サーバント・リーダーシップと聴く力

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 「サーバント・リーダーシップ」の教えを広めている「グリーン・リーフセンター」アメリカ本部の所長であるラリー・スピアーズ氏は、サーバント・リーダーシップの「属性」として、以下の10項目をあげています。

 01)傾聴(Listening)
 02)共感(Empathy)
 03)癒し(Healing)
 04)気づき(Awareness)
 05)説得(Persuation)
 06)概念化(Conceptualization)
 07)先見力・予見力(Foresight)
 08)幹事役(Stewardship)
 09)人々の成長にかかわる(Commitment to the growth of people)
 10)コミュニティづくり(Bulding community)

 これまで言われてきたリーダーの条件に当てはまるものも、多数含まれています。

 ただ、「傾聴」「共感」「癒し」などの言葉を見ると「サーバント・リーダーシップ」らしさを感じます。

 「力強い統率力・指導力」をイメジージさせる、これまでの「リーダーシップ論」とは明らかに違います。
 

 1970年代に提唱された概念が、時を越えて、今の日本企業の現状にフィットする「リーダーの条件」だとも思えます。

 ご存知のように、現在、社員のメンタル面をいかに支えるかが企業、リーダー、上司の課題として大きくクローズアップされています。

 「うつ病」の多発や高い離職率は、組織の力を弱体化させるばかりでなく財務面でも影を落とすことは、衆知の事実です。

 精神疾患による社会損失額は、1兆円にものぼると言われています。 

 リーダーの役割のひとつは、部下のモチベーションをマネジメントしていくことです。やる気を引き出し、維持するための基本は、部下の言葉に耳を傾けることです。「聴く力」が重要になってきます。

 最終的に部下の意見に「ノー」を言うにしても、まず「聴く」という姿勢がリーダーにあれば、部下のやる気を落とす確率は下がります。

 なぜなら、話を聴いてもらえると、「自己の存在が認めてもらえている」という感覚を引き出すからです。傾聴は、モチーベーションの土台となる「自己重要感」を育成します。

 「自分は会社に必要な人間なのだ」「自分は会社から大切にされている」という感覚(自己重要感)があれば、部下はモチベーションを維持できるのです。

 リーダーシップのスタイルは、人それぞれ。

 状況に応じていくつかのスタイルを使い分けていくのがリーダーシップの技術です。

 サーバント・リーダーシップ も、そのひとつに加えてみたらいかがでしょうか。

 

※参考文献
 『サーバントリーダーシップ』(ロバート・K・グリーンリーフ ラリー・C・スピアーズ 英治出版)
 『サーバントリーダ』(ジェームズ・ハンター 海と月社)


(著者:松山 淳)

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