょっと、大きな本屋に行ったら、本当にたくさん見つけられ
  ます。
  わたくしなどは、足元にも及ばない、著名な、優秀なコンサルタント
  の方々が、または、会社が、次から次へと、その貴重なノウハウを公
  開され、本として出版しています。

  ですから、そこに書かれていることを、忠実に実行すれば、ある程度
  は、業績回復は可能なのです。

  ですが、実行しない。
  
  この貴重なノウハウを実行に移させない、極めて強い力、それが、
  “知っている”という錯覚なのです。
  これは、強敵です。今シーズンの阪神タイガースくらい強いです。

  では、なぜ、“知っている”ことを人は、しないのでしょうか?

  思考停止の罠とは?

  ■そんなことは、やろうと思えば、いつでもできる(緊急性の弛緩)
  
   →先延ばし  

  ■そんなことは、教えられなくても自分でできる (能動性の弛緩)    
  
   →やる気の欠如

  おおよそ、上記2点。だから、それ以上自分では考えない。
  思考は、行動につながる、極めて、重要なファクターです。
  考えないなら、実行しないのはあたりまえです。
  これでは、現状維持であり、売上増進は望めません。

  ちょっと角度を変えます。
  
  東京に住みながら、わたくしが、東京ディズニーランドに行ったのは
  開園してから、7年目くらいの時でした。私の周りにもそういった人
  が、かなりいました。
  これは、すぐに行ける、いつでもいける。という思いがあって、実行
  を先延ばしにさせていたのです。
  行かなかった人に聞いてみれば、理由は、ほぼ同じです。
  
  こう考えると、身近なもの、すぐに手に入るもの、すでに手に入れて
  いるもの、それは、その人にとって、実行の価値が低いという感覚を
  抱かせるということが、分ります。
 
  「いつでもいけるんだから、急いでいかなくてもいいんだよ!」です。

  でも、いってびっくり。
  私には、とても素晴らしい、価値あるところでした。
  
  そうです、“知っている”は、すでに手に入れているもの。
 
  だから、価値が低いと思ってしまうのです。

  知らないものがダイヤなら、知っているものは、道の石ころ。
  それくらいの差があるといっても、過言ではありません。
  あくまで、陥ってしまう感覚の問題としてです。

  “知っている”ことは、価値がないという錯覚に支配されたら、
  何も、実行されることはありません。
  これでは、どんな素晴らしいアイディアをもってしても駄目です。

  そして、これは、逆の面もあり、これも怖いのです。

  そう、“知らない”ものは、良いものだ。

  これも、思考停止を招きます。

  例えば、
  みたこもないかっこいい、デザインレイアウトされた企画書。
  映像ソフトによる、映画みたいなプレゼンテーション。
  アメリカ最先端の聞いた事のないマーケティング用語。事例。

  これ以上、言うと怒られるので言いませんが、
  だいたい、検討がつくと思います。    

  話しを戻しまして、
  “知っている”という錯覚は、最終的に、行動、実行、実践をはばむ
  が、故に怖いのです。恐怖なのです。
  
  これは、私自身のラグビー時代を含め、これまでの、経験から成長を
  止める、最大派閥として、警戒しています。
  しかし、一人だけでは、その錯覚に気づくのは難しいものです。
  わたしは、年がら年中、罠にかかって、もがいています。

  だからこそ、例え小さな組織でも、部下一人でもいれば、その罠にひ
  っかからないように、リーダーが必要なのだと言えます。
  
  客観的な目が必要なのです。

  そのために、流行りのロジカル・シンキングではないのですが、
  常に、WHY(なぜ)、so what(それでどうした。だからなんだ。)
  をリーダーは、下につく者にも、自分自身にもつきつけていかなくて
  はいけないようです。
 
  なぜならば、
  それを怠ると、ビジネス(商売)を成功させる上での、
  極めて重要な要素 “行動力” を奪われるからです。 

  ★“知っている”“わかっている”の錯覚★

  気をつけたいものです。   

  また、長くなってしまいました。
  
  明日、これに補足を加えまして、少し、まとめたいと思っております。
      
  なんと!今日は、1966年にウルトラマンの放送が開始された日だ
  そうです。
  
  リーダーたるもの、正義の味方であってほしいと思います。

  ちょっと強引な“まとめ”でした。(笑)
  
  また、明日がんばります!
  お許し下さい。
  では、本日は、これにて失礼します。

                               敬具
               
   平成十五年七月十日                
                           
                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)「知っている」と言ったとき、それは、何を知っているのですか?

 2)部下が「それは、知ってます!」とあなた様の質問を一蹴した時
   必要と感じたならば、その程度をしっかりと確認していますか?

 3)問題は、地下水脈のごとし、発見する意識をもってますか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆

 「『あーあの時あーしてればなー!』なんて最悪ですね!」

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 ◆追伸◆
  
   子供は今、4歳なのですが、ここのところ、急激に、喋るのが
   巧みになりました。幼稚園にいってるせいもあるのでしょうが
   その成長力に驚きます。人間はやっぱりすごい!
   父は、完全に圧倒されています。がんばらねば!
  
   最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございました。

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【ことば】

「行動には、危険や代償が伴う。しかし、それは、行動せずに楽を決め込んだ時の長期的な危険やコストと較べれば、とるに足らない」
      
(ジョン・F・ケネディ)

さー日経平均株価に負けず、今日も、がんばりましょう!!!
                      


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

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