リーダーの強さとは「しなやかさ」にある

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 2014年に開幕されたソチ・オリンピックの開会式には、大きな失敗がありました。

 登場した雪の結晶オブジェは、五輪マークになるはずでした。一つだけ輪が開かず「四輪」となってしまったのです。関係者はさぞ青ざめたことでしょう・・・。ロシアのテレビでは、完成された映像を後から当て込んで放映しました。

 関係者たちはこの大きな失敗を、「閉会式」で笑い飛ばしましたのです。

 閉会式のセレモニーで、人文字が五輪をつくっていきます。四輪ができあがり、右上の人の輪が小さくかたまっています。

 「あっ?また失敗か!」
 
 誰もがそう思い、会場がざわめくなか、最後、人文字の輪が大きく開き、みごと「五輪」となったのです。

 失敗を逆手にとり、大きな笑いへ変えてゆく知恵ある偉業でした!

 

 失敗を笑いに転化する!


 これはトリックスターの行動特性であり、この演出を仕掛けた人たちは、皆で、「トリックスター・リーダーシップ」を発揮したといえます。

 実は、2010年にカナダで開催されたバンクーバー・オリンピックの開会式でも失敗があったのです。

 聖火点灯の時、聖火台が床からせりあがってきて、本来4本あるものが、3本しかありませんでした。

 聖火の点灯者が4人いたので、不自然でした。失敗は全世界に広まってしまいます。関係者は相当、落ち込んだと思います。

 さて、この失敗があっての閉会式です。再び、同じ聖火台が登場します。また3本しか足がありません。

 「あっ、またか!」

と、誰もが思ったところ、ひとりの「道化師」が現れます。

 このトリックスターが、足下にあったコンセントをつなぐと、なんと4本目の足がせりあがって台は完成し、会場は笑いと歓喜と拍手に包まれたわけです。


 筆者は、『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』でもトリックスター・リーダーシップについて記しました。

 トリックスターがみせる臨機応変な対応とは、その場の状況に応じて自分を変化させていくわけで、リーダーシップ理論として古くからある「条件適合理論」とも言えます。

 愚かさや失敗を笑い転化していく、その場をポジティブにしていく「しなやかさ」は、リーダーシップの本質です。

 リーダーの強さとは、鋼鉄のような硬い強さではなく、強い風雨でも幹が折れない雑草の「しなやかさ」であると考えます。

 リーダーは、しなやかに、いきましょう!

(著者:松山 淳)

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