リーダーの言霊
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HOME > リーダの言霊>第4回リーダーの言霊 東港金属 福田隆社長(1)
田嶋社長

東港金属ホームページ東京、千葉、山形に拠点をもつ東港金属は、明治時代の創業であり100年以上もの社歴を誇る。この老舗企業をトップとして30代の若さでひっぱるのが代表取締役福田隆氏 (38)である。

 2002年、社長であった父親が急逝し、社長に就任することになる。赤字つづきであった会社をその経営手腕で黒字化し、2002年から2008年のリーマンショックの時まで黒字経営を続ける。「感謝される都市型総合リサイクラー、世界一社会に貢献するリサイクラー」をビジョンに掲げ、会社は着実な成長をとげてきた。
 福田社長のこれまでのキャリアを中心に、働くうえでどんなことを大切にされているのかを聞いた。


 


松山 東港金属の創業は、なんと明治時代なのですね。

福田 はい。創業は明治35年、1902年です。お陰さまで創業100年を越える老舗企業として経営を続けております。老舗企業を研究している方の研究対象になったことがあり、アンケートだけですが、答えたこともあります。

 

松山 長い歴史をもつ会社を継承するというのは、なかなか責任の重いものですが、大学を卒業されて、まずは他の企業に勤務されたのですね。

福田 そうです。将来的には父の会社を継ぐことは頭にあり、父に相談すると「商社がいいんじゃないか」ということで、自分でもまあその通りかなと思いまして、大手商社を中心に就職活動をしました。

 ところが、どこも受かることができなかったのです。かなりショックで、就職活動が思うようにいかなかったことは、一流企業に対するコンプレックスのようなものを植えつける結果になりました。

 

松山 コンプレックスですか。

福田 これは学生時代、ラグビーをしていて感じたことでもありました。高校でもラグビーをやっていた私は、大学に入って早稲田や明治などトップレベルの大学と対等に戦えるようになることを目標としてもっていました。
 しかし、現実は厳しいもので、上位チームと試合して感じたことは、どうやっても勝てない、届かないものがあるのだということです。悲しい現実かもしれません。ただ、上には上がいることをからだで教えられたことは、悔しくもありましたが、いい経験であったことは間違いありません。

 

松山 自分より上にいる人たちにコンプレックスはありつつも、それをバネにしていったのでしょうか?

福田 そういった面はあると思います。就職活動がうまくいかなく、その頃は、自分でも混乱した時期でした。そうはいいつつも「ミネベア」という機械メーカーに勤めることになります。ミネベアは、ベアリングやモーターを製造販売する会社です。一部上場企業ではありましたが、業界内で知名度はあるものの、三菱商事や丸紅などと比べれば、知っている人は少ないでしょう。

 

松山 確かに、知名度といった面では、大手商社のほうが上かもしれません。

福田 ですので、入社して私が働く原動力となったのは、一流企業の人間には負けないぞということです。まさにコンプレックスをバネにして、この頃は、がむしゃらになって働きました。職種は営業だったのですが、とにかくライバル企業には負けないぞと必死でした。お陰で、賞をとることもできたのです。

 

松山 賞をとったのですか?

福田社長(1)福田 はい。ミネベアの得意先は、日立製作所やIBMでした。私が日立製作所の担当営業であったときに、日立製作所からミネベアに対して賞が贈られました。もちろん私個人にではなく、機械部品を納入するメーカーとしてミネベアという会社の実績を評価されたからです。

 ただ、自分が営業を担当していたわけですから、やはり嬉しかったですね。IBMからも同じように賞が贈られたことがあり、それも私が担当者として働いているときだったのです。

 現在、「ミネベア」はかなりの規模の会社になっています。当時はまだまだで、ライバル企業に日本電産がいました。寝食を忘れて働くことで有名な永守社長の会社です。あの社長に鍛えられているからか営業も気合いがちがうのです。

 ミネベアからみたら日本電産は規模の点でもガリバー企業で、とても勝てないといった感じでした。ですが、さきほどお話したとおり、「自分より上の存在には、絶対に負けたくない」という気概が私にはあり、日本電産がしていた仕事を営業で奪ったこともあるのです。

 


松山 それはすごい活躍ですね。その当時、どうしてそんな活躍ができたのか、どう自己分析されますか?

福田 やはり、得意先のニーズに、スピード感をもって必死になってこたえていったことが大きいと思います。例えば、日立さんから「こんなことができないか」と課題が出ます。営業はそれを聞いて会社に持ち帰り、工場の人に伝えます。

 今はどうかわかりませんが、当時の「ミネベア」は、まだまだのんびりしていたのだと思います。まず「そんなのできるわけないだろ」となります。そこであきらめてはおしまいです。

 「できるわけないだろ」と言われても粘り強く交渉して、できるようにしていくわけです。工場の人に言われたとおり「できない」と引き下がっては、得意先のニーズにこたえることはできませんし、技術開発など会社のレベルもそこでストップしてしまいます。
 工場の人からいろいろと言われたことは辛かったのですが、その不条理さに耐えて、あきらめなかったのがよかったのかもしれません。 そうした不条理なことに耐えられたのも、やっぱりラグビーで鍛えられていたのが大きかったですね。 〈next page




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