サーバント・リーダーシップとは?

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キリストが弟子たちの足を洗った。

 そんな逸話があるそうです。キリストは、ヨハネ、ペテロ、ヤコブなど十二使徒と弟子を従えたリーダーでした。どんな「リーダースタイル」で、どんな「リーダーシップ」を発揮していたのかは、聖書や専門書を読み込まなければわかりません。

 ただ、キリストが弟子に膝まづき足を洗う姿を思い浮かべると、弟子たちの幸せそうな顔がイメージされます。
 
 このリーダーシップ・スタイルに感銘を受けた、元AT&T(米国の通信会社)マネジメントセンター所長のロバート・グリーンリーフ氏は、1977年に「サーバント・リーダーシップ」という考え方を提唱しました。

 故グリーンリーフ氏は、敬虔なクリスチャンでした。キリストの教えをベースにしたリーダーシップの考え方にたどり着いたのは、とても自然なことかもしれません。

 「リーダーシップ」とは概念、考え方です。

 様々な研究者、実践家がいて、色々な理論があり名称があります。その中でも比較的新しい部類に入るのが、この「サーバント・リーダーシップ」です。 「サーバント」とは「召使い」「従者」という意味です。

 「上司が部下の召使いだって!」

 と、「サーバント」と聞いただけで、困惑し、嫌悪感を持つ人がいます。

 米国において、「リーダー」は「人を先頭にたってリードする指導者」としての意味合いが強く、パワーリーダーとも言える上に立つ者には、「力強さ」を求めます。 

 ですが、「リーダーシップは上司から部下への影響力」のことを言うわけですから、どのように影響を与えるのか、そのスタイルは自由のはずです。

 「上から命令する」「先頭にたって引張る」のもありならば、「部下を支えるためにリーダーは存在する」と考え行動するのもありです。「リーダーシップ」とは、自由な概念です。

 『サーバントリーダーシップ入門』(著 池田守男 金井壽宏 かんき出版)表紙画像かつて「資生堂」の社長として社を導いた池田守男氏は「サーバント・リーダーシップ」を改革の中心概念におきました。 池田氏は、著書『サーバントリーダーシップ入門』(著 池田守男 金井壽宏 かんき出版)にて、こう言っています。


 「上の地位にある者が、第一線に指示をして仕事の仕方を変えさせるのではなく、第一線がやりやすいように仕事の環境を整え、彼らの自主的な改善を後押しするサーバント・リーダーシップの考え方が、社員の意識改革に変化をもたせた。」※1


 やはり、リーダーシップは人それぞれですね。資生堂は池田氏の時に、それまでとは違った経営戦略をとり成功をおさめました。ブランドを絞ったり、店頭で働くスタッフの意見を吸い上げることに尽力したりして、大きく変わったと言われています。現場のスタッフから意見を聞く会議には、社長自ら出席したそうです。

 決して偉ぶらず、会社をよくしてくために何をすべきかを考えた時に、そうすることがベストならば、方法は問わないという姿勢ですね。
 それも池田氏ならではの「リーダシップ」のスタイルです。「サーバント・リーダーシップ」は、とても興味深い概念ですので、もう少し詳しく見ていきたいと思います。


(著者:松山 淳)

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